世界は自分だけだった【ミラーニューロンで紐解く】
「世界は自分しかいない」
こんな言葉を聞いたことがあるかも知れません。
わたしは精神世界が好きなのでこの言葉は知っています。しかし、根拠がなく腑に落ちないところでもありました。
そこを、科学的に見てみようと思い調べてみました。
ミラーニューロンとは何か
ミラーニューロンは、脳内に存在する特別な神経細胞の一種です。
他者の行動や感情を見たときに、自身の脳内で同様の活動を模倣的に活性化します。
これは他人の行動や感情を理解し、共感するために重要な役割を果たします。
ミラーニューロンは、社会的な相互作用と関連していて、以下の点で注目されています。
【行動理解】ミラーニューロンは他人の行動を見たときに、その行動を自己の脳内で模倣的に再現します。これにより、他者の行動を理解しやすくなります。
【共感】ミラーニューロンの活性化は他者の感情を共感するのに役立ちます。他人の感情状態を自身で体験するような効果があります。これは社会的結合や共感に重要です。
【コミュニケーション】ミラーニューロンはコミュニケーションの質を向上させます。言葉だけでなく、身振りや表情などの非言語コミュニケーションを理解するのに関わっています。
ミラーニューロンは、個体間の社会的な相互作用や学習、協力行動において重要な役割を果たしています。その発見は、人間の社会性やコミュニケーション能力の理解に貢献し、心理学や神経科学の分野で広く研究されています。
ミラーニューロンは自分と他者の違いがわからない?
ミラーニューロンは他者の行動を見たときに、自分の脳内でその行動を取ったときと同じ反応を示します。
ざっくりした例で言うと
Aさん:コップを手に取る
Bさん:Aさんを見ている(行動はしていない)
Bさんの脳内:コップを手に取っている反応を示す
こんな感じです。
あなたが行動をしていなくても他人の行動を見たときに、あなたの脳内では他人の行動と同じ反応をしているのです。
ミラーニューロンという名前の通り「鏡」のうような細胞ですね。
このことからミラーニューロンは「あなた」と「他人」を区別していないと言えます。
ミラーニューロンという言葉や意味を知っていても、冷静に考えたら不思議ですよね。
ミラーニューロンを生かすも殺すもあなた次第
ミラーニューロンの特性を理解した上で日常生活を振り返ってみましょう。
あなたは普段、どんな光景を見ていますか?
家族とのひと時、職場での風景、ショッピングや観光などさまざまな人がさまざまな行動をしていますよね。
そのすべての人々の行動があなたの脳内で反応をしているのです。
あなたが実際に行動をしていなくても。
世の中にはこんな言葉があります。
”あなたは、最も一緒に過ごす時間の長い5人の友達の平均になる”
これはアメリカの起業家、ジム・ローンの言葉です。
ミラーニューロンは行動・共感・コミュニケーションに影響を受けます。
この言動とも言えるものがポイントとなるので一緒にいる時間が長い人間関係が大切です。
その人間関係での情報が脳内で反応しているので”5人の友達の平均になる”のは腑に落ちますよね。
あなたの周りの環境があなたに影響を与えるのであれば、
あなたはどんな環境に身置き、どんな光景をみたいですか?
最後に
ミラーニューロンとは他者の言動を自分の脳内でそれと同じ反応を示す細胞です。
あなたが見ている光景はそのままあなたの脳内でも同じようなことが起きています。
この現象はやめたいと思ってもやめれません。
しかし、見たいものや身を置く環境は変えれます。
より良い人生を歩むために選択をしていきましょう。
ではでは。
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