【読書感想文】アヒル命名会議 イ・ラン著 斎藤真理子訳

予約していたのを忘れていたけど、出口先生の哲学と宗教?宗教と哲学?をとうてい2週間では読み切らないままに返した瞬間に、この本が借りられるようになった。

(新しい職場の近くの図書館でも出口先生の本借りられるみたいなので、また時間をかけて読もう)

こちらも短編集で、サックサク読んだ。サラサラ〜と読めてしまったので、はて…と思って、他の人の感想を読んで考え直した。心にグッときたのが、「あなたの可能性を見せてください」と「私は今日聞いた」の2篇で、状況がよく頭に浮かんだのは、団地住まいの経験から、「キョンヒ台風」と「センセーショナル・ファッション」かな…

・あなたの可能性を見せてください
1番あーってなったのは、無料ホステス。いやもー本当に…会社での飲み会の場面が思い出されて思い出されて嫌な気持ちになった。あと、男性集団になじもうとしてたら、セフレ扱いされてた話も、セフレこそならなかったけど、男性8割の同期の中で、名誉男性みたいに振舞ってた自分の気持ち悪さを思い出して、あーーーーー!ですよ。全く。

こゆこと会社で言っても、またフェミニストぶってみたいになるのが本当に嫌。頭悪すぎ。理解力なさすぎ、気がつかなすぎる。

・私は今日聞いた
この先生みたいに立派な経歴も資格もないけど、前から算命学にカウンセリングを絡められないかなと思っていたから、精神医学をしていた人が韓国人の情緒に合わせて四柱をからめてカウンセリングをしたという話はワクワクしてしまった。

本当にある話なのかな。。。
そして、私も歳を重ねてもファッションを楽しみたいと思うので、そこにも共感した。将来の夢をみているような話だった。

聖書を読んだり、仏教学を勉強して、ようやくたどりついた、心の修行、心の勉強は1人でするもの。というところが心に残った。私が悟ったものじゃないのを横取りしてもいいのかという気持ちもあるけど、私もこれからも勉強を続けて、自分の心を深めていきたいと思う。算命学の勉強もしたいし。

主人公に、前世がお金持ちの奥さんだったから芸術に興味があるのよ。過去は影法師だから、昔を消して今が来るようにしなくちゃという話をしたのが、肯定的に書かれていたのか気になって読み返した。自分が奥さんであったとはにわかに信じてはいなさそうだけど、それを機に自分も先生のように生きていくのはいいかもしれないと書かれていてよかった。

私も、先生のように生きていきたい。

・キョンヒ台風
あのお姉さん達が、本当に台風の名前だけを聞きに来てたのなら、よかった。怖い展開になるのかとドキドキした。

・センセーショナル・ファッション
主人公が、突然現れたおじさんのせいで覚醒していく様が怖かったけど、ああやって、知らず知らずのうちに、たまっていく抑圧というか、男性社会への迎合とか…私も30歳になる頃爆発したのは、今になって思えば、積もり積もったものへの抵抗感が爆発したんだなって、今気がついた。

次も、韓国小説が控えている。早く借りに行こう。

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