【多くの人は「得意料理はなんですか?」という問いかけに悩んでしまうのではないか】問題
どうもこんにちは。直人です。
ずっと心の中でモヤモヤしていたことが
あるのですが、多分このタイミングで発信したら結構共感貰えるんじゃね?
シンパ溢れるんじゃね?と思ったので、
この場を使って書き殴らせていただきます。
1・前置き
コロナ禍で自粛・在宅勤務が長引く中、
コロナ前と比較して自炊する機会が増えた、という方も多くいらっしゃるのでは
ないでしょうか。
そこで早速本題に切り込みますが、
自炊に関する会話の流れで
僕(私)「いやーよく自炊するんですよー」
相手「へー!得意な料理はなんですかー?」
という場面、これまでに遭遇した方も
多いかと思います。
だけど…だけどですよ。
「得意な料理」。
これ、冷静に考えると
答え方めっちゃ難しくないですか?
先に言っておくと、当たり前ですが
質問する人をdisりたいわけじゃないです。
素直な好奇心から聞いてくれている(はず)、ということはよく分かるんです。
ただ、考えれば考えるほど
「…??得意料理の定義とは…?」
という、ある種哲学に近いこの難問の解を
見いだせず、心の袋小路に辿り着いて
しまうのです。(え?自分だけ?)
2・この質問に困る理由
もう少し掘り下げてみます。
自炊をする、という人は概ね以下
3パターンに分類されるのではないでしょうか。
① 料理を作るのが大好きで、自分で創意工夫をしてオリジナルの味を作ることが出来る人
② 料理を作るのも好きだが、どちらかというと『美味しい物を食べたい!』、という 欲求の方が強いので、信頼のおけるレシピを(出来る限り)忠実に再現する人
③ 料理を作るのは嫌い、生存本能を満たすために義務的に自炊する人
勘の鋭い方ならお気付きでしょうが、
ここで、「得意料理は何ですか?」という
答えに困るのは②のパターンの人です。
自分もこれに当てはまります。
①は自身が行ってきたトライ&エラーの中で、成功した品を引っ張りだしてくれば良い。
③は「いやいやー、得意料理なんて無いですよ。仕方なく作ってるだけなんで(汗)」と答えるだけでしょう。
②はですね、極端な言い方に聞こえるかも
知れませんが
【自分の料理】と呼べるものなんて無いんですよ。
これは悪いことでもなんでもなくて、
信頼できる料理人が発表している、
レシピ通りに作れば誰でも美味しく作れる
料理を再現し、その美味しさを楽しむ。
もっと言うなら、そのレシピの完成までの並々ならぬ努力・知恵・果てしない道のり等に勝手に思いを馳せながら、リスペクトと感謝の意を込めつつ皿を喰らう。
そう言ったことに至上の喜びを覚えるんです。
(ここまでのバックグラウンドを妄想する人は稀かも知れませんが)
ここまで説明した上で、最初の質問に戻りましょう。
質問された時の僕の心理描写を詳しく書きますね。
質問者:
「得意な料理はなんなんですかー?」
質問に答えようとするボク(心の中):
「(得意な…料理…?いっつも料理人のレシピ本やTwitterで公開してるレシピをそのまま忠実に再現してるだけなんだよなぁ…これ、レシピ通りに作れば誰でも作れるから『得意』の定義とは違うよなぁ…『得意』ってのは、少なからず他人と秀でている状態のことを
指すのであって、レシピ通りに作ってる料理を『得意』と厚顔無恥に提示するのはなんか道理に反するよなぁ…)」
※ここまでで約0.2秒
と、言う目まぐるしいほどの葛藤が巻き起こっているわけです。
そして、(統計を取ったわけではないですが)一般市民の大半は②のパターンに属しているのではないでしょうか。
すなわち、「得意料理は?」という質問は
大半の人を苦しめるわけです。
*繰り返しますが、質問した人をdisっているわけではありません
なお、補足しますが上記のケースにおける
質問者が石原さとみ、あるいは有村架純
だった場合は
質問に答えようとするボク(心の中):
「(うわ…俺今石原さとみ / 有村架純 としゃべってる…うわ…うわ)」
と料理どころじゃなくなるので今回のケースには当てはまりません。
3・私の傾向と対策
ちなみに、実際にこの質問に出くわした(この表現から苦手意識がプンプン伝わりますね)時の答え方はだいたい以下の2つです。
1)「あー、xxはよく作るね」
→得意料理を聞かれているのに「頻繁に作る料理」を答える(論点ずらし)
2)「うーん、やっぱりチャーハンかな」
→別に得意とは思っていないけど、レシピを見ずに作れる数少ない料理を提示する(妥協の塊)
どちらも言った後に、自分の心の中に思ったより大きいしこりが残るんですよ。悲しい。
4・まとめ
まだしばらく在宅勤務期間は続くので、
その間に得意料理を見つけられるよう、
自己研鑽の旅を続けていこうと思います。
そして、もし、このNoteを読んでくださった方は、「得意料理はなんですか?」と聞きそうになった時は、「あっ、この人は②のパターン人かも…?」と思い出して、少し質問のニュアンスを変えてもらえると嬉しいです。
たとえば、
「どんな料理が好きですか?」
「どんな料理をよく作りますか?」
と聞いてもらえたら、きっと僕をはじめとした②に属する人々の心の負担が軽くなると思います。お互い寄り添いながら、自炊から始まるハッピーな世界が皆さんに訪れますように。
それでは、皆様良い自炊ライフを。
最後に
せっかくNoteに投稿するので、
作家 岸田 奈美様(twitter : @namikishida)
主催の「 #キナリ杯 」にエントリーさせていただきます。
あわよくば、賞金が手元に転がり込むという素晴らしい企画です。
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