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東京レガシーハーフマラソン2022ペースセッターの裏側【前編】

みなさんこんにちは、
note初登場のONE TOKYOスタッフ山田です。

今回は今年の10月に初開催した
「東京レガシーハーフマラソン2022」で
僕が担当した【ペースセッター】の裏側について
お話したいと思います。

ぜひ、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

0.山田とは

ONE TOKYOで開催している全イベントの
4/5程度の現場に登場する現場大好き職員です。
イベント参加された際に
「参加者以上に楽しんでいるスタッフがいたなー」
と思い当たる人間がいたらおそらくそれは僕です。
そんな走りたがりの僕の自己紹介に
少しだけお付き合いください。

小学1年生のときJリーグ開幕をキッカケに
サッカーを始め、
大学卒業まで15年間サッカー漬けの学生時代を送りました。
テクニック・センスとは程遠い、
体力・ガッツ勝負のとにかく追いかけ続ける、
いわゆるウザい選手でした。

そんな走ることしか取り柄のない選手だったことの恩恵?なのか、
大学卒業記念に学生のノリで応募し当選した
東京マラソンでは、
2時間54分57秒と初マラソンで
サブ3を達成することができました!
(当時はマラソンの知識は皆無で
ペース配分は一切考えてなかったです笑)
これが僕とマラソンとの出会いで、
現在東京マラソン財団の職員として
働いていることを考えると、
あの時の学生ノリのエントリーは
正解だったなとつくづく思います!

現在のマラソン自己ベストは2時間29分9秒ですが、
ここ数年は更新できておらず、
サッカーで培った体力・ガッツの限界を感じています。
ちなみに僕の日々のトレーニングは、
平日は昼休憩1時間でのインターバル走
(1kmをマラソンペース-30秒/km)と
気が乗れば帰宅ラン(21km)、
休日はペース走(15km前後をマラソンペース-10秒/km)を
家族が朝起き出す5時30分までに終えることが
マストになっています。
(5時30分からは5歳と1歳の子どもの遊び相手となることが
山田家の僕のミッションですので笑)
 
すみません、前置きが長くなりまして。
これから本題に入りたいと思います。
まず最初に、ペースセッターはそもそも何のために走っているのか!?
その役割について簡潔にお話したいと思います。

1.ペースセッターとは

ペースセッター
(大会によってはペースメーカー、
ペースランナー、ペースアドバイザー等とも呼ばれる)は、
以下2つの大きな役割を担っています。
※東京マラソンでは、
エリート選手を先導するのがペースメーカー、
市民ランナーを先導するのがペースセッター
と使い分けています。

役割①設定ペースでランナーを引っ張る

多くの方が実感したことがあるかと思いますが、
マラソンでは自分でペースを作るより
誰かに前を走ってもらい引っ張ってもらったほうが
時計を気にする必要がなく、
精神的にもラクに走ることができます。
また、ペースセッターの後ろを走ることで
前半のオーバーペースを防ぐことができ、
体力を後半まで温存することができます。
多くの市民ランナーでありがちなのが、
スタート〜5kmまでは
スタート時の興奮とテンションによるハイペース、
5km〜10kmまでは今日の自分は調子が良いという
勘違いによるハイペースで走ってしまい、
レース後半の急激なブレーキによる撃沈劇です。
その劇への出演は、
イベント現場でお話を聞いてると、
圧倒的に女性よりも男性が多いですね。
男性はやはり何歳になっても
勘違いしがちな生き物なんですね。
ちなみに僕は大学生まで
「女の子は足が速い男の子が好き」と勘違いしていたので、
ボールを蹴るより走ってばかりいました。笑

役割②フィニッシュまでランナーに寄り添う

◎風の強いレースでは
 自らが風よけになりランナーを風から守る
◎地点によってコースの左右で設置場所が変わる給水所へ
 最短ルートで先導する
◎レース前半後半、コースの登り下りでペース配分を調整する
などランナーにとってストレス・エネルギーロスが最小限になるよう
コーディネートすることもペースセッターの重要な役割です。
よく「喉の渇きを感じる前に給水を」
と聞いたことがあるかもしれませんが、
それは喉の渇いた状態は
すでに軽い脱水症状に陥っている可能性があるためです。
ですのでスタート間もない最初の給水所でも
ペースセッターは必ず給水するように声掛けします。
一口でもこまめな給水がレース終盤のパフォーマンスに
大きく影響してきますので、
「まだ要らない」と思ったとしても
ペースセッターの指示に従って
しっかりと給水することをオススメします。

以上のような様々なことを走りながらこなす
大忙しのペースセッターはどんな人が務めるのか!?
については、次回お話したいと思います。

2.ペースセッターになるには

10月16日(日)に開催した
東京レガシーハーフマラソン2022では、
1時間30分・1時間40分・1時間50分
・2時間・2時間15分・2時間30分の
6つの目標フィニッシュタイムで、
28人のペースセッターが走りました。
この28人が何者かと言いますと、
2022年4月にスタートしたONE TOKYOの
新たな登録制プログラム
TEAM ONE TOKYO」に登録し、
かつ日本陸連公認の団体登録チーム
「ONE TOKYO RC」に所属している
市民ランナーの皆さんです。

市民ランナーをペースメイクするのは、
やはり市民ランナーの気持ちがよく分かっている市民ランナーであり、
かつ[1.ペースセッターとは]で記載したような
様々なことを走りながらこなすことができる
経験とタフネスさを持ち合わせている人でなければ、
という点から
ONE TOKYO RC所属の方は適任と考え、募集をかけました。

すると、募集開始間もなく100人以上の方から
熱い熱い熱い応募動機を添えて応募いただき、
こんなに多くの方がペースセッターに興味があり、
『自分の経験を活かして人の目標達成・限界突破をサポートしたい!』
との想いを持っているんだなと、驚きと嬉しい気持ちの反面、
多くの方には落選のご連絡をしないといけない
申し訳なさでいっぱいでした。
(落選となった方は申し訳ございませんでした・・・)

余談ではありますが、
実は僕自身過去に東京マラソンの
ペースセッターを務めた経験(サブ3を務めました!プチ自慢)がありまして、
その際に感じた達成感と感動を
ONE TOKYO会員の皆さんにも経験してほしいと
密かにずっと思っていましたので、
それが今回第1回目となる東京レガシーハーフマラソン2022で
実現できたことは
僕個人として東京マラソン財団に入って
ベスト3に入るくらいに感慨深かったです。

【ペースセッターの応募動機・意気込み(一部抜粋)】
■ラン暦としては10年を迎えようとしているなか、
自分のためだけではなく、人の記録達成の為に、
ペースセッターとして貢献させていただきたいです。
今までも自分のモチベーションを上げるために
たくさんの人に応援や励ましをもらってきましたので、
恩返し、また更なる自分自身の高みを目指す為への
ステップにしたいと思っております。
■これまでの16年間は自分のためだけに走ってきましたが、
コロナの時代になり、なかなかマラソン大会が開かれない状況で、
これまで以上に大会を開催していただくことへの
感謝の念が強くなったことから、
自分のためだけではなく、他のランナー(特にビギナーの方)の
お役に立ちたいと思うに至りました。
■自分がランニング初心者のころハーフマラソンに出場した際に、
ペースセッターの存在にとても助けられた経験をしたので、
今度は自分がペースセッターとして
他のランナーのサポートができたらと思い応募しました。

3.続きは後編で!

山田の長い話にそろそろ疲れてきた方も多いかと思いますので、
続きの内容は日を改めてお読みいただけますと幸いです。
次回後編では

■事前準備について
■大会当日の山田の動き
■ペースセッターの皆さんの感想
 
をご紹介させていただきます!
では、また来週👋

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