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第Q回公演「山家の猿」について。

 劇団オンガクヤマは2012年に旗揚げし、9カ月に1回くらいのペースで公演を行ってきました。そして次回が第9回目となります。本来は7月に公演を予定しておりましたが、多分に漏れず延期せざるを得ない状況となり、仕切り直して、10月に行うことにしました。

 なぜ「第Q回」なのかについては語るのも野暮ですよね。語りません。「山家の猿」は、「やまがのさる」と読みます。丹波篠山地方の盆踊りに「デカンショ節」というのがあるのですが、その出だしに登場します。「デカンショ」という言葉のゆえんはいくつかあるようですが、デカルト、カント、ショーペンハウアーからとったと言われたりもしています。「どっこいしょ」がなまったという話とかいろいろあるようです。そんな、丹波篠山に移住しましたので、その機にふさわしい作品をつくってみたいと思い、タイトル先行でつくりはじめました。

 これまでも、けっこうタイトル先行でつくってまして、大抵、公演の当日パンフに、次回公演の時期とタイトルだけ紹介させていただくような形が続いています。この方法はわりと有効で、具体的な目標が設定されることになるので、根拠のない自信が持てます。

 前回の公演が昨年の6月で、私は、ちょうどそのころに、丹波篠山に完全移住しました。丹波篠山は城下町で、立派な石垣がそびえるお城を中心にして昔ながらの街並みが広がり、由緒ある街道筋には、いい感じの町屋が並びます。そこからちょっと離れると、上の写真のような田園が広がっています。まさに、こういうところに「山家の猿」が出没します。そして、畑の作物を、容赦なく喰い荒らします。

この作品は、そんな地域のお話です。(泉湧々)

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