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呟き日記 vol.27 心の栄養不足あるいは過多

5時に目が覚めた。
カーテンからまだ昇りきってない陽の光が溢れてる。
すぐにもう一度は眠れそうになかったから、あと数ページで旅が終わってしまうのが名残惜しくて読み切れずにいた、江國香織の彼女たちの場合は(下)読了。すっかり旅人の一員となって広大なアメリカの地を横断した気分。すべて読み終えてもやっぱり、日記のシーンがいちばん好きだと思った。

そこからまたひと眠りしてから、小一時間車を走らせる。海沿いの道をひたすらまっすぐ。途中、曇り空なのに目の前に巨大な富士山が現れて驚く。霞みがかった淡霧の中に浮かび上がるような、厳かな富士に思わず見惚れる。前を向いてるのに前を向いてなくて危なかった。

畑道の中にある巨大なローズガーデン。涼しかったから快適に歩き回れた。人工的じゃない、植物本来が放つ生の香りがなんとも馨しかった。それにしても、薔薇の品種の多さに驚いた。名前は到底覚えられそうになくて、色での識別がやっとだなってレベル。白い薔薇がすきだという発見。膨大な数の薔薇をじっくり眺めてたら、色調感覚が研ぎ澄まされてきた気もした。特にすきだった薔薇's。

帰り道。川を越えた向こう側に見える街。懐かしくもありもう全然知らない街にも思える。彼は元気だろうか。元気に暮らしていてほしいな。

たった5千歩でくたくたになったけど昼寝はせずにアニメを何本か観た。忘却バッテリー7話泣けた。青春。すぐ泣いちゃうからじぶんの涙の価値がものすごく低いと思われてたら嫌だなぁとか思った。泣いたあとは笑いたくなって俺物語‼︎を観進める。アニメ好きの友だちのギャグアニメの最高峰!のお墨付きだけあって、死ぬほど笑える。笑いのツボぐりぐり押されて痛いくらい。他に思いっきり笑いたいときに観た作品を思い浮かべたら、ステキな金縛り・記憶にございません!・民王がベスト3だった。

人と会わないようにしてた期間が落ち着いていざ、会いましょう!となると、やっぱり無理かも‥って反射的に思っちゃう。もちろん、無理に会う必要はないってわかってるけど、そういうのともまたちがう、なんだかじぶんでもよくわからないきもち。そもそも、じぶん(わたし)の都合で会いたいと言ったり会いたくないと言ってみたり、あまりに身勝手なんじゃないか?などと思う。そんなことを考えたら、はじめから会わなくても良いや〜になっちゃう。でもこれって放棄だよな。面倒でややこしいことに蓋をしてやり過ごしても、あふれてきたらもっと大変なことになるのに。
あれ、なんだか暗すぎるな???

5月は、あれこれとやり切った感が(やや)ある。
ちょっとさすがに眠たくなってきた。
今夜はお腹いっぱい海老を食べる夢をみたい。