#47 もぎりよ今夜も有難う/片桐はいり

kindle幻冬舎フェアで読みました。

映画館の「もぎり」バイト経験、そこで出会った愉快な客・仲間。銀座文化劇場ー現シネスイッチ。当時の映画館の文化や銀座の雰囲気。

そして俳優になった今も「劇場愛」は高まるばかりで、全国行脚の際に「劇場」と聞けば居ても立っても居られないー。そんな映画・劇場への愛があふれる日常を、映画のタイトルをもじりつつ書き綴ったもの。

…いや文章うっっっま!?

すっごい面白いし読みやすいし、オチがタイトルになっている映画にちなんだものになっていて、クスッと笑えて。

そしてもう、映画と舞台への愛、愛、愛…素敵だなぁ。

当時の映画館の雰囲気と(シネスイッチはミニシアターだから、ほかの東宝系とかとの比較もあり)今の映画館の違いとか、十数年でそんなにガラっと変わるものなんだなぁ…と。映画界隈はコロナでかなり辛そうだったし、それも含めて改めて「エンタメ」の良さを考え直せる1冊だった。

片桐はいりさんの著書、映画「かもめ食堂」の舞台になったフィンランドを中心としたものと、弟さんの住処となったグアテマラ中心とした旅行記もすっごい面白かった~。

はいりさんの映画はいくつか見たことがあって好きな役者さんなんだけど、
教養がある方の文章って、本当に面白いんだな…!って。別の方向からまた大好きになってしまった~!

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