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情報化社会において演劇は隠され過ぎている気がする話

演劇って、観に行くまでのハードルがとんでもなく高いですよね。

「ネタバレしたら面白味が減るから」と情報を隠し過ぎてしまう結果

もしかしたら出会えるかもしれないお客さんに出会えていない気がしています。

無料で自宅でエンタメに出会える時代

今の世の中、テレビだけでなくYouTubeやTikTok、インスタライブ、Netflix、アマプラなどなど

無料や低価格で、自宅から出ることなく、エンタメに出会うことができる時代です。

TikTokは基本的に15秒、YouTubeでは30分でも長いコンテンツになっていて

多数のSNSとWebコンテンツに囲まれた私たちは

毎日とってもとっても忙しい。

clubhouseやVoicyなど耳まで忙しい時代になりました。


しかも、どんな作品が人気あるのか、SNSで知ることができます。

ちょっと見て自分に合わないなと思ったらやめることもできます。

演劇は事前情報が極端に少ない

そんな世の中で演劇というコンテンツは事前情報がめっっちゃ少ないです。

まず演劇はチラシで宣伝するという劇団が多いと思うのですが

チラシには数行のストーリー、俳優、タイトルとイラスト、日程と会場。

それしかありません。


しかも公演期間が2日とかしかないと

好評をTwitterで見て気になった頃には上演が終わってたりします。


演劇が好きな私でも、既にブロードウェイで人気のミュージカルや

好きなミュージカル俳優が出ている作品以外は

自分の好きな作品なのかどうか、行って本当に面白いのかどうか

めちゃくちゃ悩みます。


実際に行ってみて、あーこれは私の世代ではよく分からない、

刺さらない作品だなぁとなってしまったこともあります。


なのに、2時間〜3時間、移動時間も含めたらそれ以上の時間を

費やす必要があるし、5千円〜1万円が飛んでいく。


最近ではSNSをやっている劇団もありますが

まずそのSNSを探しに行かないといけません。


もはや演劇は情報化社会における博打行為になっているのです。

それでも隠したがる劇団たち

だったらもっと情報を出していけばいい。

そう思うのですが、例えば「本読みを配信してみませんか?」とか

ご提案をしてみると「やってみたいけれどネタバレが…」となります。


自分が観に行った演劇はなるべく上演期間中に観劇レポートを出すことで

「気になっていたけど見にいくか迷っていた」人の背中を押せればと

運営している演劇メディア「Audience」では発信しているのですが

この前「ネタバレがすぎる」と引用リツイートされてしまいました。


演劇は、劇場での空気、役者さんの生の演技が魅力です。

その「生の場所」を神聖化するあまり、ネタバレを怖がり過ぎているような

気がしています。

シェイクスピアは何百年も上演され続け、世界中でネタバレされまくっていますが

何度見ても名作は名作です。

結末は言わなくとも、もう少し情報を出す劇団が出てきても良いのではと思っています。

マーケティングスキルを演劇に生かしたい

私は数年間、マーケティングのお仕事をしています。

クライアントとお客さんを繋ぐためのメッセージ、クリエイティブを考える

お仕事です。

誰に、何を、どう伝えたらクライアントの商品が顧客にとって価値になるのか。

そんな視点が、演劇にも必要ではないでしょうか。

もしこれに共感してくれる劇団がいれば、ぜひ私のメディアでも取材させていただきたいと思います。

WebメディアAudienceへの掲載でも良いし、Twitterインスタグラムでの発信(動画含め)でも良いし、もしかしたら様々な劇団の作品をわかりやすくまとめたYouTubeチャンネルを作っても良いかもしれません。


そのほかにも、YouTubeから始めるミュージカルや、演劇やミュージカルに定期的に勝手にセレクトした作品にお連れする演劇サブスクなども構想中です。

一緒にやってみたい!という方はいつでもお声がけください。

演劇やミュージカルが、映画のように気軽に観られるようになりますように。



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