仲間を生き残らせる

私のお仕事は、サービス業だ。

今の観光業は危機的状況にあり、店舗を休業するところも増えてきている。
勿論、私達も例外なく難しい選択に迫られている。
私はしがない中間管理職で、大きな舵取りは任されないが、企業が大きく舵をきる時に、私達も想像しなければならない。
【自分ならどうするか】。
他人ごとではない。
管理職だろうと、パートさんだろうと。

売上が激減し、損益計算書が滅茶苦茶になり、大幅な経費削減を迫られる。
当然だ。回避出来ないこともある。

しかし、ちっぽけな私には何も出来ないのだろうか。
巨人には見えない小さな抜け穴を見つけ、仲間を助けるネズミになる方法は無いのだろうか。

このnote上でも、多くの方々が様々なアイディアを載せて応援して頂いている。
しかも、直接、観光業に携わっていない方々もだ。
大変勉強になるし、可能なら会って直接感謝したい。

そのアイディアが、実用性があるか無いか‥などはどうでも良い。
この場を借りて、お礼申し上げます。
本当にありがとうございます。

皆様が口を揃えておっしゃっている、【今までと違う売り方、今までと違う働き方】。
全くその通り。返す言葉も無い。

そして、仮にこういう状況にならなかったとしても、スポットでいずれは直面したであろう課題。
さてさて。。

私の職場では、時間が余っている方々の一部は、手作りのマスクを作っている。
需要を生み出そうとしている。

フロントのナイト業務等、業務が激減したセクションでもソレをやってみてはどうだろうか。
スタッフにマスクが行き渡ったなら、数少ないお客様にお配りする、近隣の方に無料や格安で配布することも不可能ではない。

宿泊業の常識は一旦忘れて、需要のあるものを探せば、まだまだあるはずだ。

近隣のお店がオンラインショップやデリバリーを始めるなら、その配達業のお手伝いや、自社ホームページにリンクをはって宣伝したり、行き場のない大型家具の保管場所に宴会場を利用したり、独り暮らしのお婆ちゃんへお弁当と身内からの手紙を届けるとか。
まずは地元の方々を助けまくるのも良いかも知れない。

サービス業の基本は、お客様の【困った】を解決するものだ。

仲間に仕事を与えることで守れるなら、どんなに素晴らしいことか。

自分が苦しい時に助けてくれた恩を返すには、どうすればいいのか。

知らず知らずのうちに、自分の脳みそが【不可脳】になっていないか。

私自身? 全然大丈夫だ。
私はずっと忙しい。
普段から自分のセクション以外の所にも顔を出し、あれやこれやとアイディアをぶつけている。
仕事の再定義を続けている。

すぐ隣のセクションで、Excelの売上表の数式が壊れてしまい、電卓を打っている方を見ると、いてもたってもいられない。

すぐに解決出来る問題は、セクションに関係なく解決する。
抜ける手は抜こう。
その空いた時間で人間にしか出来ないことをしよう。
これは【AIが普及した数年後】のいい練習になるかもしれない。

もし、食糧危機が訪れたら、そもそも旅行する人などいなくなる。
そうしたら、広い駐車場を耕して畑にしてしまえばいい。
ホテル【畑】。  いいじゃないか。
日本一のホテル型野菜直売店。
「809号室は白菜のお部屋でございます。」

レストランは体験型にする。
ご飯とお箸と醤油を持って外に出る。養鶏場の産みたて卵で【超絶新鮮卵かけご飯】の朝食。
生えている野菜を好きなだけモギって齧る、ナチュラルブッフェ。 いいじゃないか。

衛生面に不安? よし、宇宙服を部屋着にしよう。


この仕事はこれしかしません…みたいなことはもう古い。
真面目に考え過ぎるのも良くない。
適当に、適度に。
この状況を冷静に見極めた上で、笑っていられたら。。

時間はかかるかもしれないが、可能性の卵を孵したい。
皆で孵化したい。

【不可能】⇒【孵化脳】に。

読んで頂いた方、最後がダジャレで申し訳ございません。ありがとうございました。

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