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食料危機は日本でも起こる!?~地元農家さんにあれこれ聞いてみた①~

こんにちわ。大切な衣服がよみがえる。ナチュラルクリーニングのone moreです。


前回、”暮らしの洗い”シリーズとして、野菜の農薬についての記事を書きました。

そうしたら、なんとご縁があって農家さんに直接あれこれお話をお伺いする機会がありましたので、皆様にもシェアします!

テーマは食料危機について。

2022年のロシアによるウクライナ侵攻により、小麦価格が高騰。だけでなく、なんと肥料もロシアに依存!?ということで農作物全体が値上りー!?

と我々の家計が心配になるニュースばかりか、近々「食料危機」が起こるのではないかという報道や情報が増えてきました。

ええ、食料危機って一体どうなるの?日本でも飢えが広まるの?対策はできるの!?と私も含めてとても不安だと思います。

その点について、実際に地元青森で農業事業を展開している「農業法人しみず」さんとお話する機会がありましたので、生産者としての肌感覚はどうか!?を聞いてみました。

皆さんの暮らしの立て方について、ご参考になるかと思います。ぜひ読んでみてくださいね。

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※農業法人しみずさん
地域の荒れた休耕田を再生した大豆の作付けやリンゴ生産者雇用、子どもの農作業体験等、農業にとどまらず地域活性化に取り組んだ事業により2021年「県攻めの農林水産業賞」を受賞。青森県弘前市で活発に活動をされている農業法人。今回お話をお聞きしたのは石山たかしさん。2022年7月より展開している地域の無人販売システム「コミュニティショップしみず」には私達one moreの洗剤もおかせて頂いています。

Q1:日本でも本当に食料危機は起こる?

ー(インタビュアー 久保)最近、食料危機が起こるという話がたくさん出ていますが、実際、生産者の方としてはどう思いますか?

食料危機という言葉が適切かどうかはわかりませんが、小麦・大豆等の輸入に頼っている物はかなり値段が上がってきています。これからハンバーガーなどのファーストフードは値段を上げざるを得なくなってくるでしょう。

パン・麺・ピザなどの類はもしかしたら高級食材になる可能性はありますね。

ただ、日本で飢えが広がるかというとそこは大丈夫だと思います。やっぱり日本にはお米があるので。実はお米は結構余っていて、2年分くらい貯蔵があるんです。売っているお米も新米には必ず新米と書いてありますよね?つまりそれ以外は貯蔵している物を古い物から順に出してきているんです。

なので、お米を食べる分には大丈夫だと思います。そういう意味では、お米のありがたさが再認識されるかもしれませんね。

実は、大豆も結構余っているんですよ。大豆は業務用の需要が多いのでとにかく安い物から売れていきます。円安といっても、まだまだ値段で国内産は海外産に勝てない。最近国内大豆を使用している納豆等も増えてきて国産の需要は上がっている!と言われるのですが農家目線ではあまり感じられませんね。

いくら生産しても需要がないと使われない。なので、国内産の大豆も使われない分が余っています。

Q2:農薬などのコストは上がっている?

これは間違いなく上がっていますね。昨年対比で大体倍ぐらいの金額になっています。他の資材も上がっています。

だからといって、すぐに野菜が倍の金額になるわけではありません。JAなどが金額を調整しているので、農家としてはその金額でしか売ることができないんです。

なので、皆様の家計にかかる負担がいきなりドンとあがるわけではありません。

・・・我々農家はとても苦しいんですけどね(泣)

Q3:なんで農薬は海外産が多い?

昔は、タケダなどの国内メーカーも結構農薬を作っていたんですよ。新薬を作るというのはとても難しいことで、何種類もの実験を重ねます。なので、せっかく作ってあと一歩で販売!と思ったら最終実験でダメだったー!ということもあります。

そういったものが、じゃあ他の用途ならどうなんだ?と一部が農薬になっていたりしたんです。

ですが、最近は各種製薬会社も余力がなくなってきて、そういった開発が少なくなってしまいました。

そして、海外産の物が安くたくさん入ってくるようになってくるようになり、いつの間にか農薬は海外産が大半を占めるようになってしまいましたね。

Q4:日本は農薬の使用量が多いってホント?(次回予告)

日本が海外と比較して農薬の使用量が多いのは本当ですね。理由は、、、

ひらがなの”りんご”とカタカナの”リンゴ”の違いって分かりますか?

ーえ、りんごとリンゴですか?文字の違い、、、じゃないですよね?農薬の使用量とどんな関係が?

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正解は、次回御答えしましょう!!

国内の農業を大切に。私達ができる身近な食料自給率UP


いかがでしたでしょうか。飢餓が起こる程の食料危機が起こるわけではないと聞いて少し安心しましたね。

しみずさんのお話で「実は国内産の大豆は使われず余っている」というお話がありました。

理由は「海外産の方が値段が安いから」でしたね。

確かに私達消費者にとっては安い方がありがたいです。しかし、目の前の金額が少し安いからといって海外産の物に手を出していく事は、国内の大豆農家にお金が回らない事と直結しています。

お金が回らないということは、皆農業をやめていきます。

これからもし、海外で食料危機が起きた時、国内の農家さんの体力が全然なかったら、、、私たちの生活はどうなるでしょう?

その時までに農家さんの体力をどれだけ残しておけるかは、私達消費者一人一人にかかっているというのを感じて頂けると幸いです。

ちょっと安い海外産よりも、国産を選ぶ。そういった需要が広がっていくことが食料自給率UPに繋がるといいですね。

さて、次回はなぜ日本では農薬の使用量が多いのか?という点について、驚きの答えを聴くことができました。

皆様は”りんご”と”リンゴ”の意味、わかりますか?

次回もお楽しみに!

※続編、更新されました!続きはこちらより!


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