【中1数学・文字と式】文字式を使いこなして、わからないものを文字で置こう!(その1)

ご覧いただきありがとうございます、学習塾ONEDAYです。
中学校に入り数学を学び始めて2か月ほどが経ちましたが、数学に対してみなさんはどのような印象がありますか?
「正負の数が難しかった!」という声が聞こえてきそうですが、そこは練習を積むことで慣れていきましょう。正負の数については夏休みに改めて復習できるように教材を準備していますので、しばしお待ちください。

さて、話を戻すと、数学を学んでいて「算数で同じようなことやったよね?」と感じたことはないでしょうか。
実は算数と数学にはたくさん共通点があります。数学を作った人は自分を賢く見せたかったので(これは偏見ですが(笑))、算数でやったことをカッコつけて小難しく見せているだけ、ということも多いです。

今回扱う文字式の単元もまさに「カッコつけただけ」の単元です。
わかればすらすら解けると思うので、一緒に勉強していきましょう!

算数で出てきた▢を使う式

まずは小学校で習った話を簡単におさらいします。次の例題をやってみてください。

例 1コ100円で売られているおかしがあります(値段は税込とします。消費税は考えなくていいです。)
(1)このおかしを7コ買ったら、代金はいくらですか?
(2)このおかしをコ買ったときの代金をを使って表しなさい。

(当塾作成)

(1) は簡単ですね。1コのおかしを買うのに100円玉1枚を使うので、7コ買うなら100円玉は7枚必要ですね。
つまり、100円玉7枚の金額ですから、100 × 7 = 700(円)です。

次に(2) はどうでしょうか?うーん、難しそう……。
そこで、個数と代金の関係を表した表を書いてみると、代金は個数の100倍に必ずなっていますね。
実は(1) がヒントになっていて、1コ当たりの値段 × 個数 = 代金になります。
つまり(2) の場合は1コ100円で個数が(コ) ですから、100 × ▢(円)であることがわかります

表1 1コ当たりの値段が100円のときの個数と代金の関係

このように、算数の問題で具体的な数がわからないときは、🔲のような何かしらの記号を使って式を作ることができます。

文字式とは?

では本題に入りましょう。そもそも文字式とは何でしょうか。
先ほど「算数ではわからないところを記号にして式を作る」という話をしました。
実はこの記号を文字に変えて、「わからない数字を文字で置いて作った式」が文字式です。

記号で置くのをやめて文字にするだけなので、例えば先ほどの(2) も買ったおかしを y (コ) と直せばいいだけです。

例 1コ100円で売られているおかしがあります(値段は税込とします。消費税は考えなくていいです。)
(2)このおかしを y (コ) 買ったときの代金を文字式で表しなさい。

したがって、この問題の場合、▢のところを x に変えて、100 × y (円) とすればおしまいです。
ちなみに文字を使う理由はいくつかあって、まじめな理由を言えば記号よりも書きなれていて、かつ区別が簡単であることがあげられます。○とか▢は日常生活であまり書かないけど、文字を書く機会はほぼ毎日のようにありますよね。あとは、記号だと単純にダサい(笑)。

まとめ

今回は文字式とは何かというスタートのところをお話ししました。今回学んだの次のふたつでしたね。

  • 小学校の算数でも、わからないところを▢で置く計算を習っていた。

  • 中学校から始まる数学ではわからない数字をアルファベットなどの文字で置く。このようにして作った式を文字式という。

文字式は数学の基本中の基本で、だからこそこれからのほぼすべての単元で必ず使う内容になります。大切な単元ですので、引き続き頑張って勉強していきましょう。

というわけで第1回はこれで以上です。次回は文字式を書くときのルールをおさらいしていきますので、ぜひお楽しみに!

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