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トイレを制する者が介護を制する【ワンオペ介護日記6/16】

母は手すりにつかまって立つことはできるので、トイレに行きたいといえばトイレの前まで車椅子で連れて行き介助してやればいい。しかも、おしっこの頻度は朝 、夕方、寝る前のたった3回だ。たとえ漏れたとしても優秀なオムツが吸ってくれる。仕立屋だった母は 「仕事が忙しいのにトイレに行ってる暇なんかないよ。若い頃から朝晩 2回しか行かなかった。」 と自慢する。そんなことが今になって役に立つとは。それを訪問看護師に言うと、「よく伸びる膀胱ですね。すばらしい!」と強靭な膀胱を褒められた。面白すぎるわ。

このように、オシッコについては楽チン介護なのだが、問題はウンチだ。排便をいかに安全にきれいに行うか、 これが介護の最大のミッションである。
一番の問題は「いつ出るか」ということだ。これを予想するのはなかなか難しい。 ワンオペだとほとんど家に待機していなければならず、今なら大丈夫だろうというタイミングを見計らって買い物などをこなさなければならない。そのタイミングの見極めがミッション成功の鍵になる。 失敗すると原状に復するのに30分は必要となり、何しろ精神的苦痛と自信喪失が大きい。ゆえに、それだけは何としても避けたい。そんな緊張感の中で常時待機の甲斐があったのか、間に合わなかったことは 3年以上の介護の中で 3、4回程度だ。ひょっとしてこれは好成績ではないのか。意外とやるじゃないか私····