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ステレオタイプと偏見のアップデートとは?

●ステレオタイプと偏見のアップデートとは?


先日開催させていただきましたパーキンソン病患者のみなさんとのワークショップの中で、
差別や偏見にからむ、ディスカッションがありました。
なぜ?を考えるのは、大切なことと、ONEは考えています。
疾患への偏見や差別については、私自身、歴史との関係性を調べたことがありました。
いわゆる、日本人としての記憶の中のDNAのような記憶、背景とは?も含み、全体として疾病に対してどういった自動思考や先入観が潜在的にあるのか、背景といいますか、バックボーンを踏まえることについて、目に見える制度や取り組みの温度差や、取り組み差をみるにつけ、根源的なもの掘り下げた洞察の細切さ、根本が気になります。
歴史的な理由は、歴史をひも解く中に、見ることができる箇所がいくつかございましたが、またその点については、論文などにでもできればと思います。
…もう少し、共有しやすいお話から
ステレオタイプが発動する場面では、人は効率的に情報処理をしようとして用いられるといわれます。
また、ステレオタイプな判断では、自尊心の維持の機能があり、
否定的なステレオタイプが自分自身や自分が所属する集団の利益や価値を維持したり高めたりするために利用されることもあるとされます。
他者にネガティブなステレオタイピングをすることによって、自分たちがいかに優れているのかを確認し、自尊心を維持するような働き…我知らずとして、そうしたステレオタイピングを私たちは用いているのかもしれません。
そうした否定的なステレオタイプや偏見の軽減にはすでに様々な研究がなされていますが
・相手に対する知識の欠如
が偏見の形成因子として重要といわれ
その解消や軽減のためには、『適切な形で接触すること』
が大切と、オルポート氏の研究でも指摘されています。(接触理論)
しかし、その接触は表面的な接触ではなく、効果的な接触が重要で
効果的な接触とは
・十分な時間と回数
・対等な地位
・協働
・社会的、制度的な支持
とされています。
もう少しかみ砕いてみますと、
『頻繁なコミュニケーションがとれて、協働して目標を達成するような機会や学びの機会』
そうすると、子供のころの学習体験が機会が持たれやすい場として大切であるイメージが立ち上がってきますが、その後の共生の時間、多様性が社会の中に持続してある状態が、状態としてふさわしいという発想も浮かびあがってまいります。
大人の社会で急に…は少々乱暴な文化の仕立てともいえそうです。
しかし、どこかから変えていくチャレンジをする必要がどうやらありそうで、
それが、今なんだと、ONEは考えております。
多様性への包摂、寛容さが、そうした共生社会の協働体験や学習に基づく側面も大切であることを知るにつけ、
さて、大人の社会でどうしようか…と、
トークセッションや、座談会、協働の取り組みに取り組んでいたりいたします。
観念的でなく、時間を使って、ともに考えて、
この向こう側に行くチャレンジ、
壁は、外側にもあり、人の内側にもあるようです。
自分の中の多様性をみつめていきたいと思います。

難病患者の就労支援、就活、働く準備、書類作成、使えるサービスや支援機関、整理の仕方等、難病患者の就活について、当事者の皆様をイメージしながら、元難病患者就職サポーター、リワーク支援、医療現場での支援の体験と実践に基づいて書かせていただいています。