ミューズとクロノス
ミューズ=Museは、技芸・文芸・音楽など芸術を司るギリシア神話の女神。musikの語源。派生してMuseum=美術館・博物館。ムーサとムサとも言うらしい。
うきうきとした軽やかな調子が、詩にある通り口笛を吹いて足取り軽く歩き歌うような感じで愛らしい。
なんとなくで選んでいく曲がゲーテの詩であることが多い。
(脱線して。好きな日本歌曲選ぶと山田耕筰であることが多い)
その言葉の力に知らぬ間に吸い寄せられているのかしら。
ミューズの子ってなんだろう?と思っていたら、ドイツ語では詩人=Dichterの意味があるのですね。なるほど!です。
クロノスは夏子ちゃんが当日お話していたように“農耕の神”と“時間を司る神”とあって、本番前の私の頭では既に混乱。
今回のプログラム『馭者クロノス』は、時に追われるように疾走する激しい詩とピアノパートからして後者の“時間の神”の方であることは間違いない。
当日お話担当の夏子ちゃんに完全に任せて(丸投げして)ピアノに全集中。
この感覚、ショパンの英雄ポロネーズを弾いている時(左手でひたすら同型伴奏を繰り返す部分)と似ているかも!!
英雄は胸を張って天上を指さして前進していく感覚。
馭者クロノスは、地獄の門へ向かってグーッと下っていく感覚。暴れそうになる馬をなんとか抑え込んで走らせている感覚。
うーん、こう書いてみると全然違う・・・
と、取り留めもなくプログラムのラスト3曲を振り返りましたが、なにか忘れている気がします。ハテサテ?
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