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老人と海。いや夏、つーか水!!な話

先日早朝、ちょっと衝撃的な体験をした。
「今日結構涼しいな〜何度?」などと思いながら温度計見たら31度あった。えっ何コレ自分にドン引き。

おおお、すげーな。そりゃ朝だし湿度も関係して低く感じるんだろうけど、去年は確かに25度で暑いって思ってたのに。
自分、年齢の割に元々体力有るし、強度の有る仕事だし、それ故フィジカル保つようソレなりに日頃やってるし、こう言う身体に関するアレコレって関係ないだろうと思ってたけど、体感の認知の歪みってそれじゃ補正されないモンなんだな。
コレからこう言うの増えてくんだろうなー、知らない内に骨折れてましたみたいな。うーわ怖ぁ。

ソレはさておき自ら体験して、実家の母が真夏にずっと外出ずっぱりで畑仕事出来る訳を理解した。我慢強いからじゃなくて感じないからなのか。
何が怖いって、私自身そうだったんだけど身体が熱いって分からないから喉も乾かんのね。だから連続で動いてしまうんよ。そら年寄り熱中症でバタバタ倒れる訳だ。

もいっかい言っときます。
我慢強いんじゃ無い、気づいてねーのよ。

そんな訳で今日は思わず水を想起させる楽曲・PVを紹介します。コレ流れたら「あっ水飲む時間だ」って思わせるよーなね。定期的な補給大事よ。


フロッグ・オン・ザ・フロア/ワン・ハンドレット・ゲックス


エレクトロ・パワー・ポップってジャンルの2人組。でも自分が今まで聞いた事あるエレクトロ系の音楽と全然違くて、オシャレさスマートさがほぼ無い。カービィの音楽知ってる人なら伝わりやすいかな。あの、テーテテ・テテテ・テテテテテ(ドン)をもっとラウドにした感じ。ドスが効いてて愛嬌あってファニーなんだ。
彼らの曲作りの遣り方知らんからハッキリ言えないけど、多分1回完成させた楽曲をデジタル的にいじくり回してガンガン足し算しちゃってるんじゃ無いかなって感じる。
この曲は割とソフトな作りだけど、SEにカエルの声をカエルもボーカルの1人です位に何回も差し込んだり、ボーカルのローラ・レスの声にガチャガチャに手ぇ入れてセルフで茶化して楽しんでる。電子で歪み入れたり、多重録音で1人デュエットしたりして本人達が面白がって作ってるのが伝わってくる。

この楽曲の給水ポイントは最後のひと節、手持ち花火が急にシュンと終わるように音が減ってポップさが抜けていく箇所。ゲコゲコ音で煽られた頭が「次の曲になる前に水飲んでこよ。」ってなる事請け合い。


スモーク・オン・ザ・ウォーター/ディープパープル

ほら来たコレ。親の顔より見たディープパープル。我ら世代のギターキッズにはお馴染みのギターリフ。
久し振りにじっくり聞いたけど、意外とテンポゆったりしてる。多分ギター初心者がやる『リフだけを永遠にリフレイン』しているのを聞いていたから、走り気味のテンポが頭に残ってたんだろーな。
実はディープパープルってこのリフばっかが印象強くて他の曲よく知らないモンだから、改めてスモーク・オン〜が収録されてるアルバム聞いてみたんだけど、何コレめっちゃカッコいい。アルバムリリース1972年だから機材も楽器も今と比べて質は悪い筈なのに全然気にならない、どころか令和の今では敬遠される各楽器ソロも含めて最高にテンション上げてくれる。

曲のタイトル、湖の対岸で火事が起きてる様子を指すらしい。(実際に起こったバンドのエピソード。ラスベガス行ったら別の演者のライブで施設が火事になってしまった)炎の熱で揺れる風景、蜃気楼っぽい。それはアスファルトに熱が籠ると出るゆらめく逃げ水のよう。
リフのジャッ・ジャッ・ジャーって音の重なりがジョーズのメインテーマのよーで、灼熱の地面下を付かず離れず鮫が泳ぎ回っているような不気味さを感じてしまう。
火事が起こってるんじゃダメだろって?大丈夫です、正反対なモノを想起させる事で現実としてソコに有るモノを手に取らせる作戦です。


ジス・イズ・ゴスペル/パニック!アット・ザ・ディスコ

PVを見て貰えば分かると思うんだけど、多分これロシア民謡の『1週間』を擬えてる。1週間で生まれてから死ぬまでを遣り切っちゃうヤツ。
ソレが正解だとするならば、主人公を演じてるブレンドン・ユーリー、産まれた直ぐから制約の多い人生を送って来たのかも知れない。ストーリーのかなり前半から抑え付けられる描写が多い。事実として生家が結構難しい環境だったのロック雑誌で読んだ事有るけど、ソレでかも知れない。

拘束してくる周りから逃れようとしてる時に、サビが訪れて爆発的な声量で圧倒される。元々高音に特徴あるヒトなんだけど豊かな声質と言うよりは天を割る雷のよーな鋭い声。どうしようも出来ない状況への抵抗がユーリーの才気を際立たせてるような気がする。
動画の後半(その直前に流れ作業で身繕いされてるので青年期以降だと思われる)身動き取れない状態にされて棺桶に押し込められて水に沈められてしまうんだけど、それもまた何とか退ける。
このPVはその繰り返しなんだよね、しがらみに捉えられ何とか脱出。それでも最後の最後、1週間の日曜日に自分を絡め取ろうとする者達から完全脱して、ユーリーは光の中に吸い込まれる。同時にピーーーーと鳴り響く小さな心電図の心肺停止お‥‥‥
あれ、コレ死んじゃってるんじゃん‥。


最後の雨/中西保志

PV見て欲しくて公式の動画探してみたんだけど、残念フル尺のヤツが見つからなかった。私はカラオケの本人映像で見慣れてるんだけど、コレ頭に入ってたら中西保志さんの声さえ聞こえたら水を連想するようになれます。
なんせ後半から雨ザーザー演出で保志さん服が乾く瞬間が無い。(上の動画でも全部では無いけどずぶ濡れの様子は見られます。)

この最後の雨って歌、歌詞がちょっとアレくてね。今だと犯罪予備軍呼ばわりされかねない。「誰かに盗られるくらいなら」「強く抱いて君を壊したい」(引用)だからね。当時はストーカーって概念がほぼ無く、こう言うのは純愛と位置付けられてた。それでもコレ中西保志のあの声で歌うから、許されてるだけだからね。
声めっちゃ良いんだよなぁ。男性シンガーソングライターにしては声高いんだよね。その上であの澱みない発声。一音一音がハッキリしてて聞き取りやすい。アニソン歌ってもハマる声してる。
誤解無きよう一応言っとくけど、アニソン歌手って正統派歌唱力無いと務まらないと思う。想像だけど、OPの1分間でアニメにも負けない印象を声だけで示さないといけないし、TVの前の子供をコッチ側に根こそぎ誘い込むよーなストロングさが必要だと思う。
そう考えると適任と言うか。絶対そう言う話あったでしょ、って勘繰っちゃう。
アニメ歌界転向が無かったのは、中西保志の歌声がアニソン界隈の思うよりずっと情念的でアニメ見てる良い子の精神年齢を5歳位上げてしまいそうだったから。きっと、いや間違い無くそう。



この記事書いててちょっとヤバいコトに気付いた。
冒頭にある「先日早朝」ってもう1週間位前なんだけど、あれから気温高い時でもクーラー無しで過ごせる自分を面白がってギリギリまで無しでいってみようって薄ら考えてる自分に気づいてしまった。

あーそう言や、以前親に用事頼まれて実家行ったんだけど、そん時両親とも既に炎天下での外仕事やってたみてーで倒れるからちょっと家に入って休みなよ〜なんて言って頼まれた用事済ませて帰ったら、その間ずっと作業してたらしい事が発覚。
「危ないって言ったでしょ!休憩しなって言ってから1時間経ってるよ!」
「あらあ〜そぉお〜?まだ平気だけどね〜?」
なんて満更でも無い反応してたの、こう言うコトかい。

前言撤回。
我慢強いんじゃない!
我慢大会が趣味なんだ!!

(めまい・頭痛・倦怠感や痺れや痙攣は熱中症のサインです。水分だけじゃなく塩分も忘れず摂りましょう。)


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