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(頼まれてもいない)アルバム音楽のコンセプトを(勝手に)考える話。前編


子供の頃怖かったモノ、第3位ーー!
『ジョジョの奇妙な冒険第2部』〜〜!!いやぁ、小学生にはまだジョジョは怖かった。2部ボスキャラのカーズの死ねない終わりとかもゾッとしたし、やっと怖いの終わったと内心ホッとしてたら間髪入れず3部が始まり絶望したり。(今は好き)

第2位ーー!!
『火サスのオープニングテーマ曲』〜!!あの身に危険が迫ってきてる感が怖いんだよね。親が見る時は自室に篭って布団にくるまってやり過ごしてたんだけど、あのチャーチャーチャーって音は布団では防げない。バチくそ怖かったよ。にしたんクリニックのCMは大好きなんだけどね!

第1位!!!コレが1番怖かったもしんない!
『トムジェリのトムの飼い主』マジであの女の人が出てくるとトムが怒られるのが確定するから居た堪れなくてTVのスイッチ切ってたな。また絶対顔映さない仕様になっててソレも不気味で怖かった。

いやぁーこうやって見ると、平和な子供時代だっんだなぁ‥‥親に感謝やで。


はい!そーゆー訳で、恐怖と言うモノはじわじわ真綿で首を絞めるよーにやって来る!

スロウタイが今年3月にリリースした3枚目のアルバム「アグリィ」がめちゃくちゃオルタナで面白い。何処が、ってーとアルバム全体通じて混乱に陥ってる感じ。声もSEもずっと怒ってたり泣いてたりして希望が中々見えないパニック映画のよう。

ソコで今回は、アグリィ丸々そのまんまの曲順で、オリジナル映画を想像しよう!をやってこーと思います。
前提として、私が壊滅的に英語が出来ない為、歌詞は内容に加味しない。ただ音を聞いた上での、それって貴女の感想ですよね?に過ぎません!そこんトコよろしく。


(先ずは映画の大まかな内容なんだけど、未知の生物が飛来とか、地球を破壊出来る大きさの隕石が直撃の危機、みたいなスケールの大き過ぎるのは避けたい。と、言うのもこのアルバム自体が1時間に満たないコンパクトさだから。舞台を小さくして登場人物も出来る限り少なくしたい。)

1.ヤム
いきなり凄い不安定。結構な緊迫感。歌声も焦りと何故?どうして?って訳も分からず何かから逃げ惑ってるイメージ。
(敵側の発生の由来とか全然関係無くいきなりの逃亡シーン。コレ多分ゲームマスターが設定されてる映画だとして最後まで姿現さんヤツ)

2.セルフィッシュ
オープニングよりは少し落ち着いたかも知れないけど、やっぱり不安を煽る作り。アルバム通してそうなのだけどSEがめちゃ効果的で、音にトコロテンみたいに無理矢理押し出されたり、空間をぐにゃーと捻じ曲げられたりの妙な感覚の齟齬が生じる歌。
(落ち着いてるっつーのは登場人物が逃げるのに慣れてきて言い合いしてるような印象だから。2人で脱出方法を模索してるような。だから舞台は家のイメージ。今まで普通に過ごしてたのに出口どこ?!みたいな。)

3.ソナー
コレまでの曲調と全然違う明るさが有り、テンポも軽快。でも楽曲の中でちょこちょこオーバーダビング(多分)になっていてスロウタイ本人の声が僅かにズレて聞こえる部分があり、とことん不穏を表現したいんだなとなんと無く意思を感じる曲。
(回想の時間。凸凹コンビのたわいも無い日常が映し出される。コレ主要登場人物2人だな。3以下のどの曲も歌ってる人数2人が最大だと思う。設定追加するなら主人公側は納得行ってない同居。恋愛想像する余地が無いアルバムなのでw腐れ縁の同性同士、仲良く喧嘩する関係。)

4.フィール・グッド
3に引き続き楽しげな感じ。ちょっとレトロっぽいのはレジャーの時にカーステレオから流れて来そうな曲だから。とは言え最初から最後まで何回も繰り返されるフィール・ソー・グッド!にはちょっとしたバグ的恐怖を感じてしまう。
(はい、ヤケになってきましたよ。出口は見つからんわ、迷宮内で追い詰め系の映像でありがち何か迫ってきたり何かが変形したり、例えばバナナで滑って何故か自分がバナナになるみたいな、主人公の想定のナナメ上を行くふざけた事態に色々麻痺して壊れかけてる。)

5.ネバー・アゲイン
このアルバムに希望があるとするならこの1曲のみだと思う。スローテンポで少し弱々しい歌声が今までの混乱に寄り添って癒してくれるよう。途中から明るい、且つ落ち着いたテンポに切り替わる所はどうしようも無い状況に光明が差したイメージが湧く。
(小休止回。多分4での主人公の様子に危機感を覚えた腐れ縁友人がコレはいかんと逃げるのを一旦辞めて落ち着くよう説得を試みてる。彼を切り捨て別行動を起こすのは簡単だが、やはり今まで家の一角を勝手に借りていた経緯が有るので情が有り見捨てられない。でもそうして対話する事によってこの異常事態から抜け出す仮定が立った。)

6.ファック・イット・パペット
4、5を通じてより楽曲として成り立ちが際立つ1曲。つーのも、スロウタイは元々ラッパーでメロディアスな曲が無くてもサマになる人なんだ。でもこの前半戦で自分の音楽を解体して新たに作り直したんじゃないか。(あくまで個人の感想です)アルバムのジャンル分類がラップやヒップホップじゃ無くてオルタナティブなのもその為かなって思う。
(話し合いの末また逃亡を始める2人。でも今までと違って、外に脱出すると言う目的を共有している分行動が力強い。なぜ自宅がこんな馬鹿げた事になっているのか、主人公は自分を探す視線の存在を感じている。)


(↓アルバムの曲順)

長くなったので後編へ!
(記事に書いた「想像上の映画」にはモデルがあり、恐らく殆どの人が見たことあるアレです。ホラー系じゃありません。もし、分かっちゃったぜ!って方居たらコメントに是非!)

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