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【読書感想文】娘について キム・ヘジン著 古川綾子訳

転職し、新しい環境の中、読書で気を紛らわせようとしているところでお察しいただけるかもしれないけれど…

まぁ、よくなったところとあきらめたところと、気づきと…とにかく気持ちが忙しいので、毎日少しでいいから本を読もうとしています。

転居先の図書館に登録し、相変わらず遅読ですが読み進めております。

娘については、斎藤真理子さんが薦めていたような気がしたので読むことにした。

初めは、なんでお母さんがこんなに娘に不満があるんだろう…というところから始まって、途中で、あ…。っていう瞬間があって、そうなってからは益々、なんでダメなんだろう…いっそのこと受け入れた方が楽なんじゃないなって思って苦しくなって、読み進められなくなった。

そこでさらにゆっくりになりながらも読んでいく中、

どうして心というものはいつも背伸びをして、恐怖やってくるほうを向こうとするのだろう。

というところで、ハッとした。

どうしてなんだろう。
多分、私もこのお母さんもうちの両親も、すごく怖がりなんだろうなとは思うけど。

来るか分からない恐怖がくるのを背伸びをしてまで見て怯えてるなんて馬鹿げている。けど、てぃっとんすを受けたくないから構えてしまうんだよね…分かるわー

この一文で、このお母さんが何を心配してるのかちょっと分かった気がする。

ジェンに感情移入していく主人公。ジェンは私の未来でもあるなと思って、心に力が入った。


悲しいきっかけだけど、娘が大怪我をしたことでほんの少しだけ近づけた主人公。あの子にパスを貼ってあげたところでちょっとだけホッとした。

そして、自分も理解を超えた行動を起こす。意味とか世間体とか気にしないで心にしたがって行動できてよかった。

最初は読み切るかなって思ったけど、中盤から一気に読んでしまった。

自分の母親に、もし私が結婚してない理由が性的な理由だったらどう?今のただの独身とは違う気持ち??って聞いてみたくなったけど、もしかして…って心配かけちゃうかなとかも思った。68歳には理解の範囲を超えてしまうかもしれないなぁ…

後半からの物語の動き、もう一度読み直したい。

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