#44 NO.6/あさのあつこ


中学生ぶりに再読。

…。

いやこれ中学生の性癖絶対捻じ曲げるやつだよねぇ!
と大人になってから読むとしみじみ思う、熱い設定てんこ盛りのファンタジー。

徹底的に管理された環境で育つエリート主人公・紫苑と、そこに侵入してきた謎の美少年・ネズミ。その2人がこのディストピア・《NO.6》を脱出し、破壊するまでの物語ー。
いやもうディストピアものですよ。
そこから逃げ出す優等生とヤンキー(美少年)。何かあるに違いない。
逃亡中、お互いがお互いを見て成長したり、やきもきしたり、怖くなったり。
そして紫苑の周りに集まるキャラクターがまたいいんだよなぁ〜。

全10巻なんだけど、物足りない!てくらいばーっと読めます。実際小中学生向けですごい読みやすく作ってますし…。
でも私、このオチがすごい好きだー。
なんかすごく「続く」んだろうな、って。再会の日が確実にあるんだろうな。しかも、不幸な形で。
それが個人的にツボでした。良い〜。

この2人はちょっと違うんだろうけど、思春期で同性にドキドキしちゃう不安定さ、最高に美しいな…と思わせてくれた。いやこの2人は違うけどね!?いや、チューするが…チューするが…。

あさの先生、さすがである。バッテリーでもマンザイでもお世話になりましたぁ!!

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