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2024年7月 私の気になる新刊5選!

・団地のふたり 藤野千夜

イラストレーターながら今はネットで不用品を売って生計を立てるなっちゃんこと奈津子。大学の非常勤講師を掛け持ちしながら生活するノエチこと野枝。そんな幼なじみの二人は50歳を迎え、共に独身。生家の築古団地で暮らす。奈津子の部屋で手料理を一緒に食べ、時にはささいなことでケンカもする。高齢のご近所さんのために、二人で一肌脱ぐことだってある。平凡な日々の中にあるちいさな幸せや、心地よい距離感の友情をほっこりと優しく描いた物語。解説・原田ひ香

発売日:7/10
予価:693円

・コイモドリ 時をかける文学恋愛譚 浜口倫太郎

海街・葉山で旅館を営む晴渡家の三兄妹には〝悩み〞があった。それはタイムリープ能力をもつ長男・時生が女性にすぐ恋をしてしまうこと。ある日、東京から訪れた女性客にひとめ惚れした時生は過去へ飛び、彼女の悩みを解決して気に入られようとするのだが……? 『こころ』など日本文学の傑作が謎を解く鍵となる! 新感覚の恋愛物語開幕!

発売日:7/11
予価:913円

・母の待つ里 浅田次郎

40年ぶりに帰るふるさとで待っていたのは、初めて会う〈母〉だった――。大企業の社長として孤独を抱える松永徹。退職と同時に妻から離婚された室田精一。親を看取ったばかりのベテラン女医・古賀夏生。人生に疲れた三人が選んだのは「里帰り」だった。囲炉裏端に並ぶ手料理や不思議な昔話。母と過ごす時間が三人を少しずつ変えていく……すべての人に贈る感涙の物語。ふるさとを、あなたへ。

発売日:7/29
予価:825円

・モモ、南の島へ行く 古川きょう

愛犬との離島暮らし。穏やかな心温まる物語

南の島・沖縄県多良間島。そよぐ風。愛くるしいマルチーズのモモちゃん。ちょっと控えめ、茶トラの野良猫トラちゃん。
か弱き、かそけき生き物を愛護し、慰撫される歯科医のパッパとマンマ。そして、すぎゆくおだやかな時間・・・。
心にしみわたる至福のときを味わいください。平明達意。新しい愛犬文学の誕生です。

発売日:7/3
予価:1,100円

・海岸通り 坂崎かおる

第171回芥川賞候補作。

踊る、それがわたしたちの自由

海辺の老人ホームに集う女たちのゆるやかなつながり。
いま最も注目される新鋭の最新作。

「これってフツー?」
「わたしの中じゃね」
「クズミさんのフツー、ちょっとヘン」(本文より)

海辺の老人ホーム「雲母園」で派遣の清掃員として働くわたし、クズミ。
ウガンダから来た同僚マリアさん。
サボりぐせのある元同僚の神崎さん。
ニセモノのバス停で来ないバスを毎日待っている入居者のサトウさん。

さまざまな人物が、正しさとまちがい、本物とニセモノの境をこえて踊る、静かな物語。

発売日:7/10
予価:1,540円

・ひとことメモ
7月になりましたね、夏らしさのあるフレッシュな感じを持ちつつ、少し淡くて切ない印象が今月の新刊にはあるように感じます。今月からバイトも始まりましたし、ちょっと気になる…。買ってみようかな...。

・引用文献
・団地のふたり - 藤野千夜(双葉社)|双葉社公式 2024年7月6日閲覧
https://www.futabasha.co.jp/book/97845755276500000000
・『コイモドリ 時をかける文学恋愛譚』浜口倫太郎|幻冬舎 2024年7月6日閲覧
https://www.gentosha.co.jp/book/detail/9784344433984/
・『母の待つ里』浅田次郎|新潮社 2024年7月6日閲覧
https://www.shinchosha.co.jp/book/101929/
・文藝春秋企画出版『モモ、南の島へ行く』古川きょう|単行本 - 文藝春秋BOOKS 2024年7月6日閲覧
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784160090651
・『海岸通り』坂崎かおる|単行本 - 文藝春秋BOOKS 2024年7月6日閲覧

https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163918815



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