DoingではないBeingで生き方を変える

先日生徒さんのリクエストで久しぶりにRestorative「レストラティブ」ヨガのセッションをしました。

レストラティブヨガと陰ヨガって側から見ると全然違いが判らない。
床にゴロンと倒れてPropsと言われるボルスターやブランケットやブロックで身体のあちこちを支えて、じぃいいっとしてるだけ。
レストラティブも陰ヨガも、そうとしか見えないのだけれど。

実は大きく違うのです。
陰ヨガが筋肉を使わずに関節や骨や靭帯や筋膜に適度な圧迫を与えたり伸ばしたりしながら長い時間をかけて身体の奥深くから開く力を働きかけるのに対して
レストラティブは筋肉にも関節にも身体のどこにも一切ストレスをかけない。何も働きかけない状態。完全にちょー楽ちんの状態を作って(その為にプロップスであちこち支えまくるんですね)その完全ちょー楽ちんの状態の中で「ひえええ幸せー」と感じながら「ただ存在する」のがレストラティブ。

10年ほど前に海外で一緒にスタジオ経営していたパートナーと一緒にレストラティブクラスを始めたことがあります。パートナーはレストラティブ大好き。めちゃ張り切って高いボルスターやブランケットやアイピローを買い込みました。それなのに生徒さん誰も来ない。

我々の結論はみんな「ちょー楽ちんで何もしない」ことにお金と時間を割きたくない、汗流して筋肉痛になってカロリー消費したぜ感なきゃコスパ悪すぎると思っているんだ、という事でした。

最近やっと「Well Being」という言葉を聞くようになりました。
常に何かに向かって働きかける、常に今より良い状態に、目標に向かって前進するという生き方や社会のあり方では誰もハッピーになれんじゃん!と気が付き始めたのですね。
それよりもWell 、つまり健康で気持ち良くて「ひええええ幸せー」の状態の中に
Being、何もしない、ただ存在する、という事の価値をみんなが体感できるようになれば、競争して走り続けて疲れても止まれなくて、転んだ人を嘲笑う、そんな生き方も世の中も変わるはず。

「何もしない」罪悪感を楽しめるようになって
自分が「ただ存在する」だけで価値があるんだって
思えるようになる練習なのかも。
そう思えるようになったら
もう絶対的に幸せをつかんだも同じですね、きっと。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?