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おすすめ湊かなえ作品5選

こんばんは、haruna🔖です。いつもは一冊の本を長々と紹介するスタイルなのですが、今回からは短くランキング形式のようにまとめた紹介も投稿していこうと思います。
作家別、ジャンル別など、さまざまなカテゴリでやっていこうと思うので、リクエストあればコメントお願いします。
今回紹介するのは、湊かなえ先生の作品です。初めての方向けにおすすめの本をピックアップしたので、まだ読んだことない本があれば、ぜひ読んでみてください。それでは、紹介に移ります。
1.「告白」

まずは、湊かなえ先生のデビュー作である「告白」。ある教師が、ホームルームで娘が何者かに殺されたと言う告白をするところから物語が始まります。原作を読んでいて、さまざまな登場人物の視点から、じわじわと事件の全体像が浮き彫りになっていく感じが本当にドキドキして次の展開を見ずにはいられませんでした。また、中学生のクラスでの陰湿ないじめの生々しさなども鮮烈に描かれ、怖いけれどそこも面白かったです。映画化もするなど話題になったので、読んだことはなくとも名前を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。ぜひこの春休みに読んでみてください。

2.「夜行観覧車」

2作目は、ドラマ版で杉咲花さんの演技が凄まじかった「夜行観覧車」。一つの殺人事件が、3つの家族の視点から語られていきます。家庭内の内面でしか見えないさまざまな人間の嫉妬や葛藤、醜さが浮き彫りになっており、読み進めるにつれて事件に対する見え方も変わってきます。タイトルの通り、見る場所や高さで景色が変わって見える、「観覧車」のような物語だなと思いました。最初に湊かなえ先生の作品を読むなら、大体「告白」かこの作品なのではないかなと思います。(ちなみに私は「告白」からでした。)

3.「白ゆき姫殺人事件」

こちらも映画化作品です。3作目は「白ゆき姫殺人事件」。化粧品会社に務める美女の焼死体が発見された事件をきっかけに、その糸口を掴んだ週刊誌の記者が周囲に聞き込みをした様子を描いています。ミステリーによくある、探偵がいて犯人を暴き出すというものではなく、周囲の人々の証言が続いて行くのですが、それだけではなく、本編の後ろに資料として掲載されたSNSのページやマスコミの記事などと並行して読み進めるという一種の体験型の物語となっています。この物語で印象的だったのは、まず「美女」が殺されたということで、ルックスに対するバイアスが強烈に描かれていたことです。そして、SNSや記事の悪意や誇張された書き方が真実として広まっていく様子がリアルに描かれています。ただ、本編の方は基本的に淡々とした調子で描かれているので、いつ急な落下が来るかわからないジェットコースターのような感覚を味わいました。文字だけが続く小説に飽きてしまったら、ぜひこのような物語を読んでみてはいかがでしょう。

4.「ブロードキャスト」

4作目は、「ブロードキャスト」。放送部の活動を題材とした物語です。詳しいあらすじは、今日私のnoteに投稿したので、そちらをご覧ください。大筋は、読後感爽やかな青春小説ですが、やはり負の感情や高校の中での陰湿な部分を描き出すのが上手く、そこに湊かなえ先生らしさを感じました。後味の悪い物語には抵抗があるな…という方は、ぜひ、まずこれを読んでみてください。

5.「ポイズンドーター・ホーリーマザー」

最後は、イヤミスに挑戦したいけど、あんまりえげつないのが続くのは嫌だな、という方や、手軽に色んな話を楽しみたい方におすすめの短編集「ポイズンドーター・ホーリーマザー」です。どの物語も最後何行かで驚かされる結末が待ち受けており、読み飽きることがありません。同じものを見ていて、正しいと思って行動していても、立場で見え方が180°変わるのだということが全体を通してわかります。ぜひ読んでみてください。


いかがでしょうか。今回は紹介しませんでしたが、まだまだ湊かなえ先生の魅力的な作品はたくさんあります。私もまだ読んだことがない作品があると思うので、ぜひコメント欄で好きな湊かなえ作品を教えてください。また、この人の本を紹介してほしい、こういうジャンルでやってほしいなどのリクエストも待ってます。

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