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kindle ペーパーバック本のサイズ再考

 初めて80,000文字程度の小説を書いた。これまで同様に紙の本もkindleからリリースしようと思ったのだが、これまでの新書版サイズ(私は105×173の新書版サイズで統一していた)ではページ数が大幅に増加する。

 kindleのペーパーバック(オンデマンドで紙に印刷する本)は、1ページのサイズには関係なく、ページあたりの印刷コストが定義されている。ということは、少し大きなサイズの紙にすれば、少ないページ数となり印刷コストを抑えられ、読者に提供できる価格も抑えることができる。そうはいっても、A4などのサイズにして小説を印刷しても読みにくいだろう。

 今回、初めて長編を書き上げたので、これまでの新書版をやめてB6版での定義に変更し、さらに行間のスペースを少し詰めてページ数を減らそうと考えている。B6版というのは、店頭で並ぶハードカバーの文庫本のサイズである。そうすることで、印刷コストをできる限り上げないで済むのではと考えている。

 最近、電子書籍バージョンとペーパーバックバージョンを同期させなくてもいいのではないかと考え始めている。例えば、どうしてもコストがかかるペーパーバックの方は、2、3個の小説を一つの本として販売するというのもありではないかと考え始めている。表紙が問題ではあるが、その昔のレコードでA面とB面があったイメージでもいいのではないかと。

 電子書籍とペーパーバックとでは、売値で3倍以上の差が出る。印刷というコストがかかるので仕方ないのだが、kindleのロイヤリティ計算の方法が違うということも理由の一つだろう。圧倒的にペーパーバックのほうが率が悪い。私の値付けの場合、ペーパーバックの印税は30円程度。しかし、出版する側としては、やはり紙になった本は捨て難い。であるならば、あえてページ数を多くして、複数の話をバンドルするということもありなのではないかと考え始めている。表紙と目次の構成をどうするかが課題になるかもしれない。

 kindleで出版し始めて、出版のあり方を考え始める段階に自分としては入ってきているかなと勝手に思っている。

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#kindle #本のサイズ #低コスト   #日常 #創作


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