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その時に自分の「動いた心」を見ることが大事。「好き」を守れる距離感で、やりたいと思ったことはとにかくすぐにやる

水川瞳さん

水川瞳
「美×食×健康」魅力発掘プロデューサー/ FARM WEDDING代表/モデル/農業YouTuber

この記事で起業に役に立つトピック

  • やりたい興味は『食』。その中で今心が動くことをやる

  • 興味の近い領域に身を置いてみる

  • やりたいと思ったことはすぐやる

  • 熱量を起点に『巻き込まれ』『巻き込み』事業が広がっていく

  • モノも人も、「好き」の気持ちが続く距離感で接する

現在は何をされていますか?

これまで色々なことを手掛けてきましたが、今年からは総合プロデュース業をやっています。埼玉の地元の農家さんや企業の方、クリエイターの方々とチームを組み、プロモーション・商品開発を本格的に進めているところです。

元々は何をされていたのでしょうか?

ドラマや映画、バラエティー番組などに出るいわゆる「芸能人」ではなく、モデルのお仕事がやりたくて、モデル事務所にも入ったりしました。本格的にモデル業を始めたのは20歳くらいの時です。

モデル時代

高校卒業後は、お菓子の専門学校に1年間通い、その在学中にミスユニバースジャパンの埼玉大会に出ました。そこでは、ファイナリストに選出され、​特別賞を受賞したのですが、そこでファイナリストとして活動をする1年間の任期と併せて、事務局員としても勤めていました。その一年間県内のイベント企画・提案、自身の出演を一括で行うという経験をしました。その後にモデルの事務所に入りました。

ミスユニバースジャパン埼玉大会

高校卒業して大学へ行かず、好きな方面に進む際に何か悩みはありましたか?

高校卒業の時、大学へ行くかどうか考えました。通っていた高校も進学校だったので、当時興味があった「薬学」の方向で大学進学をしようか迷っていたのですが、大学の4年間というのが長すぎると感じてしまいました。まず自分が飽き性なので4年間は続かないだろうということと、そもそも科学が得意ではないのに、「苦手な事をやってみるのも面白い」と思って高校は理系に進んでいたので、そこで進路には悩みました。

薬学に進んでいきたいと思ったのも、元々「健康・食・美容」の分野がすごく好きで、たとえば「砂糖の添加物に対してどう肌が反応するか」など、成分の研究がしたいなと思っていました。でも私にとってさすがに4年間は長いので…(笑)大学への進学は選ばず、もう一方で興味があった「ヘアメイク」か「食」に関係することをやりたいと考えるようになりました。
ヘアメイクのお仕事は、そのあとどう自分のキャリアに繋いでいけるかが読めなかったのですが、「食」だったら、衣食住はなくならないし、好きなのでいいなと思いその道を選びました。

ですが、実際にお菓子の学校で勉強している中で、皆の熱量に負けてしまって。毎日同じお菓子を作るというのは自分には向いてないなと思うようになりました。ただ、お菓子の綺麗な色は好きで、自然の色味があったり、美大に通って学ぶ「色」とはまた違う、食から入った美しさに魅了されて1年は通い卒業しました。

製菓学校在学中に作ったショートケーキ

元々美容や健康に興味があったと仰っていましたが、それはなぜでしょうか?

私はもともと太っていて、周りよりも身長が高く、体格もあったのでがっちりしているという印象でした。それがとてもコンプレックスで、なんとなく引っ込み思案というか、みんなとなじめない小中高を過ごしていました。そんな自分には無理だと思っていたけど、モデルはやりたいと思っていました。一人っ子で、テレビっ子だったので、そういう華やかな世界の人をたくさん見ていて、どうせやるんだったら憧れの世界に行ってみたいと思い、そこからダイエットして20kgくらい減量し、表の世界に出ていったというのがあります。

その後どのような経緯で今に至るのでしょうか?

モデル業と並行してグルメメディアを運営する会社に入社したりしました。モデル業は忙しい時とそうでない時の波があるので、一本ではなかなかきついなと思い、正社員として仕事をしながら、一方ではCMに出たり、モデル業もこなしていました。

モデルをやりながら別のやりたいこともやっていたのでしょうか?

そうですね。ただ、色々やっているように見えて、「食」関係しかしていないんですよ実は。やっぱり食が大好きで、農業Youtuberもグルメメディアへの入社も、製菓学校も食関係なんですよね。モデル業では体系維持が必要で沢山食べられるわけではないのに食関連ばかりいっていましたね(笑)

関連するものを上手く繋げて、どんどん経験を積みながら広げていったのでしょうか?

やりたい事がある会社を探して進んでいたので、結果的には今のYoutuberの活動につながっていますね。

誰かがいて、食にかかわる人の価値観に興味があって、人の感覚や感性が知りたくて、そういう気持ちを原動力にやっていたというのがありました。ですが、その時は「今後これがこういう風に繋がっていくだろう」と、狙ってやっている感覚はなくて、「ただ、何かにつながるんじゃないかな」って漠然と、OLをやりながらも思っていました。その結果今に繋がっています。

会社で正社員をされていたということですが、そんなに自由に活動できたのでしょうか?

当時務めていた会社が立ち上げ時だったので、ある程度自由に時間を使って良かったので活動できました。仕事をきちんとしていれば、あとは自由に、という感じで。

学歴は関係なくやりたい事が出来ているのはなぜでしょうか?

まずやりたいと思ったことしか狙っていかない、というのがあります。それに加えて、自分が狙いやすく、やりたいことも応援されやすい所を探していましたね。スタートアップの起業とか楽しそうだなとか、これをやることで自分の世界が広がりそうだなという所に目を向けて飛び込んでいました。
務めていた企業は、ネットのアプリで求人を見ていた時に、マッチングしました。学歴というお話だと、いわゆる4年制の大学へは進んでいないので、最初のアピールポイントとしては「モデル業やってました」というポートフォリオで挑んできましたね。

OL時代は具体的に何をされていたのでしょうか?

グルメメディアで会社員をしていた時は、店舗の取材を電話で行っていました。インタビューをしている中でいろいろ感じられることがあり、面白かったです。店長さんや代表の方にヒアリングをしていると、店舗によってオーナーの熱量が違っていたり、それが店舗に直接影響しているんだなとか、個人店で色々工夫したり考えている人は面白くて、ただ業務としてやっている人だと全然面白くないというのはありましたね。チェーン店でも、店舗によってカラーが微妙に違っていたりと、この経験を通して「組織」というものを学びました。1日多くて3店舗程ヒアリングしてました。これを1年くらいやってました。

農業Youtuberはいつから始められたのでしょうか?

グルメメディアを辞めて、いくつかCMに出る!という目標を叶えてからスタートしました。
ただ、目標に向かうあまり体調を崩してしまって、、そこで食の大切さを痛感しました。この経験から、一つのことを突き詰めるのではなく、更に自分が面白いと思える事をどんどん求めるようになっていきました。
そして「食」という世界の人たちの感覚というものがすごく研ぎ澄まされているのではと考えるようになり、それを自分の裁量で伝えていきたいという思いでYouTubeの自分のチャンネルを開設しようと思いました。まずはその企画書を県庁の方に見ていただこうと思いミスユニバースジャパンの埼玉大会の時に事務局も兼任していた繋がりを活かして、やりたい企画をもっていったところ、6年くらい前の関わりだったのですが担当の方が「あ!瞳ちゃんじゃん!何がやりたいの?」と私の事を覚えていてくださり、一人目の農家さんを紹介してくれました。それが今の山口農園さんなんです。

埼玉農業かってに応援プロジェクトYouTubeチャンネル

その後、山口農園では瞳さん自身もカフェをされていますが、カフェはどのようにはじまったのでしょうか?

急にオーナーが「納屋をカフェにするわ」と言い出して…(笑)「瞳ちゃん、スイーツとかケーキ作れるよね?」という相談からはじまって、当初は梅干を置く売店とドリンクメインの喫茶だけという話だったのですが、ランチをやることになりました。ありがたいことに、こんな形で急に巻き込まれる形になりました。

ひとみ喫茶
ひとみ喫茶カフェメニュー

山口農園では取材した当時から既にカフェをされていたのですか?

そんな事はなく、いきなり始まりました。偶然からはじまりましたね。私自身、心が動かないとすぐにあきらめるところがあるのですが、自分の「ここまではちゃんとやりきりたい」というラインもあります。Youtubeもはじめは編集・構成など分からなかったですし、動画の扱い方も全然経験がありませんでしたが、だんだんとコツがつかめてきて、より人柄にフォーカスした取材や、取材した農家さんならではの商品ができていく裏側に目を向けて発信しています。
へこたれることはあるのですが、自分が始めたものは、納得いくまでやり切りたい。でも自分が満足したらもうやらないです。

満足したら、やらないのはなぜでしょうか?

モデル業をやっていた時に、これ以上やったら倒れるな、、と感じたことが多々ありました。心と身体がついていかないという経験があり、納得するまではとことんやる、納得したらやらないと考えるようになりました。

そして、中身をもっと磨くために現場での経験を積みたいと思っていて、Youtubeでも現場100回ではないですが、どんどんやろうと思いました。「まあやってみたらいいんじゃん」という気持ちで突き進んでいます。

その強いマインドはどこから?

元々引っ込み事案だったのですが、ピアノの伴奏者とか委員会の委員長とかを引き受けていました。これらをやるということは、引っ込み思案な私にとってとても怖いことなのですが、やった後の爽快感やスリルみたいなものを感じていたのを覚えています。学校も通っていない時期もあったので、ピアノを弾いてすぐ帰る変な奴だと思われていたと思います(笑)

それと母親が看護師で、暗い話題をとても前向きに話したり、転換力が強くて、父親もそういうポジティブマインドがあったので、その影響も強いのだと思います。

そんな経歴を経て、今は何をされていますか?

農業で挙げるウェディングの事業だったり、農園でのカフェ、もちろんYoutuberもゆるく続けています。

ファームウェディング

ウェディングはどのようにはじまったのでしょうか?

日々、農園のことをやっていたのですが、あるウェディング会社のパーティでたまたま都内に行ったときに、現在のヘアメイクのメンバーと出会いました。その方の妹さんが海外のファームウェディングをやっていて、私は埼玉の農業をテーマにYoutuberやっているという話から直感的に始まりました。海外だとファームウェディングというものが1つのウェディングの形として存在しているらしく、農園にも熱い思いを伝えたところ「出来るよ」と快諾いただき、ヘアメイクさん経由で、ドレススタイリストのメンバー、フォトグラファーのメンバーなどが一気に集まり、始めました!細く長くでいいので、ちゃんとできるように仕組みを整えながら進めています。

ファームウェディング

農家に取材に行くというのもまだやっていますか?

続けています。以前はご紹介や繋がりで取材をさせていただいていたのがメインだったのですが、最近は、こういう農家さんが良いのではと自分でも調べたり、マルシェに行ったときに面白いなと思った農家さんとお話をしたり、これまでのご縁も大切にしながら、自分からも新しい農家さんと繋がり、取材に行くようにしています。

埼玉県の移住のプロジェクトの一環として銀座の無印良品で開催されたイベントの中で、「埼玉農業かってに応援プロジェクト」という私のYouTubeチャンネルの名前で、そこに出てくださった農家さんが実際に野菜を現場で販売させて頂くという機会がありました。

そこまで色々行動できるのはなぜでしょうか?

体験できる時にいっぱいやっておきたいタイプで、私自身人一倍ビビりだからこそ、大人になってから後悔したくないという思いがあり、なるべく経験を取りに行っていた結果だと思います。

モデルの時には、自分の価値に対する不安とか、家庭の状態とかもあって、自然と「他にない価値」を探していきたいと思っていました。父親が、破天荒なのに何故か誰からも愛されるという、とってもカリスマ性のあった人なので、モデルとして活動していた当時は特に、自分と父親を比較してしまっていたところもあるかもしれませんね。

今後は何をやっていくのでしょうか?

地元の企業とコラボして、まずは商品開発などしていこうと思っています。OEMなどでやっていた会社が、自社商品のスイーツをプロデュースしたいという時に農家とのコラボや見せ方、売り方のサポートをするような事業も考えています。今年は実績作りに重きを置く予定でいます。いち消費者でもあり、地元が大好きな情報通の女子たちと座談会とかも組めるので、楽しくやりたいと思っています。とにかく、楽しいことがやりたい!(笑)

それと、ミスコンの時に「埼玉から世界へ」というのを目指していたので、今度はそれを「食」の分野で成し遂げたいと思っています。
ごはんを食べていて「幸せだな」という気持ちが強く、また、家族がご飯を囲むのが私にとっては貴重だったし幸せだったので、地場を大事にしつつ世界に挑戦していきたいなと思ってます。

埼玉だと何が強みなのでしょうか?

埼玉だと、里芋が本当は収量取れたりするのですが、前に出ているのはイチゴのあまりん、かおりんなど、新品種が出ていたりしますね。地元に根付いているもの、越生なら梅、入間、狭山なら狭山茶などがあります。

つながりを活かす為に大事にしている事はありますか?

食が好きな人からつながっていったり、IT企業にいたときの方ともまだつながりがあったり、声をかけていただいたりすることもありますし、何年かかっても繋がる時は繋がるんだなと思っています。

距離感は大事にしています。普通に誠実にすることを大切に考えています。ですが一方で、モノでも人でも、距離感を大事にしています。お互いにとって、「この先も関係を繋げていけるように」と考えることで、良い意味で客観視出来るようにしています。

いつも楽しそうですが、なぜなのでしょうか?

その時に自分の「動いた心」を見ることが大事だと考えています。自分の性格のまま仕事もしていきたいし。なので、自分にとって大事な人たちが周りにいてくれているという状態になっていることが幸福の理由なのかもしれません。
「好き」を守れる距離感で、カフェも週1でやったりしています。

水川瞳
「美×食×健康」魅力発掘プロデューサー/ FARM WEDDING代表/モデル/農業YouTuber

モデルとして活動をしながらエコール辻東京 製菓カレッジで製菓を学ぶ。在学中に「2015ミスユニバースジャパン埼玉」ファイナリストに選出され、​特別賞を受賞し、1年間の任期中ファイナリスト兼事務局員として活動。県内のイベント企画・提案、自身の出演を一括で行い、任期終了後も、モデル業と並行しながらグルメメディアに勤務。
2019年7月~【埼玉農業かってに応援プロジェクト】のYoutubeを開設。活動の中で梅農園へ飛び込み、リアルな農の現場を学ぶため、お手伝いを開始。2020年9月~農業の魅力と課題を解決するきっかけづくりとして農園フォトウエディング【return to soil with FARM WEDDING】をローンチ。「ふたりらしさ」「やってみたい!」に寄り添ったフォトウェディングをクリエイターチームと一緒に創り上げ、代表を務めている。2021年5月~梅農園内シェアキッチンにて、毎週金曜日美と食と健康をテーマとした【ひとみ喫茶】をオープン。eat BEAUTY Friday ! をキャッチコピーに農園の旬の野菜を使ったメニュー、手作りスイーツを提供している。

モデルとして培った「自分自身が商品」という考えをベースとした【個の魅力を惹き出す】企業戦略、各種プロデュースを行っている。

【プロフィール】

https://laughhnou.wixsite.com/website


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