呟き日記 vol.22 わたしは一体何者ですか?

くったくたのへっろへろだけど、無事に仕事納めてGW(5連休)だわーい!

もうこの天気だしこの時間だし帰ってごはん作る元気は残ってないということで、ローカルチェーンの中華屋へ駆け込む。
たかだか5日間休むだけだというのに、締め作業が膨大すぎ。終わった人から帰る制度にしたい。みんなでせーので帰る必要ってあるんだろうか?時間の無駄すぎる。(わたしは今日確実に15分は早く上がれたというのにぃ)
まあでも連休だから仕方ない。すべてにおいて目を瞑る。

来院すると必ず話しこむ身なりのきちんとした70代の患者さん。ひょんなことから姪御さんが鎌倉のキビヤベーカリーを経営してると知る(驚き!)。甥御さんは隣接するキビヤ系列のレストランのオーナー兼ミュージシャン(名前聞いたけど忘れたし知らなかった‥)で、妹は小町通りのライブハウスを経営してるそう。どんな一族だよ。キビヤベーカリー何度も行ったことあるけど人気だから午後行くと良いパンは売れちゃってるんだよねとボヤく(失礼)。GWに家族で集まるから、クッキー缶(最近始めたんだって)やらスコーンやら日持ちしそうな物見繕って持ってきてあげるねと言ってくれた。嬉しすぎる。こういう嘘みたいな本当のことがたまに起こるから、その度にここの歯医者やめらんないわって思う。当の本人は数年前まで駅前で小料理屋を営んでいて、社長さんやらお偉いさんが常連の高貴(わたし予想)なお店だったらしい。いつもこうやって色んな身の上話をしてくれるから聞いてて楽しい。は〜〜、キビヤベーカリーのお土産、楽しみすぎる。(食い意地張んな)

なんだかんだ1番連休を心待ちにしてたのは先生で、昨日今日は機嫌が良かった(いつも機嫌良くしろよなまじで)。この2日間何度も『あと1日だね♪』とか『明日から5連休だね♪』とか言ってきてその度に笑いそうになった。なんだよその語尾の♪。どっか行くんですか?くらい聞いてあげれば良かっただろうか。あまり興味がないので咄嗟に思い浮かばなかった。
風邪やらウイルス系だけは絶対もらってくんなよと心の中でしつこめに言っといた。この思い、どうか届きますように。

連休前最後の患者さんはお隣の託児所に通うあおくん(3歳)で、疲れ果ててた心が一気に回復。先生(わたしことでありわたしは先生ではない)一緒に座ろう!(待合室の椅子に)とクリーニング後に言ってくるのが定番。もう帰るんだよ君は。って毎回思うけど、可愛くて仕方ないからしっかり付き合っちゃう(付き合うんかい)。『さようならまたね』をしたら駆け足で締め作業に取り掛かりたかったけど、あおくん、またねのタッチが永遠終わらず、ドアの外に出て階段を数段降りるまで、何度もタッチしに戻ってきた。よそ見したら転んじゃうから前見て階段降りてねと言ったら、よそ見が気に入ったらしく、よそ見?よそ見?とつぶやきながら帰ってった。子どもってなんでこんなにも純粋無垢なんだろう。少しずつでも、確実に成長していくし、できなかったことが来るたびにひとつずつできるようになってたりして、つくづく不思議な生きものだよな人間もって思う。
これからも、少しだけ遠い場所から、けれどもいつまでも、この子達の成長をできる限り見届けたいとか思っちゃってるけど、わたしは一体誰なんだろう。

中華屋で後ろの席にいた家族連れの若い女の子が、食べ切れるかわかんないからとハーフサイズで五目焼きそばを頼んでて、可愛い女の子の本来あるべき姿はこれなんだろうか、と今自分の目の前にある五目焼きそば(普通盛りが少し多め)と6個入りの餃子の皿を眺めて、しみじみと思ったりした。
ならばわたしはいつまでも可愛げのないただの食い意地張った女のままでいいわ、とも。


さあ。貴重な5連休、のんびり過ごすぞ〜〜!