【いまさら聞けない】PCR法とは?精度や仕組みを徹底解説!

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PCR法という単語が聞き馴染みになってきていると思いますが、実際にどんなものなのでしょうか?
他のサイトを見ても専門用語で書かれているので、途中で諦めてしまいます。

ここでは、京都大学の研究室で、毎日のようにPCR法で実験をしている私から、原理・方法・精度に関する情報を簡単に解説していきます!

基礎知識
・ポリメラーゼ連鎖反応(Polymeraze Chain Reaction)の頭文字を取ってPCR。
・DNAの特定の配列を見つける方法
⇒”特定”とは、DNAの並び方は生物によって特有のものがあります。

<目次>
1. PCR法は、特定のDNA配列を増幅して検出する
2. 必要なのは、短い塩基配列と機械だけ
3. 検出されないことがあるのはなぜ?

1. PCR法は、”特定”のDNA配列を増幅して検出する

”特定”の塩基配列を見つけ出すため、同じDNAの並び方を用意します。
DNAは二つの鎖が繋がった構造。
通常、細胞が複製する際には、二本の鎖がわかれて新しい鎖がつくられます。
新しい鎖がつくられるとき、人工的につくった”特定”の並び方があると、"特定"の部分がつくられます。
この工程を繰り返すことで、”特定”の並び方がねずみ算式に増えて検出されるようになるのです。

2. 必要なのは、短い塩基配列と機械だけ

家庭でPCRの試験を行うには、
 機械は、安くても100万円
 ”特定”DNAの情報
 DNAを増やすための薬剤(酵素)

バイオ系の研究室ならどこにでもある設備ですが、一般家庭にはあるわけもなく、小さな病院ではないのが普通です。

3. 検出されないことがあるのはなぜ?

・"特定"の並び方を釣るための設計がうまくいっていない
・ごく少量過ぎると検出されない
・DNAの採取方法が不確定
・また、RNAだと不安定なため、分解してしまう
など

いかがでしたでしょうか?
バイオ系の実験には欠かせないPCR法。
その仕組みを理解しておくと、様々なことが見えてくるでしょう。



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