You are (not) alone.

お久しぶりなのに、お久しぶりだから、今日はこんな話をする。


結局お前誰が好きやねん?

という話がある。

しかし正直、本当に、徹底的に、本心からして
「好きってなんやろな?」
と、俺は思う。

またこういう事言ってやがると思われそうだ。
だけど、誰が好きかということをコンカフェの土壌でいくら考えても、むしろ好きという言葉の意味についての謎が深まっていく。
俺はビジュアルも好き嫌いが乏しい。
ショートが好きだ!とか叫ぶが、実際は好きな女の子は何してても好きだと思う。
そんなもんだろ?

内面にしろ、きっとみんな良いところはあるし、悪いところもある。
もっと機会や時間があればお互いをよく知ることもできるかもしれない。
よく知ることでもっと仲が深まる女の子もいるだろうが、しかしおそらくほとんどは距離が離れていくと思ったりする。


ここ半年ほど色々な出来事があって、俺はそんなことをまた強く思った。
知りたくないことを色々知ったし、様々な決断を迫られた。決して短くはない時間をそれなり一緒に過ごしてきた人たちとわかり合っていたつもりでいながら、結局何を考えているのか全くわからなくなった。
きっとそれはお互い様だったと思うが、だとしても我々は結局近いようで遠いところにいる生き物だった。
今更何も言葉は交わせないし、今後交わすこともないだろう。

それが近しいと思っていた距離への答えでもある。

念のため言っておきたいのは、これは誰が正しいとか間違っているとか、そういう話ではない。
我々というのは、互いに思っている以上にものすごく遠い世界で生きていて、互いに共通語を話せる程度でしかない。
我々はコンカフェのルールという檻の中でようやく共存できる程度で、その檻の外で大勢と生きていくなんてのは不可能だ。
それをわかっていたとしても敢えて誰も言わないし、言ってもそこにいる方々が嫌な思いをするだけの事実である。

だから何て言うか、俺はここに至って結局誰が好きかなんてもうわからないし、わかってもどうしようもないだろうと思うのである。


コンカフェというのは魔法の世界だという話を、以前俺はよくしていた。
人によってはそれを嘘だとか偽りだとか、そういうネガティブな表現で話す方もいらっしゃるだろう。
確かにそうだと思う。けど、それならそこから去るか、そこで楽しく生きる方法を探す方が俺は賢明だと思うし、事実たくさんの方がどちらかを選択して現在に至るだろう。
ただ、本当に嘘や偽りなどない環境で付き合っていける人なんてのは、人生においてごく限られた出会いの中にしかいない。
結局はどこにいようが嘘や偽り、良く言えば魔法の中で生きることになっていく。
重ねて言うが、別に俺はそれが悪いとは思わなし、それでいいと思う。

けど、だからこそ誰が正しいとか悪いという論点は、本質的なことを言えば意味がない。
誰もがまだ魔法の世界の中にいて、何が嘘で何が偽りで、何が本当でどれが真実かなど大してわかっていない。
誰も真っ当に判断することなんてできないのだ。


そうやって色々考えた末、やっぱり俺は誰が好きかなんてわからなかった。
全てがあやふやで、何一つ確からしいものはない。
以前から言っていたように、魔法の世界で好意なんてものを考えても仕方ない。

そして好きだったり好かれていたとしても、その人の全てを肯定して生きるなんてことは俺は出来ない。ごろーはいくらでも出来るけどね。
好きだからこそ、好かれているからこそ言わなければならないことはあるよね。それで嫌いになるとしても、嫌われるとしても相手を知って自分自身を伝えていかなければならない。
まあもちろん、それは魔法の世界でやることじゃない。
俺は魔法の世界では、ごろーとして平和で楽しく生きていたいのだ。
俺を引き摺り出したいのであれば、自分も引き摺り出される覚悟がある人を選んで、選ばれていく関係を作っていくしかない。
やっぱ突き詰めていけばそうするしかなくなる。
そんなことやりたくはないけどな。


まあ当たり前のことなんだが、その当たり前も俺の中だけの常識なんだろうとつくづく思う。
ただ俺は大体そう考えて、そんな感じで立ち振る舞ってきたというだけだ。
難しいことは考えずにその場を楽しむって、いやそれが一番難しい。
ただまあ、もう少し楽しい時間が続いて欲しいし、出来れば残って欲しいんだ。
これは誰かのためってわけではなく、俺自身のためだ。
安心して居座れる場所があるだけで、日々の過ごしやすさは結構変わる。
俺の居場所はSNSにも画面向こうのアイドルにもない。
結局面合わせて向かい合って話してるどこぞの知らない女の子との間にしかないんだな。
そして魔法が解けた先には、離れるのか近づくのか、留まるという選択肢はない。
それでいいと思うし、だから今ある時間を大切にできる。

そんなことを思っているという話だ。

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