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戦争について知り、平和について考える

日本は、戦争が終わって75年以上が過ぎました。OnetoOneに通う子どもたちはもちろん、子どもたちの親や祖父母の世代までもが戦争経験のない世代になりつつあります。今年の夏には、平和の祭典といわれる『オリンピック』も始まり・・・そんな中で、OnetoOneでは、『戦争と平和』をテーマに授業を行いました。子どもたちに、かつて日本が実際に経験した戦争について、例えば、戦時下での生活や、原子爆弾の悲惨さや恐ろしさを知ってほしいと思います。そして、今ある平和の大切さや、命の尊さ、自然の豊かさを感じながら、未来へ続く平和のために何ができるのかということを自分なりに考えてほしいと願っています。 ( OnetoOne    池谷 )

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 ~ 『戦争について知り、平和について考える』授業より ~

授業の始まりに、戦争・平和と書かれた紙を配り、「今、みんなの頭の中にある戦争と平和の知識・思いをすべて書いてください。」と伝えました。平和って?戦争って?・・・?なんとなくのイメージはわかるのですが、なかなか言葉に出てきません・・・

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まずは、戦争について知ることが大切であることを伝えて、様々な資料を調べました。

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戦争時下の写真や死者数などの資料が当時の惨状を教えてくれました。原爆投下直後の写真からは、目をそらす子供もいました。

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『大人になれなかった弟たちに・・』(作者・米倉 斉加年)という中学一年生教科書の作品の読み聞かせをしました。同じくらいの年の少年の目線で、当時の人々の暮らしや気持ちの書かれたお話です。とても静かに聞いていました。


次に「戦争中の人々の生活や気持ちを想像してみよう」というテーマについて考えました。それぞれが自分の言葉で、紙に書いて発表をしました。

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【戦争中の人々の生活や気持ちを想像してみよう】・爆弾が落ちるのがこわい。・家族を失うのがとても嫌だ。・お腹が空いてつらい。・友達が死んだら悲しくて眠れないと思います。・はらへった。・あと何日生きていられるか心配だ。・今の時代の人は自分のことしか考えてないけど、戦争中は他人の事も考えているからすごいなと思う。・死が身近にある。・とにかくものがない。・楽しいことが何もない。 etc... 

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続いて、「平和のためにできること」をテーマに話し合いをしました。自分の頭で考えて、自分の言葉で、平和のためにできることを紙に書き、貼っていきました。絵で表現してくれた子もいました。

【 平和のためにできること 】・みんなでひていする。・相手のことを知る。・二度と戦争したくないと思う。・平和が一番たいせつ。・たたかわないこと。・「戦争をしない」という旗をつくったらいい。・世界から武器をなくす。・話し合う。・今、生きている人生を楽しむ。・人権作文で戦争がどう恐ろしいのか、どう苦しいのかを伝える。・戦争禁止。 etc...   子供たちの頭の中にある平和への思いがたくさん表現されました。

私からは、戦争や平和について、新聞やテレビの番組、インターネット、映画などを通して、この夏休み中も、さらにはみんなが大人になってからもずっと関心を持ち続けてほしいということを伝えました。

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最後に・・・平和をイメージする色の折り紙を選んでもらいました。血の色だから、命の色だからと、赤を選んだ子。空の色だから、地球の色だから、と青を選んだ子。自然の色、ぼくが好きな色、水の色、虹の色、オリンピックの色、チョコをたべたいから茶色、なんとなくこの色・・・それぞれがそれぞれの理由で選んだ平和の色の折り紙で、鶴を折りました。

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みんなで平和を祈りながら...色とりどりの折り鶴ができ上がりました。

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これからも、子どもたちの心の一隅に、平和を思う気持ちが育っていくことを願っています。   2021・8・2   One to One 池谷りえ






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