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スキマのアート

One to Oneでは、課題と課題の間に休憩タイムを設けています。そんなスキマの5分間に、プリントやワークのスキマ(ときには全面)に豊かな作品が生み出されていきます。

これは、スリーヒントクイズに取り組んだK君。答えを書いたら、絵が浮かんでくるようで、描かずにはいられないようです。


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これは、R君。まだ年長さんですが、数字を口で唱えながら、時間をかけて30までの点つなぎをしました。13から14、20から21など離れた点への移動は、事前に次の点を見つけられないままスタートしているので、迷走していました(笑)。完成後、「色ぬりしてもいいよ!」というと、パッと笑顔になり、思いがけないカラフルなトンボになっていきました。このトンボの名前を聞くと、「リアルトンボ!」と教えてくれました。リアルというよりファンタスティックなトンボですね。


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次は、場所を表す言葉(うえ、した、みぎ、ひだり)と「なんばんめ」を組み合わせて、位置や順序を数字で表す練習をしているK君。その課題にはあまり興味が持てないけれど、「やらないといけない」という気持ちで取り組でいる様子です。

①の問題で、上から5番目のカレーライスまで数えたら、美味しそうなイラストに惹きつけられ、カレーライスを食べる顔の絵を重ねて描き始めました。それからは大きな口でハンバーガーにかぶりつく顔、ラーメンを食べる顔などなど。全部の食べ物を食べる顔を描かずにはいられなくなったK君でした。


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これはTさん。学習の合間に、あっという間にサラサラとイラストを描いていきます。スピードも線の正確さも、この半年間でぐっと上達しているように感じます。もちろん、学習もよく頑張ってますよ〜!


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最後は、中学生のN君。数学のワークに取り組むことが苦手です。解けないわけではないのですが、途中式を書くことが面倒だったりします。特に、合同を証明する問題などは、とんでもなく面倒で、一問解くにあたって、向き合う気持ちを作るところから、解き終わるまで、相当なエネルギーを使います。

なんとか解き終えて、休憩タイム宣言をすると、筆箱から消しカスから作った黒いボールを取り出して・・・。まるで職人さんのような手さばきで、練り消しをものさしを使って伸ばし、ワークの余白に色々な形を作っていきました。そのアート作品は完成とほぼ同時に一瞬で指で丸め取られ、次の作品へと形を変えていきます。

あまりに見事なので、動画をとりました。最後にこの作品の名前を聞いてみたら、思いがけない質問だったようで、照れた笑顔がとても素敵でした。

生き生きとスキマ時間を過ごしたN君は、このあとまた、ため息交じりに三角形の合同の証明問題に取り組んだのでした。

                       (One to One  玉城)

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