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Empty old City (2024.7.8@TOKIO TOKYO)KAMITSUBAKI STUDIO所属後初ライブを目撃した!<いま注目したいアーティスト①>

はじめに

初めまして、オンガクノヲトと申します。

普段は渋谷や新宿、下北沢のライブハウスによく足を運んでいますが、素晴らしいライブを見た後、その場所に来ることができなかった人にこの感動をどうにかして伝えることができないか、と思うことがよくありました。
そんな気持ちから、noteを使ってその想いを共有してみようと思いました。

皆さんもお気に入りのアーティストのライブを見ると、心が一瞬で奪われ、感動で息を飲んだ経験があると思います。

その瞬間、魂が震えるような気持ちになりますよね。生の音楽に身を任せると、喜びや悲しみ、あるいはどこか懐かしさなど、いろいろな感情が入り混じるでしょう。

そんな一瞬一瞬が宝石のように輝く貴重な体験を、自分の感じたままにレポートしてみたいと思っています。

第1回は、<いま注目したいアーティスト①>Empty old City(エンプティー・オールド・シティー)です。

note初心者なので、機能を使いこなせていないこともあると思いますが、温かい気持ちで見守っていただけると幸いです。どうぞよろしくお願いします。



1.Empty old Cityについて

現在YouTubeを中心に活動し、ネットカルチャー発のアーティストとして注目を集めているEmpty old Cityですが、一体どんなアーティストなのでしょうか。公式サイトには、以下のようなプロフィールが掲載されています。

2021年結成、ネットカルチャー発の音楽プロジェクトとして誕生。 創造主でありComposer / ProducerのNeuron(ニューロン)、ストーリーテラーを担うアンニュイで透明感あるシンガーのkahoca(カホカ)からなり、まるで物語のようなストーリーと儚く美しい幻想的なメロディーと濃密なエレクトロ・サウンドとクロスオーバーする独自の世界感を持つアーティスト。

引用元:https://kamitsubaki.jp/artist/empty-old-city/

メンバーは、コンポーザー兼プロデューサーのNeuronさんと、ボーカルのkahocaさんです。
ネットカルチャー発のアーティストで男性作曲家と女性ボーカルの2人組ユニットといえば、ヨルシカ(n-buna/suis)やYOASOBI(Ayase/ikura)、さらにNOMELON NOLEMON[ノーメロン ノーレモン](ツミキとみきまりあ)といったアーティストが現在注目を集めていますが、Empty old Cityもこれらと同じ形態のようです。
ただし、これまでメディアには一切顔を出していないため、その存在は明らかになっていません。もちろん、素顔も謎のままです。

2021年1月に1stシングル「アーバンクルーズ」のMVをYouTubeで公開すると、早耳なリスナーから「高音でも疲れない優しい声が大好き!」「曲も声もすごく好き」といったコメントが寄せられ、瞬く間に注目を集める存在となりました。同MVは2024年7月時点で、約15万回再生されています。

2.活動3年目に、KAMITSUBAKI STUDIO所属を発表

その後、Rhapsody(2021年5月)、Area G(2022年2月)、トワイライト・セレナーデ(2022年8月)、Enigma(2022年11月)といった新曲を次々とリリースし、着実にファンを増やしてきたと思われる一方、活動3年目となる2024年3月26日に 、KAMITSUBAKI STUDIOに所属する発表を行いました。

KAMITSUBAKI STUDIOとは、バーチャルシンガーやシンガーソングライター、作曲家、映像クリエイターなど次世代のネットカルチャーを創造するアーティストをマネジメントするためのレーベルとして誕生。
現在、「V.W.P -Virtual Witch Phenomenon-」(花譜、理芽、春猿火、ヰ世界情緒、幸祜)ほかバーチャルアーティストをはじめ、Guiano、大沼パセリ、DUSTCELLといったリアルで活動するアーティストも所属しており、新たなクリエイティブの創出を目指しているプロ集団のようです。

KAMITSUBAKI STUDIOの所属となったEmpty old Cityは、2024年4月に移籍後第一弾となるデジタルシングル「Buffer」をリリース。さらに、7月には新曲「ゴースト警告を唄う」をリリースしました。
どちらの曲も、これまでのEmpty old Cityの世界観をしっかりと引き継ぎつつ、その魅力をさらにパワーアップさせた印象を受けました。

3.ライブをやらないアーティストだと思っていたけれど・・・・・・

結成当初からネットカルチャー発の音楽プロジェクトとして活動してきた彼らだけに、これまでステージに立つことはありませんでした。
しかし、SNSを調べてみると、2023年5月に表参道WALL&WALLで行われたイベントに出演していたことが確認できました。

「ライブに立ち会えて最高!」という感想ツイートがありました。
この記念すべき初ライブを目撃したファンの方々は、本当に貴重な瞬間を体験したことと思います。

当然ですが、その後ライブの予定はまったく決まっていませんでした。
もしかしたら、もう二度とステージに立たないのかもしれない。そんな不安が、自分を含めファンの心にさざ波のように広がっていたかと思います。

ところが、それから一年が経過した2024年5月23日、Xの公式アカウントで突如ライブの告知が発表されました。
日付は7月8日(月)、場所は東京・渋谷のTOKIO TOKYO。
「LOOSE PLAY」と名付けられたイベントには、Empty old Cityのほかに、しろつめ備忘録、Blurred City Lightsといった現在インディーズシーンで活躍中のアーティストもブッキングされていました。
ファンならこれは絶対に見逃せない! 直感で心に響き、次の瞬間、チケットを手にしていました。

2024.7.8(Mon)「LOOSE PLAY」@TOKIO TOKYOの告知ビジュアル

4.ついにライブを見る日が来た!

当日は開場時間に遅れないように早めに現地に向かいました。開場15分前に到着すると、すでに約20人ほどの待機列ができていました。
猛暑の中、汗だくになりながらもライブハウス内に入るとエアコンが効いていて、一気にクールダウン。これでライブを見る準備は完璧です!

先に演奏した対バンのしろつめ備忘録とBlurred City Lightsのステージから判断すると、今回の演奏時間は約30分、曲数は5〜6曲といったところでしょうか。

いよいよEmpty old Cityのステージの転換作業が始まり、数人のスタッフが手際よく準備します。
まず、ステージ後方に白いスクリーンが吊り下げられ、上手側にはDJシステムの卓が設置されました。それと同時に下手側にはキーボードが配置されました。これはおそらくNeuronさんのものでしょう。
センター付近はモニタースピーカーのみが設置されており、がらんとしていましたが、奥にはセットリストの紙とドリンクが置かれていたので、たぶんこのあたりがkahocaさんの立ち位置になるのでしょう。
準備が整い、ステージ上からスタッフが姿を消しました。ライブ好きの方なら共感いただけると思いますが、この瞬間がとても待ち遠しく、胸が高鳴ります!

5.これがEmpty old Cityのリアルなステージだ!

ステージが暗転し、メロウなサウンドとともにNeuronさんとkahocaさん、そしてサポートDJ(不明)の3名がステージに入ってきました。
その後、後方のスクリーンにEoC(Empty old City)のアーティストロゴが投影され、辺りは幻想的な空間へと一瞬で引き込まれます。

Neuronさんが弾く優しいピアノソロからはじまると、やがて1曲目は「カミツレと愛のブーケ」だということがわかりました。
「♫わたしの心臓を・・・・・・」
音源よりもとてもゆったりとしたテンポで、歌詞ひとつひとつを丁寧に表現していくkahocaさんのボーカルが、ホントに美しすぎました!
まさに天使のような歌声といってもいいでしょう。

2曲目「Villain」
この曲は冒頭、英語の歌詞から始まります。
「♫When the sky denied the ordinary signs
A tiny part inside me crushed with a shrill sound
Now you're seeing the state of the world?
What you tried to revive
We all have just testified
History goes around the sun」
ライブで生歌を聞いても、kahocaさんの英語はとても流暢で、音源と変わらない印象を受けました。

「Villain」のアウトロからピアノソロに移ると、その静寂の中で、ついにkahocaさんが言葉を紡ぎました。
「こんばんは、Empty old Cityです。素敵な夜を」
もちろんです、素敵な夜になること間違いなしです! 

3曲目「Chronicle A」
この曲のイントロから分厚いベースのサウンドが加わり、リズムに合わせて手を上げて楽しむ人が増えてきました。フロアの熱気が徐々に高まってきたと思います。
そして「Chronicle A」の余韻が消える間もなく、
「♫ピュアな人造Army Black in the white swans!」
4曲目「Enigma」に突入した瞬間、フロアからこれまでにない大きな歓声が上がりました。
いやー、この曲の繋がりはやばいです、まじで! 誰もがそう確信したと思います。

「今日はLOOSE PLAYにお越しいただき、本当にありがとうございます。楽しんでくれてますか?」(kahocaさん)
もちろんです、これで楽しくないわけないじゃないですか!
見た目の小柄で華奢な印象そのままに、普段のMCも優しく穏やかでした。

「Empty old City2回目のライブをTOKIO TOKYOさんで開催できて、本当に嬉しく思います。ありがとうございました」(kahocaさん)
そう語ると、5曲目「ミレニアの水槽」がイントロ流れ、ライブは終盤に向かいました。

ラストの6曲目は「Buffer」。リズミカルなベースとNeuronさんのピアノサウンドが見事に融合し、心を奪われるほどカッコいいアレンジに仕上がっていました。

シンガーのkahocaさん。その歌声はまさに天使のようでした(写真/公式アカウントより)
キーボードを担当したコンポーザー兼プロデューサーのNeuronさん(写真/公式アカウントより)

6.Empty old Cityの今後に目が離せない!

ライブを見て、Neuronさんとkahocaさんが実際に目の前にいることを実感し、感動がこみ上げてきました!
当たり前ですが、バーチャルではなく、リアルな存在がそこにいました。
Neuronさんのキーボードは繊細でかつ息を呑むほどカッコよく、ライブ全体を一層高揚させてくれました。
そして、kahocaさんの透き通るような歌声には、フロアにいるすべての人が心を奪われたと思います。

Empty old Cityは今回のステージを皮切りに、
・「KAMITSUBAKI FES '24 THE DAY THE EARTH STOOD STILL」
(2024年8月8日開催)
・クラブイベント型ミュージックアートフェス「NIGHT HIKE Mid 2024」
(2024年8月24日開催)
・「KAMITSUBAKI STUDIO presents ENCOUNT vol.01」
(2024年9月15日開催)
に出演することが決定しています。

もし、彼らの音楽が気になっているけれどまだライブを見たことがないという方は、この機会にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
彼らのライブを目の当たりにした瞬間、まるで魔法にかけられたかのような感覚に包まれ、そのひとときが、心に深く刻まれると思います。


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