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感情的であることと、感情を伝えることは違う

感情的になることと、感情を伝えることは似て非なるものだ。


コミュニケーションにおいて、感情を伝えることは大切。

論理だけだと伝わらないものがあるし、冷たい印象になってしまう。

感情ってのはその人だけが抱くものだから、やっぱりそれをきちんと伝えることはとても大切。

だけど、感情的になることと、感情を伝えることは全然違う。


感情的になることは、感情に飲まれること。

感情が自分を乗っ取って、主導権を握ってしまう。

感情ってのは人間にとって一番"生”あるいはコアな部分だから、ものすごい力を持つ。

一方で、大切なものだから、否定されたり攻撃されたりすると防衛本能が働く。

だから、論理的に話すことも、相手の言うことを受け止めることもできない。

結果、自分の言いたいことを一方的に言うだけのコミュニケーションになってしまう。


感情を伝えることは、感情を自分の支配下に置いて制御すること。

主導権は"自分"にあり、その制御の元感情を出していく。

感情が表に出ることはないから、論理的に話すことができるし、相手の発言を受け止める余裕もある。

自分の感情と事実を切り離して客観的に見ながら話すことができる。


実体験として、感情的になるとロクなことがない。

大体が失敗したり、後でもっと大きなトラブルに巻き込まれたりする。

特に子供と接するときなんてそう。

親が感情的になると、子供はそれを上回ろうとするから、収拾がつかない。

冷静に対処すれば良かったといつも思う。


感情的にならないようにするには、自分の感情に自覚的になること。

抑え込むのではなく、「自分は今この感情を抱いている」と感じてあげること。

それだけで、感情は満足する。

そして、自分は感情を客観的に見ながら制御することができる。


できるようになるにはトレーニングがいる。

時間もかかる。面倒だ。

でも、それで損をしてきたことを知っているから、変えなければならない。


感情的になることと、感情を伝えることは違う。

感情豊かに、冷静に人と接していきたいものだ。

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