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お金の見方

どうも、お金大好き筆者です。

以前、家計管理法的なことを書いたのですが、今日は私のお金に対する考え方について書きたいと思います。


私のお金の見方を変えた2つの出来事

今までの人生を振り返ってみて、お金に対する考え方を大きく変えた出来事が2つあります。

一つ目は、小学校高学年の頃。
二つ目は、社会人3年目の頃。

どちらも私にとって、忘れがたく、どこか運命的で、今の自分の考え方を形作っていると強く信じる出来事です。

「お金って何からできていると思う?」

1つ目の出来事は小学校高学年のころ。私は教育熱心な両親のもと、中学校受験に向けて塾に通っていました。

その社会の時間で先生から「お金って何からできていると思う?」という問いかけがありました。

皆さんはお金って何からできていると思いますか?
紙幣は紙で、10円玉は銅で、1円玉はアルミで、500円玉、100円玉は…なんなんだろう。

当時の私もそんなことを頭の中で考えていたのですが、先生が教えてくれた答えは
「お金は【信用】でできています」というものでした。

当時小学生の私はこの回答に衝撃を受けました。
なるほど、万人が100円玉に100円の価値を見いだし、その価値観を共有しているからこそ、「100円」は存在するのだと。
信用がなければ、100円玉はただの金属だし、紙幣に至ってはただの紙切れです。

私のもらっているお小遣いってそういうものなんだと目から鱗だった記憶があります。

お金が単なる物体としての存在ではないんだというのを教えてくれた出来事です。

この子どもだった私の感覚と忘れがたい学びは、社会人になって本格的にお金と向き合うことになった私の第2の出来事につながっていきます。

一冊の本との出会い

おそらく社会人3年目頃だったと思います。何かの用事で新幹線に乗ることになり、乗車前に車内で読む本を物色していた私は一冊の本を手に取りました。

有名な投資信託「ひふみシリーズ」のファンドマネージャー、藤野英人氏の著書です。

この本では、投資の手法の話は一切でてきません。
お金というものにどう向き合うのかを教えてくれる本です。
投資をしている人、したい人が、投資という具体的な行動の前にもっておくべき考え方の前提が書かれていると思います。

10年ほど前の本ですが、今もずっと私のバイブルです。

私はこの本で、3つの言葉の見方が変わりました。

「真面目」とは?

真面目な人というと、どんな人でしょう?

  • 時間をちゃんとまもり、宿題を忘れず、学校にも遅刻しない学生

  • コツコツと仕事に取り組むサラリーマン

そんなイメージかと思いますが、この本では真面目の本当の意味を突きつけてきます。

真面目とは「本気であり、真剣であり、誠実であること」

自分の行動の本質的な目的を忘れず、真剣に取り組むことが真面目であり、
ルールを思考停止で守ることは真面目ではないんです。

ドキッとしてしまう日本人が多そうじゃないですか?
私もその一人です。真面目に生きているつもりですが、本来の意味に立ちかえるたびに、見直すべきこと・反省すべきことが沢山あるなと思います。

「経済」とは?

これもよく聞くのに、定義を説明するのは難しいですよね。
お金とか、日経平均とかそんなイメージに行き着きそうです。

本書内での答えは「経済とは「互恵関係」「共同体のあり方」というものでした。

どういうことかというと、みんな繋がってるということなんですね。

例えば、私が稼いだお金で、GUの服を買うと、そのお金は服を縫ってくれたどこかの国の人のお給料になり、GUの店員さんのお給料になり、素材メーカーの社員さんのお給料になり、モデルの中条あやみちゃんのお給料になり・・・・
その他数えきれない人の生活に繋がっていきます。

街ですれ違う全ての人が、消費することで需要を生み、また仕事で何かを生み出す社会のプレーヤーであり、それぞれは見えない線で繋がっているんですね。

本からは「ひとりひとりが経済を作り出す主体なんだから、自分のことだけではなく、広い視野を持ち、みんなが幸せになるよう考え方を変えていきましょう!」というメッセージが投げかけられてきます。

「投資」とは?

最後はついに「投資」です。
これも、お金とか、日経平均とかそんなイメージに行き着きそうですよね。

この本での「投資」の定義とは「今この瞬間にエネルギーを投入して、未来からのお返しをもらうこと」です。

投資で投入するものは、決してお金だけではなく、一人ひとりのエネルギーです。その形のひとつがお金であったりするわけです。
また、お返しもお金ではなく、最大のお返しは「明るい未来」だと述べられています。

こう考えたとき、投資が個人の資産形成だけにはとどまらないものであって、自分の投資が明るい未来の形成に一役買うようなポジティブなイメージが生まれてきました。

お金の先に見えるもの

ここまで私の2つの経験を書いてきました。

以下が、私がこれらから学んで大事にしている考え方です。

  • お金は単なる貨幣ではなく、そのやりとりの後ろには大きな「経済」の営みがあること

  • 自分も「経済」の一員であり、「投資」を通じて「真面目」な人や会社を応援することで、「経済」をよりよくしていくことができること

経済や投資に目が向く今だからこそ

私は、たまたま前述の先生や本に出会い、考える機会をもらい、今すごく投資にポジティブに取り組んでいます。

「インデックス投資こそ正義!」という風潮のなか、アクティブ投信であるひふみに今も積立を続けているのは、藤野さんへの感謝からです。

今、歴史的な円安や岸田政権の資産所得倍増計画で、経済や投資に興味を持つ人が増えてきているそうです。

でも、せっかくのいい機会なのにそれが「どうすれば効率的にお金を増やせるか」とか「自分の生活を守って、老後資金を確保する」といった個人の視点だけに矮小化されてしまうとすごく残念だなと感じます。

上記の私の考えが正しいというわけではないのですが、みんながテクニック的な投資に手を付けるまえに、是非こういう議論を友達や家族としてほしいと強く願っています。

なかなか日本の明るい未来が描きづらい時代ですが、一人ひとりの投資で少しずつ社会が変わっていくことを願って!私も引き続き「真面目」に「投資」を頑張ります!

エイヤ!

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