学校を休んでコナンの映画を観た話

皆様お久しぶりです。
筆を取るのは何年ぶりでしょう。
ブログは継続できませんが、時々帰ってくる方が性に合うようです。

今年も公開されました劇場版名探偵コナン。
早速初日に足を運び、興奮冷めやらぬまま帰路に着きました。来年も楽しみです。

さて、私は名探偵コナンをかれこれ20年以上見てきました。原作、アニメ、映画、ドラマと様々な媒体で描かれてきた名探偵コナン。好きな劇場版では白熱したトークができる自信さえあります。
そんな劇場版コナンですが、私には忘れられないことがあります。

私が小学生の頃、同級生から悪質ないじめを受けていました。皆様は「いじめ」と聞くと、多人数対一人を想像すると思いますが、いじめっ子は一人でした。相手は別の同級生の筆箱から鉛筆を盗み取ると、私の机の引き出しに入れ、それを自分が軸となって探すことで私が盗んだように見せたのです。(書いている途中で思い出して少し気分が悪くなりました)

相手が特定できたのは別教室で算数の授業を受けている時で、クラスのある教室の机とは異なり、金属製の引き出しだったため、鉛筆を入れる際のカタンという音を聞き取れたためです。
そうして私は盗んでは持ち主に返すというよく分からない窃盗犯としてクラスで孤立しました。それが相手の狙いでもあったのです。
どれだけ私じゃないと言っても、私の引き出しや筆箱に相手の所有物がある以上、言い逃れが出来ません。大人になった今なら警察でも何でも通して証明できますが、子供の頭にそれはありませんでした。
やってもいないことで悪者扱いされ、友達も離れていく。放課後、「いっそのこと、自分が犯人でした」と認めるか、それともこの窓から飛び降りるか。廊下の窓から眺めた下の景色を今でも覚えています。
そうして精神的にかなり追い詰められた私は命を絶つことを考えましたが、両親が異変に気がつき、私は両親にこのことを打ち明けることができました。それまでは両親に言えなかったのです。
両親に言えない心理については後に語れたら語ろうと思います。次の更新がいつか分かりません。
HUNTER×HUNTERの最終話より早いといいですね。

全てを知った両親は「明日は学校に行かなくていい」と言ってくれました。「学校に行かなくていい」その言葉でどれだけ心が軽くなったことでしょう。その日私は久しぶりによく眠れました。
次の日、学校を休んだ私に母が「コナンの映画観に行こうか」と言いました。私は即座に頷き、母の運転で映画館へ足を運びました。その際に見たのが『探偵たちの鎮魂歌』です。
この作品は劇場版名探偵コナン10作目で、記念作品だったかと思います。言葉を濁すのは断言するのが躊躇われるからです。
映画館で観るコナンの映画は最高で、とても心が高鳴りました。映画を観ながら、私の頭の中には「明日からは学校に行かないといけないのか」という考えがありました。映画への高揚感と共にある不安。それらを頭に共存させながら、私は目の前のスクリーンを見つめていました。

そして迎えた翌日、私の環境は一変しました。
いじめが唐突に止んだのです。
そして私といじめっ子はそれぞれ担任の先生と一対一で面談をすることとなりました。
後に分かったのですが、父が学校に直談判したそうです。そして事態を把握した学校側が両者にコンタクトを図ることにしたようです。いじめが止んだ時点で、いじめっ子が前日に呼び出されたのは確実でしょう。
そうして私は穏やかな日々を取り戻し、同級生との仲も修復されました。友達とも遊べるようになりました。

「探偵たちの鎮魂歌に救われた」という話ではございません。勿論本作品は好きですが、記憶を思い出す1ピースとしての印象が強いのです。

因みに私はこの日休まなければ皆勤賞だったそうです。しかし私は休んだことを後悔していません。
この日休まなければ、皆勤賞どころか、今も名探偵コナンを観られていなかったでしょうから

これからも名探偵コナンを応援し続けます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?