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偽ギバーを見分ける方法

こんにちは、ICPS国際コーチング振興協会の髙田悦子です。今日は、偽ギバー(偽の与える人)を見分ける方法について詳しくお話ししたいと思います。このテーマは、健全な人間関係を築くためだけでなく、自分自身の成長にも大いに役立ちます。日常生活に取り入れて、より豊かな人間関係を築くヒントにしていただければ幸いです。


偽ギバーとは?

ギバーとは、他人に対して無私の心で与える人を指します。しかし、すべてのギバーが本当に無私であるわけではありません。偽ギバーは、一見すると他人に貢献しているように見えますが、実際には自己中心的な動機で行動しています。偽ギバーを見分けるためのポイントを以下に示します。

  1. 見返りを期待する: 本物のギバーは、与えたことをすぐに忘れます。彼らは自己完結し、他者からの感謝や報酬を求めません。しかし、偽ギバーは与えたことを覚えており、見返りや感謝を期待しています。「これだけやってあげたのに」という気持ちがある人は、偽ギバーである可能性が高いです。

  2. 自分の評価を気にする: 偽ギバーは他人からの評価を非常に気にします。彼らの行動は、自分がどう見られているかに基づいており、本質的には自己満足のための行動です。

  3. 甘やかしや思考停止: 偽ギバーの中には、相手を甘やかしたり、言われるがままに与える人もいます。これは本当に相手のためを思っているのではなく、自分が楽をしたいからという理由で行動している場合が多いです。


偽ギバーの具体的な例

では、偽ギバーの具体的な行動をいくつか挙げてみましょう。これらの例を通じて、偽ギバーを見分ける力を養ってください。

  1. 贈り物に対する見返り: 例えば、誕生日プレゼントを贈る際に「こんなに素敵なプレゼントをあげたのだから、相手からも同じように返してほしい」と思う人は偽ギバーです。本物のギバーは、プレゼントを贈ることで相手が喜ぶことを純粋に楽しんでおり、見返りを期待していません。

  2. 行動の記憶: 偽ギバーは、自分がした良い行いを記憶しています。例えば、「去年のクリスマスにあなたのためにあれこれしたのに、どうして今年は何もしてくれないの?」と言う人です。これは、与える行為が自己中心的な動機から来ている証拠です。

  3. 甘やかしによるコントロール: 子供やパートナーに対して、過度に甘やかすことも偽ギバーの一つの形です。例えば、子供が欲しいと言ったものを何でも与え、結果的に子供を依存的にしてしまう親は偽ギバーと言えます。本物のギバーは、子供の将来を考えた上で適切なサポートを行います。


私の体験談

ここで、私自身の体験談を交えてお話ししたいと思います。私がコーチとして活動を始めたばかりの頃、あるクライアントから非常に興味深い相談を受けました。彼女は、家族や友人に対して常に「与える側」であると自負していましたが、実際には多くの問題を抱えていました。

彼女の名前は美智子さん(仮名)としましょう。美智子さんは50代の専業主婦で、長年にわたり家族のために尽くしてきました。家事全般をこなし、子供たちの世話をし、夫の仕事をサポートする日々。しかし、彼女の内心には「自分ばかりが犠牲になっている」という不満が積もっていました。

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