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”みんな違ってみんないい”って難しい

毎週お邪魔してヨガレッスンさせていただいているメンタル不調の方の為の就労支援センターで先週いつものようにレッスンを行なっていたところ
私が「手はこの位置で、肩がしんどいようだったら、ここでも良いし
こっちでも良い、何でもいい」
「足首はこの角度がちょっと痛いようだったら、このくらいでも良いし
何でもいい」
と「何でもいい」を連発するたびに生徒さんが笑う。

あんまり笑うんで彼に聞いてみた。
「何でいちいち笑うの?」
「いや、先生が”何でもいい”って言うたびに平野レミさんと一緒のこと言うなあと思って」
とまた笑う。
「そうなの?平野レミさんも”何でもいい”って言うの?だけどそうよね、
お料理だもん。自分が美味しければ何でもいいよね」

「何でもいい」ってそんなに珍しい言葉なのかと逆に驚いた。
ヨガだってお料理だって自分の幸せのためにあるもの。
(あれちがった?私だけ??)
こうでなきゃならない、なんてルールがある訳がないじゃん。

もちろんヨガのアサナでは怪我をしない為に
「腰そらさないで」
「肘つっぱらないで」
とうるさく言うこともあります。
でも腰そらしたい時があるのもホント。
腕の筋肉辛いから肘つっぱってかばいたい時があるのもホント。

ヨガやってたら肉は食べちゃダメとかお酒やコーヒーはダメとか
友達や家族と食べたり飲んだりする幸せもあるし
身体に悪いものって美味しいし
だから自分が気持ち良くて幸せなら”何でもいい”のです。

その代わり自分で自分をよーく知らないと
ホントに自分に気持ちが良いのは何か、
自分が欲しいものは何か、は分からない。
自分の心も身体もよーく知っていることが大事。

メンタル不調で休業中の方々は特に、
そうじゃない世の中の大半の人もきっと
「こうじゃなきゃダメ」「これがルールだから」って
言われ続けて生きていて
自分の心と身体が本当は何を必要としてるか
声が聞こえなくなってるんだろうな、と思いました。

世の中の人全てがヨガをすれば良いのになあ。

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