自分の国籍について ~日本生まれの韓国人の話~

今日は自分の国籍のことについて語ります。
ちょっと熱めです。


わたしは、日本生まれ日本育ちの在日3世。

韓国籍と言っても、わたしの母の代から日本生まれなので、日本人となんら変わらない生活をしてきました。

成人式は振り袖を着て(チョゴリも着たけど)、大晦日には「紅白」と「笑ってはいけない」を交互に見て、お正月はそんなに好きではないのにお節が楽しみで、結婚式の前撮りでは念願の白無垢も着て、一番好きな食べ物はおにぎりとすき焼き。

学校もずっと日本の学校だし、韓国語もまったく話せません。
(話せたらカッコ良かったけど。)
(大学のとき韓流にハマって韓国語受講したけど、一切身にならなかったけど。笑)


わたしは当たり前にこれからもずっと日本で暮らしていくつもりだったので、これまで日本国籍の取得を勧めてくれる人もいました。
(前の会社の人事とか、上司とか、お義父さんとか)


それでも今まで日本国籍を取得しなかった理由を考えると、大きく分けて2つかなと思う。


1つ目は、別に必要性を感じなかったから。

ありがたいことに、今まで国籍が違うからって理不尽な扱いを受けることも、そこまではなかったし。
(多少は嫌なこともあったけど、今思えばまぁ多少)

手続きとかめんどくさいこともあったけど普段できない良い経験が出来てると思ってたし。

大袈裟に言うと、国籍が違うのも、自分の「アイデンティティのひとつ」くらいの感覚で、別にこのままで良いと思ってた。

帰化をしたとしても、書類上日本人になるだけで、わたし自身はなにも変わらないのになぁなんて思ってました。
(正直、深く考えてなかったってのもある。選挙権がないこととか。)


ただここ数年は、結婚の手続きがすごく煩雑で大変だったことから、帰化について考えることもありました。

区役所に婚姻届けをもらいに行ったときに韓国側の書類が必要なことが発覚。
韓国領事館に行って書類をもらって、ママさんに頑張って日本語訳してもらって、なんとか入籍日までに間に合って。

日本での手続きが終わったら今度は韓国側に婚姻後の書類提出が必要で。
戸籍を取って、今度は韓国語訳できる人を探して、職場の先輩のお姉さん(旦那さんがネイティブの韓国人という奇跡)に訳してもらって、やっと提出。

全て終わるまで、なにかと不安でした。

じゃあ子供が出来たらどうするんだろう。
出生届を出すにあたって、きっと同じ手順を踏むわけで。

じゃあわたしの子供はどうするんだろう。
きっと同じ手順が必要で、でもわたしも韓国語分からないわけだし、もう少し大変になるのかな。

そう考えたら、今のうちに帰化しておいた方がいいのかなと思うこともあったり。


2つ目は、帰化するにしても結婚するまではしたくなかったっていうのがある。

というのは、国籍でいろいろ言うような器の人とは結婚したくなかったから。

別に試してたわけじゃないし、それが全てではないけど、わたしなんて日本人とほぼ変わらないのに、国籍のこと気にするような人は嫌だった。

わたし自身を見てほしかった。
(乙女思考でしょうか。笑)


わたしはあんまり国籍について気にしたことなかったんだけど、やっぱり結婚ともなると気になる方はいるようで。

人それぞれ考え方は違うってのは理解しているし、相手だけじゃなく家族のこともあるから、仕方ない話ではあると思うけど。

実際今まで付き合った人で、わたしが韓国人ということを家族に話してくれた人は旦那さんだけ。

旦那さんは付き合ってるという報告のときにちゃんと話してくれた。

旦那さんの家族もしっかり受け止めてくれたし、将来子供のことを考えるとってことで帰化を勧めてくれたけど、強要されることはなくわたしの気持ちを尊重してくれた。

だから、お義父さん達も安心させてあげたいという気持ちも生まれました。



そして今回、特別区職員になるという目標が出来たこともあり、日本人になるという決断が出来たわけです。

受験するところまで辿り着けるのかも分からないし、受かる見込みもそんなになかったけど、今こういう状況になってるのもひとつの縁だと思いました。

ちなみに、わたしの母はというと、「いいじゃんいいじゃん、ママも日本人になりた~い!」という、また非常に軽い反応。笑

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