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要求から要件を作る

要件定義は仕事のオーダーを具体的にする作業、言い方を変えると「これさえできていたら依頼者は文句を言わずに対価を支払う」という条件を合意する作業です。

要件定義の成否を分けるポイントは「要件をどれだけ具体的に示せるか」です。

要件定義の出発点は「企画」や「要望」や「要求」で、これを元にオーダーの出し手と受け手がそれぞれの立場から意見を出し合って「要件」を作っていきます。

例えば、「明日の朝ご飯に目玉焼きが食べたい」という要望があったとします。

この時、「目玉焼きを作る」ですと要件としてはやや不十分で、卵の個数、黄身の硬さ、味付、食卓に出す時間、付け合わせの有無、などできる限り条件を細かく設定することで初めて「要件」を作ることができます。

要件を具体的に定義できると作業が進んだところで成果と期待と違うという事態が起こるリスクが少なくなりプロジェクト成功の可能性がグッと高まります。

なお、クリエイティブな仕事を好むエンジニアと仕事をする場合など、最低限の要件を伝え、細部はエンジニアに一任した方が良い成果が得られるケースもあります。

要件を曖昧な状態にする場合に注意しなければいけないのは、具体的に定義する場合と比べて依頼主の要求が十分に満たされない可能性が高くなるという点で、具体化の時期を決めるなどリスクが大きくなりすぎない工夫をする必要があります。

例外はあれど、基本的には要件定義はできるだけ「詳細に」「具体的に」行うということを心がけることがプロジェクト成功の近道となります。

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