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ONE REPORT:新型コロナで顕在化?クレカとスマホ決済の違い

レシートの表記

みなさんは現金で支払いをしたときと、クレジットカードで支払いをしたとき、また色々なスマホ決済での支払いをしたときのレシートの違いを意識されたことはありますか?

日々、ONEで買い取らせていただいているレシートを見ていると、支払い方法の違いはレシートに表記されることが多い(全てではないようです)ことがわかってきました。

以下の2枚は、筆者がセブンイレブンで購入したときのレシートです。
(筆者の生活圏・生活スタイルの流出防止のため、多少の黒塗りはご容赦ください。)

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(「筆者には男の子がいるのかな…おつまみが欲しかったのかな…」、ご想像にお任せします。)

最近流行りのポイント支払いやスマホ決済も同様、多くは何かしらの表記が記載されています。

Paypay、LINE payなど、多くのスマホ決済が当たり前になってきた今。
クレジットカード・スマホ決済の利用割合、ついでに日本でのエリア差が気になったため、今回はコンビニエンスストア「セブンイレブン」のレシートデータを使って、みなさんの支払い方法ごとの利用率を比較してみました。

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各決済方法の利用者率

ここしばらくの月ごとで、

・各エリアの利用者率(一度以上〇〇利用ユーザー/全ユーザー数)

をそれぞれ確認してみました。

クレジットカード利用者率は概ね2割

クレジットカード利用者は、どのエリアも概ね2割前後。
利用率の高めなエリアは関東・北海道、低めのエリアは東北・中国・四国・九州(沖縄)ですが、全体的に極端なエリアの差は無いように見て取れます。

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スマホ決済利用者率は概ね5割

スマホ決済利用者の割合は、どのエリアも大体5割前後。
種類が多い(Paypay、LINE pay、メルペイ、aupay、etc.)ということもあるかもしれませんが、クレジットカードよりも利用ユーザーは多い様子です。

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利用率の高いエリアは東北・関東・中国、低いエリアは四国・近畿。
クレジットカードよりは顕著にエリア差が出ており、傾向的にはクレジットカード同様、四国の利用率が低めという結果でした。

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利用者数の割合に僅かな谷…?

上のグラフを見ていて気になった方もいるかもしれません。

・スマホ決済の利用人数の割合グラフには僅かに谷がある、谷底は3月。
・クレジットカードの利用人数の割合グラフには、3月に谷底は無い

この僅かな谷は偶然なのか、それとも購買傾向の変化なのか。
より顕著に確認するため、利用者数の割合ではなく、利用枚数の割合で確認してみました。

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各決済方法の利用枚数率

・各エリアの利用枚数率(〇〇利用レシート枚数/全レシート枚数)

クレジットカード利用枚数率:顕著な変動なし

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スマホ決済の利用枚数率:顕著な変動あり

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この2つのグラフを言葉にすると、3月を境目として、クレジットカード・各種スマホ決済で以下のような状態であると言えます。

・クレジットカードは、利用人数・利用回数に大きな変動なし。
・スマホ決済は、利用【人数】は僅かに減少
  5月には2月と同水準から少し下回る水準まで復活したものの、
  利用【回数】は5月でも10〜15pt.ほど減少。

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クレカとスマホ、差の理由

以降は仮説に留まりますが、クレジットカードとスマホ決済には利用のされ方に違いがあるのではないでしょうか。

各支払い方法の、支払う際の特徴を考えてみると…

▼クレジットカードの特徴
・支払い時、クレジットカードを持ち歩く必要がある
・現状の浸透率では、スマホ決済よりも多くの店舗で利用可能
・買い物のほとんどを、クレジットカードで買い物をする人が一定数いる
・大きな買い物は、現金ではなくクレジットカードで支払う人が多い

▼スマホ決済の特徴
・スマートフォンで支払うことができる
・様々なpayment手段が散在、複数の決済手段(Paypay、LINE payなど)を1人が保有できる
・ここ1〜2年で一気にスマホ決済を扱う企業や利用可能店舗が増加
  →支払う店舗ごとに、支払い可能な手段が異なる
・プリペイド型や引き落とし型など、最終の支払い方法が様々
・【消費者to店舗】のみならず【消費者to消費者】もスマホで完結する(例.手軽に割り勘ができる)

クレジットカード決済は信用という担保を元に大きな支払い・各支払いを一括で管理できますが、スマホ決済は少額ながら利用者のタイミングに合わせて臨機応変に支払い方法を変えることができる利便性があると言えます。

またスマホ決済は、その名の通りスマートフォンでの支払いが可能 = 財布やクレジットカードを持つ必要がないという利便性も持っています。

予めの設定や入金等さえ済ませてしまえば、「購買における手間の削減」という点ではクレジットカード決済の一つ上、つまり日々の小さな購買行動に対して、スマホ決済は非常に相性の良い支払い方法であると考えられます。


ただしそれは、日々の少額な購買行動が多いときの話。

3月と言えば言わずもがな、コンビニ・スーパーマーケットでの生活必需品の購入が増加、レストラン・飲食店等での利用など、日々の小さな購買行動が減少した時期でした。

よって3月以降、スマホ決済では利用率が減少、そういった煽りを受けず、日々利用されるクレジットカードの推移は変動がなかった、と推測することができます。

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役割の棲み分け

上記はあくまで仮説のため、推測の域は出ませんが、クレジットカード決済・スマホ決済には、それぞれ役割の棲み分けがあるのかもしれません。

・クレジットカード:一括管理と信用を担保とした大きな支払い
・スマホ決済:日々の細かな支払いや仲間内での割り勘など、少額支払い時の簡便さの向上

筆者個人の意見としては、現金払いが不要とは思いませんし、スマホ決済を使うことが格好良いとは思っていません。

今まさに生活スタイルの変化が求められているところですが、皆さんの生活にあった支払い方法、一番便利で楽な支払い方法を利用されるのがベストと言えるのではないでしょうか。


ただもし「慣れている方法が良いから利用したことがない」という方、noteの読者には少ないかもしれませんが…

使ってみなければ便利さも役割も掴みにくいと思います。
クレジットカード・各種スマホ決済、まだ使ったことのない支払い手段があれば、それぞれ一度は体験してみてはいかがでしょうか?
きっと「おお、これは便利」「思っていたよりきちんと管理ができる」等、新しい発見があることでしょう。

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新型コロナ前後の支払い手段の推移、いかがだったでしょうか?
(少し堅かったかもしれませんが…)

ONEでは、毎日全種類のレシートをユーザーの皆さんから買取り、回答いただいたアンケートの情報と併せて、多くの情報を分析しています。

1枚では紙切れかもしれませんが、多くのレシートをまとめて集計すると、多くのことが見えてきます。
今後も引き続き、データを分析・公開していきます。

もしこちらの記事で興味を持たれた方は、こちらよりONEをインストールできますので、

ぜひ一度「画像撮影がお金に変わる体験」をお試しください。

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