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MarketSmith用語解説 ~Data Box編~③

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こんにちは!専業投資家のオニールの猫と申します。
今回は前回に引き続き、MarketSmithの用語解説を行います。

※こちらの記事は、前回の記事の続きとなります。


MarketSmithを使い始めた方、サブスクを検討されている方、よかったらご覧ください!

Apple($AAPL)の週足を例に挙げながら、前回に引き続き、この赤枠内について解説していきます。

※今回は少し文量が多くなっているのと、少し専門的な内容になっておりますので、疑問点等ございましたら、お気軽にお問い合わせください🤗
※$AAPLのチャートについては、2021年9月時点のものとなります。

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拡大図↓

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今回はこの赤枠部分を解説していきます。

1.EPS Growth Rate

当該銘柄の、直近四半期決算から起算して過去3~5年における、年間EPSの平均成長率を表したデータです。

例)$AAPL(EPS Growth Rate 16%)は、過去5年間で年間EPSは平均16%成長している。

このデータは、CANSLIM分析における"A"のポイント、
「過去3年〜5年における年間EPSが、毎年少なくとも25%以上成長している銘柄であること」の基準を簡易的に確認することができます。
EPS Growth Rateが25%以上の銘柄を選ぶことによって、CANSLIMのAのポイントを概ね満たした、大化け株を見つけやすくなります。

しかし、一部、弱点もあります。今回の$AAPLのように、過去5年以内に年間EPSがマイナス成長の年が入っていたとしても(画像赤枠内参照)、残りの年に高い成長率を残した場合、EPS Growth Rateが相対的に高くなることがあります。
あくまで、補助指標として活用いただき、画像の年間EPS推移データから"A"の根拠を取るクセをつけていただければと思います。

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※EPS Growth Rateに「N/A」が記録されている銘柄については、直近3年の年間EPS(当四半期起算)のうち、EPSマイナスの年があり、計算ができないケースです。

2.Earnings Stability

「収益の安定性」を意味する、Earnings Stabilityは、過去3~5年の決算発表における収益額の推移が、どれだけ安定しているかを知ることができるデータです。
直線のトレンドラインに対し、どれだけの振れ幅があるかで1~99の評価をつけます。
収益額の推移が一定の場合(例えば、毎年20%成長を5年連続続けた場合)、Earnings Stabilityは1となり、最も安定した収益成長率といえます。
収益成長がプラス、かつEarnings Stabilityが1に近い銘柄ほど、業績が季節性や景気動向に左右されることなく、より長期的に安定した株価上昇を期待できます。
特に安定成長株の長期投資を行う投資家さんなどにはおすすめの指標です。
前述のEPS Growth Rateと組み合わせて、大まかな業績の成長性+安定性をチェックしてみてください。

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☆CANSLIM投資法においては、このEarnings Stabilityは、そこまで気にしません。
なぜならCANSLIM投資の投資対象となる高成長株は、比較的IPOから時間の経っていない、若く、収益の安定していない銘柄が多いため、Earnings Stabilityも各社ばらつきがあり、投資判断に使うデータとしてはイマイチです。

そのため、成長株のブレイクアウトが機能しづらい調整局面において、資金の逃避先としてディフェンシブ株などを手がける際などに参考にしていただければと思います。

3.P/E Ratio

PER(株価収益率)のこと。
PER=現在の株価÷過去12ヶ月のEPS(1株あたりの利益)

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MarketSmithにおいては、PERの数字の後に続く()内で、S&P500全構成銘柄のPERと相対的な比較をすることができます。

例)$AAPLは現在、PER30倍で取引されており、S&P500指数のPERを20%上回っている。(S&P500のPERの1.2倍)

☆CANSLIM投資法においては、PERを売買の根拠にすることはありません。
CANSLIM投資を確立したウィリアム・J・オニールは、過去の大化け株(テンバガー)の分析から、PERが高いほどいい株であるという事実を発見しました。
※直近15年における大化け株分析では、第1ステージのベースパターンブレイクアウト時における平均PERは31倍であり、その後、平均して70倍以上となった。
銘柄選択において最も重要視するべきなのはPERではなく、EPSの成長率が著しく増加しているか減少しているかということが言えると思います。
(『オニールの成長株発掘法』【第4版】P.211~ をご参照ください)

4.5-Year P/E Range

過去5年以内のPERの最低値、及び最高値を示しています。
PERの数値は、株式分割を考慮して調整済みとなっています。

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例)$AAPLの過去5年間のEPSは、最低値が12倍、最高値が42倍となっています。

5.Return on Equity

ROE(株式資本利益率)のこと。
会社が株主資本(会社が自由に使えるお金)を効率よく運用して、利益を出しているかを図る指標
ROE=純利益÷株主資本×100

☆CANSLIM投資法においては、このROEが最低でも17%以上、中でも大化け株のROEは25~50%ほどになることがわかっています。

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例)$AAPLのROEは74%であり、非常に高いROEを誇ります。

6.Cash Flow

MarketSmithでは営業活動による1株あたりCash Flowを確認することができます。
Cash Flow=(純利益+減価償却費)÷発行済み株式数

☆CANSLIM投資法では前述のROEと合わせて、その銘柄の利益と成長を測定する方法として活用します。
過去の大化け銘柄の中には、実際のEPSと比較して、1株あたりのCash Flowが20%以上も大きい銘柄があります。

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例)$AAPLの営業活動によるCash Flowは1株あたり$4.03で、これは2020年の年間EPS$3.28に比べ、22.8%大きくなっている。

今回はここまでとさせていただきます!
次回、週足Data Box の残りを執筆します🐈
また、「ここを解説してほしい!」とか「この使い方どうしてる?」といったMarketSmithについての疑問点や気になる点いただけましたら、その内容からどんどん記事にしていこうと考えておりますので、TwitterやDiscordでご要望いただけますと幸いです😊

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