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【ワンパブ・オープン社内報 vol.7】新チームの使命は「製作モデル」から「プロセスモデル」への事業領域の拡大。ワンパブ主軸となる事業にするため、アクセルベタ踏みで行きます!

第1メディアプロデュース部ビジネスソリューションチーム 小林 利行

【ワンパブ・オープン社内報】は、ワン・パブリッシングで働く人を通して、会社・雑誌・メディアが、いまどのような新しいことにチャレンジしているかをお伝えしている連載です。

今回は、2月に新しく誕生したビジネスソリューションチームの小林利行さんに話を聞いてきました。(所属や肩書は取材当時のものです)

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【社員プロフィール】
小林利行
■2007年1月~2019年9月 「GetNavi」編集部
主にAV機器、スマホ担当。その他、ミニ四駆やラーメンのムックなども担当
■2019年10月~2021年1月 「学研キッズネット」編集部 
SDGs学習まんが、オンライン工場見学ページの立ち上げ などを担当
■並行して受託案件を担当
2017年10月~2021年3月 ビッグローブ会員向け情報誌「サーイ・イサラ」編集
2020年4月~ ジョイフル本田ホームページ掲載用ウェブ記事 編集
■2021年2月 第1メディアプロデュース部ビジネスソリューションチームに異動


GetNavi・学研キッズネットを経て、新チームにジョイン

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―入社してから約14年弱、ずっとGetNaviの編集部にいらっしゃったのですね。なにか印象的な出来事などはありましたか?

GetNaviでは、ほぼすべてのジャンルの記事を担当させてもらったので、いろいろな想い出がありますが……一番印象的だったエピソードは、「ミニ四駆」のムック本を担当していたときのことです。

ミニ四駆のレース場に取材に行った際、かなり読み込んだムック本を持った親子に出会いました。本当にボロボロの状態になるまで繰り返し読んでくれていて。「家族みんなで読んで参考にしています」と言われたときはうれしかったですね。

正直、子ども向けに作った本ではなかったんですよ。漢字にルビも振ってないですし。でも、お父さんが内容を噛み砕いてお子さんに教えてくれていたみたいで。自分の仕事が誰かの役に立てたことを目の前で実感することができて、感動しました。

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―素敵なエピソードですね! その後、子ども向けの媒体・学研キッズネット編集部の編集長として、現在連載中のSDGs学習まんがなど多くのサイトの土台を作り上げてきました。さかなクンとイベントで共演するなど、メディアでも活躍されていましたよね。

そして今年2月、現在のビジネスソリューションチームに異動になったとのことですが、具体的な事業内容を教えてもらえますか。

今までの出版社は、「雑誌や書籍をつくって読者の方に届ける」というB to C事業(企業→消費者に向けてのビジネス)がメインでした。まずは雑誌やwebなどのメディアありき、その上で広告スペースを売ったり、タイアップ記事に関してもその媒体の特性を活かした内容で進めたりしてきました。

もちろん、これからもその形式は続けていきますが、今後ワン・パブリッシングの新たな挑戦として、さまざまなジャンルの知見や経験を持った編集者のナレッジ(知識・情報)を提供していこうと考えています。広告スペースやタイアップだけでなく、ソリューションそのものを提供していく。「成果物」だけでなく、編集者の知見や経験、人とのつながりなど「プロセス」の価値を提供していく、といったらいいでしょうか。

たとえば、ある企業の方から、新商品を親子向けにPRしたいというご相談を受けたとします。そこで、ワンパブにあるさまざまな媒体を横断的に見ると、子ども向けには学研キッズネット、親向けにはGetNaviやFYTTEをピックアップして、親子対象の記事や合同イベントを開催することができますよね。

―確かに、ビジネスソリューションチームがあることで、より包括的な、ワンパブという会社全体での提案ができますね。

また、既存の商品だけでなく、開発の段階から、「商品コンセプト、ペーパー・デジタルでの販促物制作、SNS拡散、レポーティング」までをワンストップでサポートする「ブランドスタジオ」をご提案したいと考えています。

2020年からは企業・団体・自治体のCSR活動をサポートさせていただく機会が非常に増えてきています。全体としては、ウェブ・動画・インフルエンサー・マーケティング・出版・CSRの6カテゴリーのソリューションです。

これまでの、クリエイティブそのものを提供する「プロダクトモデル」から、課題発見・解決までのプロセスを提供する「ノウハウを提供するプロセスモデル」へ、ドメインを拡大していくためのチームです。

編集プロデューサーとして、全社的な提案を進めていくのが使命

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―ということは、部署や編集部の枠にとらわれず、「この案件だったら、◯◯編集部の◯◯さんが詳しい」とか「◯◯さんが過去に担当したイベントと動画の提案がピッタリ」といったことを小林さんが取りまとめ、対企業へ提案していくということでしょうか?

はい。私の肩書も「編集プロデューサー」になりました。これまでは、実務的なディレクションをしてきましたが、今後は「この部分だったら、この人に相談すれば企業さんのお役に立てるのでは」という観点で、さらにクリエーターの方とのパイプ役にもなって、多角的な提案をしていきます。

そのために今、各編集者がどんなスキルを持っているかを集約し、社内の情報の棚卸しをしている最中です。いま企業としても見えていないお客さんの輪郭をハッキリさせて、その層に対してどういったものを展開していくと、メッセージがお客さんに伝わるのか? といったことをワン・パブリッシング全社として提案するのが使命です。

-ちなみに、同じような事業をすでにおこなっている出版社はあるのでしょうか?

「若手編集者の力を貸します」といった試みをおこなっている会社もあるようですが……ワン・パブリッシングとしての強みは「スピード感、一体感、信頼・安心感」だと自負しています。

昨年7月からスタートした新しい会社であるからこそ、企画や提案、そして会社としての決断まで、スピード感を持って進めていけます。一方で、媒体自体は学研プラスから引き継いでいるので、30年以上の歴史があるものも多く、読者からの信頼も厚い。お付き合いのある企業さんからも安心感を持っていただけているのではないでしょうか。

もちろん、携わっている編集者も媒体について熟知しているメンバーばかりですし、媒体ごとの壁がなく、ベテランから若手までが自由に意見を言い合えるフラットな関係が築けているので、全社的な提案がしやすい環境だと思いますね。

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-小林さんがこれまで携わってきた業務の経験を存分に活かしていけますね!

そうですね。学研キッズネットでは教育関係の方々、GetNaviでは幅広いジャンルの専門家、インフルエンサーの方々とお仕事させていただきました。編集者だけでなく、みなさんの知見や経験をお借りして、企業サイドの課題を解決していきたいです!

エンタメ業界が盛り上がるようなお手伝いをしていきたい

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-ここからは、小林さんご自身のお話を聞かせてください。お仕事をしていて、一番楽しい・うれしい瞬間はどんなときですか?

先程お話したミニ四駆イベントで出会った親子のように、リアルな読者の反応に触れたときですね。飛行機の中でGetNaviを読んでいるサラリーマンの方を見かけたときもうれしかったです。今後は、企業の方からのリアクションやお声を聞けたときがうれしい瞬間になるのだと思います。

-反対に、仕事をしていて大変だと感じるときは?

大変なこととか辛いことはたくさんあるんですが、寝ると忘れてしまうので……(笑)。その日はわーっといろいろ考えてしまっていても、翌朝起きると「そんなに悩むことでもないか!」と思えるんですよ。毎日ドタバタですけど、それを乗り越えるのが楽しい気もします。

-今後は、各編集者や企業、クリエーターの方などの調整が大変になりそうですね。

それくらい案件が重なるといいなと思います!

-最後に、今後の夢や達成したいこと、目標などを教えてください。

ほとんどの業界が新型コロナウイルスの影響を受けていますが、私は音楽フェスが好きなので、エンタメ業界のお役に立つ仕事ができればと考えています。これまでに、フジロックをはじめ音楽フェスに30回は行ってるかな。

GetNavi時代に、サニーデイ・サービスの田中貴さんプロデュースのCD付きラーメン本を作ったんですが、大変でしたけど良い仕事でした。また何か仕掛けたいですね。

―お話を聞いていて、会社全体から大きな期待をされているチームだと感じました。出版業界としても新たなチャレンジである、ビジネスソリューションチームの今後の展開が楽しみです。小林さん、ありがとうございました!

(取材:水谷映美/撮影:我妻慶一)

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