「グチは言わない」と決めて一年

私のお仕事はホテル業だ。

2020年の私の目標は「グチを言わない」だった。
だってさ、例えば１日の起きている時間の半分を『愚痴』で終えたとして…6時間×寿命で計算したら、とんでもなくつまらない人生を送ることになってしまう。
だから「グチは言わない」。

そして、決めたばかりですぐにやってきたのが、新型コロナウイルスだった。

売上は下がるわ人員は削られるわで、会社は大変な有り様だった。
飛び交うのは愚痴の嵐。
会社への愚痴、政府への愚痴、いつも以上の同僚への愚痴、そして何処へも行けないストレス。

私自身も、もちろん不満がないワケでは全くなかった。
しかしやめた。
『愚痴』を封印した。
超強敵ではあったが。
ファンタジーの世界では、超絶強力な力を持つ『魔王』を
倒せないまでも、せめて『封印』することは出来た。

『愚痴』とは『魔王』なのだ。
どちらも人間のネガティブが大好物だ。

そんな魔王に等しい存在を封印する。

では隣の人が、ある愚痴を放ち、同意を求めてきた場合、どう対処するか。
「そうなんだ～」、「確かにな～」などと適当な相づちを打つのはダメだった。
あの人は心がない、なにも響かない人、そんな評価を頂くことになる。

そこで、その愚痴の根元である物事を可能な限り調べることにした。
ウィルスのこと、GOTOトラベルのこと、その時その場所で誰もが話題にすることを調べてみる。
勉強した時間は、あくまで他人ではなく自分の為に使う。

多くの人がテレビのニュースで見た情報を鵜呑みにしていたが、実際に調べてわかった事実は、テレビのソレとは大きく異なる場合もあった。

そんな『事実』を隣の誰かに話す。
自分の感情は最後の最後にとっておく。

そんなことを日々繰り返していくと、ある日気づく。
世の中は、事実とは異なる『思い込み』が溢れていることに。

2020年下半期にはさらに目標を追加した。
それは『思い込み』を捨てること。
※ネガティブなことに限る

そして、隣の誰かが『思い込み』により『愚痴』を溢したとき、どれだけ『真実はこうですよ』と言えるかってことに、チャレンジした。
もちろん、相手の考えは否定せずにだ。

そんなことをしながら、しばらく経った頃だ。
私に対して、よくわからない愚痴を言ってくる人が減った。
話を聞いて欲しいだけの人は激減した。
代わりに、本気で相談してくれる人が増えた。
これはとても面白い発見だ。

本気で相談してくる人は、ネガティブではない。
「もっとこうしたいけど、どうすればいい？」
「こんなことしたいけど、どう思う？」
私と同じように、変わりたい人、何かにチャレンジしたい人、そんな人が私に相談しに来てくれた。

こうなれば私も本気だ。
本気で相談にのり、解決方法をともに探っていく。
本気の相談には本気で❗

そうすると、時には自分だけでは解決出来ないことも出てくる。
そこで、さらに深掘り、あるいは別の仲間に頼る。

あれ？
これを繰り返したらなんか良い方向に向かうかも…

そんなことにやっと気づいた2020年でした。

ちなみに今年の目標は…「無し‼️」(笑)

だって一年の始めにわざわざ目標なんて決める必要ないしな～。
決めるなら、今！　この時！

決めたらもう動き始める。

私の心の時計の針は、ずっと動き続ける。

『決めたなら、やっ時計❗』

最後まで読んでくれた皆様、ありがとうございました。