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「好きなことで生きていく」には、起業しかなかった

こんにちは、初めまして。

2020年に合同会社ONE LIGHTを設立した、齋藤優里花と申します。


リクルートで広告制作のディレクターを経験後、フリーとして独立。

その後起業という、すごく“あるある”な道のりに見えます。

だけど、私は元々“起業”や“社長”に全く興味がありませんでした。


「はたらく」とは何か。

そして、「人生」をどう生きていきたいか。

それを考えたときに、起業しかなかった。


起業をしたかったのではなく、やりたいことを実現する方法が起業だった。

そんなお話を、まずは自己紹介がてらさせて頂きたいと思います。

1. はたらくことは、生きること

24時間のうち、人は多くの時間を「はたらく」ことで過ごします。

仕事中はもちろん、仕事が終わっても「はたらく」は終わりません。

ふとした瞬間に“これはあの企画に使えるのでは?”と考えたり、“今日はあの仕事が上手く行かなかったなぁ”と落ち込んだり。

人生の多くを、「はたらく」という時間が占めているのです。


そして、人の時間は有限です。

いつか終わりがくる。


それであれば私は、「これに人生を賭けても良い」と思えることを仕事にしたい。

いわゆる、「好きなことで生きていく」というやつです。

これは、YouTuberのような特殊(に見える)職種だけでなく、全ての「はたらく」人に共通した議題だと、私は思っています。

(これは私の人生観の問題であり、仕事は仕事、と割り切る考え方を否定するものではありません)


2. 非日常と日常は繋がらないのか?

では、何に人生をかけるのか。

よくリクルートでは、「will」や「can」という言葉を使います。

「will」は自分のやりたいこと。

「can」は自分ができること。

リクルートは「will」と「can」、そして「must」(やるべきこと)を半年に一度見直し、自分のキャリアをデザインしていくことができます。

会社の戦略だけでなく、その人の「will」を尊重する。

めっちゃいい会社ですね。素直にそう思います。


では、私の「will」は何かと考えると、「芸術、特に演劇やミュージカルの楽しさや面白さをたくさんの人に知ってもらうこと」。

ニューヨークやロンドンに訪れたことがある方なら理解して頂けると思いますが、日本は芸術に重きを置いた国とは言えません。

でも私は、人生の様々な瞬間で文学、バレエ、音楽、演劇、ミュージカルといったあらゆる芸術に心救われ、その“非日常”の世界に魅せられてきました。

だから、その心救われる瞬間を多くの人に体験して欲しい。

それが私の人生を賭けてでも創りたいものです。


しかし、私は抜きんでた演技力や歌唱力があるわけではない。

ミュージカルスターになって、その素晴らしさを世の中に発信することは不可能です。

どちらかと言うと情報や物事を整理したり、それを分かりやすく伝えたりすることが得意でありできること。

リクルートやフリーランスでやってきたディレクター・ライター業はまさに私の「can」です。


一見、私の「will」と「can」はかけ離れて見えます。

演劇を始めとする「芸術」と言うものは、しばしば「ビジネス」とは分けて語られます。

だけど、本当にそうでしょうか。

演劇やミュージカルだって、利益を出しビジネスとして成立しなければ続けていくことは不可能です。


だったら、「ビジネス」色の少ない演劇・ミュージカル界だからこそ、私の「can」は役に立つのではないか。

広告やマーケティングを学んできた私の視点だからこそ、展開できる「演劇・ミュージカルのビジネス」があるのではないか。


それを実現できる会社を探そうとしたのですが、残念ながら、ピタリとはまる会社はなかった。

だったら創るしかない。私は腹を決めました。


3. 本気で「文化」を創りにいく

私が目指すのは、演劇やミュージカルを日本のメインカルチャーにすること。

ビジネスの中心地であるニューヨークのど真ん中に「ブロードウェイ」があるように。

「サブカル」ではなく、「メインカルチャー」として、演劇・ミュージカルを広めていきたい。

私の人生には中心に位置している演劇が、よく「サブカル」と言われることに、どうも納得ができないのです。


それに、私はブロードウェイに2度訪れましたが、あの時の幸福感は忘れることができません。

あんな幸福で熱意に包まれた空間を、日本にも創りたいのです。



そのために、まずはメディアを立ち上げました。

日本の演劇はまだまだアナログで、閉鎖的な世界です。

劇団や俳優のファンが劇団名や作品名を検索しなければ作品に出会うことすらできないし、次回作の告知は紙のパンフレットで行われる。(もちろんHPやSNSでも告知されますが)

もっともっと初期段階の、知るきっかけになる場所を創りたい。

そんな思いで、演劇メディア「Audience」を立ち上げました。


今後は、もっと様々なサービスやコンテンツを展開していく予定です。

それと並行して、このnoteでは私の価値観や思いを共有していければと思います。

どうぞ、よろしくお願い致します。



今は誰もが苦しい時期です。

そんな時こそ、あらゆるエンターテイメント・芸術が、1人でも多くの人の心を救いますように。



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