【CL2025東京 11勝4敗】プライム型テツノイバラ単 徹底解説【27000字】
はじめまして。へると申します。
2018〜2019シーズンに選手として全力で取り組んでいたのですが、2020シーズン以降しばらくポケカから離れていました。
しかし友人達の影響で久々にカードゲームがやりたくなり、2025シーズンから復帰を決意。現環境は色々なデッキが活躍していますし、派手な動きも多くてめちゃくちゃ面白いですね〜。
さて、9/22〜23に開催されたCL2025東京大会ですが、選手として参加してきました。
肝心の結果は…
目標としていたDay2進出を超え、大阪大会の優先参加権まで得られました!本当に嬉しいです!
当日は久々の大型大会で緊張しまくっていたのですが、対戦した方がいい人ばかりでしたね。試合前の雑談、感想戦にも快く付き合っていただけたので、次第に緊張を感じる暇もなくなりました。
「ああ、やっぱり大型大会は特別だな。自分はずっとここに来たかったんだ…」としみじみ。
12月の大阪大会も全力で挑んでいきたいと思います!
というわけで今回の記事では、東京大会で二日間使用した【イバラ単】について解説します。
デッキ概要から使い方、カードの採用理由、各デッキ相手の立ち回り方など、僕が考えていることをすべてまとめたつもりです。
その分少々文量が多くなってしまいましたが、時間がある時にゆっくり目を通すも良し、自分に必要なところだけ調べるも良し。ご自由に楽しんでいただけると幸いです。
このような方はぜひご覧ください!
デッキリスト
Day1、Day2共に同じリストです。WCS2024で優勝したFernando Cifuentes選手が使用したリストをベースにしています。
練習段階では様々なタイプのリストとカードを試してみましたが、一番自分が使っていて馴染んだものがこちらでした。
一部自分の中に落とし込めなかったカードはあったものの、優勝したリストを信頼しきってそのまま採用しています。
デッキ概要
【イバラ単】は前のめりなビートダウンデッキです。
テツノイバラex(以下イバラ)の特性「イニシャライズ」で相手を失速させている間に、サイドを取り進めます。
前のめりといっても【タケルライコ】や【ミライドン】のように、後攻1ターン目から攻撃できることはほぼありません。大ダメージも出せませんし、サイド複数取りもできません。
イバラのワザ性能が強くない分、「イニシャライズ」で相手のゲームスピードを遅くして、攻撃する時間を無理やり作るイメージでしょうか。
とにかく攻撃までの速度・攻撃回数が重要なデッキです。有利な状況でも1回のプレイミスで攻撃が続かなくなり、あっさり逆転負けする…なんてこともザラにあります。
■イニシャライズについて
ここで「イニシャライズ」ついて簡単におさらいしておきます。
「ルールを持つポケモン」とは現環境でいうと以下の4種類が該当します。
現環境ではほぼすべてのデッキが特性持ちのポケモンを採用しており、いずれも重要な役割を担っています。
それらを封じられるだけでもデッキコンセプトにしたくなる優秀な特性です。
ちなみに森の封印石による「スターアルケミー」は使用できます。ポケモンではなく森の封印石が持つ特性だからでしょうか。
またルール持ちポケモンでも「未来」ポケモンの特性は使えます。こちらは意外と見落とすので気をつけましょう。僕もCL東京で一回やりました。すみません。
■テツノイバラ“単”の理由
「イニシャライズ」が優秀な特性なのは間違いありませんが、一方で“イバラがバトル場にいないと適用されない”という欠点があります。
例えば、対戦開始時に他のポケモンでスタートするとどうでしょう。相手が先攻だった場合、ロトムVやイキリンコexといった、最初のターンに使いたい特性を容赦なく使われてしまいます。
またもしバトル場にイバラがいたとしても、ベンチの別のポケモンをボスの指令で呼び出されれば、一気に窮地です。「イニシャライズ」は解除され、相手は特性を使い放題になってしまいます。
ここまで挙げた裏目を構築段階から無くすため、採用ポケモンをイバラのみに絞っています。対戦開始時から確実に「イニシャライズ」を適用させ、相手のゲームスピードを遅くします。
■やられる前にやる
「イニシャライズ」の影響は非常に大きいのですが、それだけで楽に勝てる試合はあまりありません。特性を封じても、エネルギーをつける行為や、ワザの使用までは止められないからです。
現環境で活躍しているポケモンは、ワザ性能がイバラよりも優れています。一度エネルギーをつけて準備が完了すれば、あっさり倒されて形成逆転されてしまうでしょう。
故に“相手のゲームスピードを遅くしている間に急いでサイドを取り進め、準備が整う前に逆転不可能な状況まで持っていく”のがこのデッキの基本戦術です。
サムネイルにもある通り、大会中は“やられる前にやる”気概で使いました。
■余談:引き直し怖くない?
ちなみにこのデッキを使用する前、僕の一番の懸念が“引き直し率の高さ”でした。
と色々不安だったのですが、練習で使ってみたところ、思っていたよりも引き直しは多くありませんでした。
イバラが最初の手札7枚に1枚以上ある確率は約40%。そこそこの頻度で引き直しなしでもスタートしてくれます。
引き直しするにしても1〜2回で終わることが多く、懸念していたリスクはほぼ感じられませんでした。
…まあ極稀に6〜7回、最大9回引き直ししたことはありましたが、練習で100回ほど対戦した中のほんの数回です。幸い本番では一切ありませんでした。
なので僕のように「引き直し率が高そう!」という理由で敬遠していた方は、ぜひ使ってみてください。きっと思っていたよりも引き直ししないはずです。
(ちなみにCL東京では対戦準備の時間が非常に長く、そこそこ引き直ししたとしても余裕がありました。大型大会で単構築を使うのはアリですね)
採用カード解説
■ポケモン
・テツノイバラex:4枚
デッキ概要にて説明した通り、コンセプトのため最大枚数の採用です。
■グッズ(動きに関与するカード)
リストの順番と前後しますが、役割別に分けて解説します。
・ポケギア3.0:4枚
状況に応じて必要なサポートに触ることができ、プランの一貫性と安定感に強く貢献してくれます。特に初動のペパー、中盤以降ボスの指令を探しにいく時に頼もしい存在です。
その他ジャッジマンを気軽に使用しやすかったり、相手からの手札干渉に耐性を持たせてくれるのもGOOD。文句なしの最大枚数の採用です。
・テクノレーダー:2枚
イバラをサーチする手段です。1回使えれば十分なので、サイド落ちをケアして2枚採用しています。
ちなみにネストボールも試したんですが、【タケルライコ】や【ボムパルキア】を相手した時、割とあっさり1体目のイバラが倒されてしまうのが気になりました。
こうなるとすぐに複数の後続を用意しなければならず、サポートをイバラ準備のために使わなければならないのがネックに。そのまま採用をやめてしまいました。
ただ手札コストが本当にキツイので、1枚ずつ分けて採用するのはアリだと思っています。
・大地の器:1枚
基本雷エネルギーを2枚サーチする手段です。手札コストの工面には苦労するデッキですが、2ターン連続で手貼りできる安心感が勝りました。
元々2枚採用していたのですが、手札コストを使用せず、ダブルターボエネルギーに触れる可能性を秘めたエネくじに1枚枠を譲りました。
・エネくじ:1枚
不確定ですが、手札コストなしでダブルターボエネルギーに触れる貴重なカードです。大地の器で解説した通り、1枚採用しました。
ちなみにシティリーグの結果を見ている時、エネくじを多投してアクロマの執念を不採用にしたリストを見かけました。
そちらの方が最初のターンに手貼りしやすいですし、博士の研究を使った時のパワーも俄然上がるので、そっちの方がより前のめりにできたなという印象です。
■グッズ(相手を失速させるカード)
・クラッシュハンマー:4枚
「イニシャライズ」で止められないエネルギーをつける行為に対し、不確定とはいえグッズで干渉してくれます。
手貼りでしかエネルギーをつけられないデッキなら、トラッシュが実質ターンスキップに等しくなります。
僕はコイントスの必要なカードがあまり好きではないのですが、このカードは表が出た時のリターンが大きすぎるので、削減は一度も考えませんでした。最大枚数の採用です。
・プライムキャッチャー:1枚
相手がベンチで育てているポケモンには、ボスの指令を使って先に攻撃したいところ。
しかし序盤から中盤はイバラの準備に手一杯で、サポート権をボスの指令に割いている余裕が中々なく…
そこでサポート権を使用せず、相手のベンチポケモンを確定で呼び出せるこのカードを採用したところ、自分の思い描いていたプランが取れるようになりました。
またイバラの入れ替え手段を兼ねている側面もあり、時間稼ぎの縛りを回避しながら相手の準備を阻害できる、攻防一体の動きが気に入っています。
ペパーからアクセスできる呼び出し手段なのも利点ですね。ボスの指令だけに頼っている時と比べて、当たりの枚数がぐっと増えます。
ちなみに使うタイミングは、サポート権に余裕のない序盤〜中盤が多いです。準備が整ってあとはサイドを取り切るだけという状況では、素直にボスの指令を使います。温存できたらいいなくらいのつもりで。
・ポケモンキャッチャー:3枚
使用感としてはプライムキャッチャーよりクラッシュハンマーの5枚目以降といった感じです。エネ付きのポケモンを先に攻撃できれば、実質エネトラッシュだと思っています。
不確定故に呼び出す前提のプランは組みづらいです。なのでとりあえずサポート使用前に使ってみて、その結果に応じて使うサポートを変えていました。
ちなみに最初のターンに来た時は、ほぼテクノレーダーや大地の器のコストになっていました。
当日このカードに救われた試合は数多くありますし、表が出ると試合が楽になるカードではありますが、確定枠ではないです。今回も他のカードを採用するために1枚減らして3枚採用に留まっています。
■グッズ(特定の相手で重要なカード)
・ロストスイーパー:2枚
主に以下の相手で使用します。
いずれもそのまま放置することが致命傷になるカードです。ペパーでアクセスできるので、必要なタイミングでしっかり使用しましょう。
他のデッキ相手でもポケストップやジャミングタワー、シンオウ神殿、ポケモンリーグ本部など、厄介なスタジアムを退けたい時に使います。
ロストシティに貼り替えるのが一番手っ取り早いのですが、持っていない時でも剥がす手段があると思えば悪くありません。
1枚だけだとほぼペパーの選択肢としてしか使えないですし、博士の研究でトラッシュすると使えなくなります。できればペパー経由なしで使えたほうが嬉しいので、2枚採用しました。
・キャンセルコロン:2枚
ミミッキュの対策カードです。ほぼ【カビゴンLO】専用ですね。
イバラはオーガポン いしずえのめんexに対しては「イニシャライズ」で対抗できるのですが、ミミッキュに対しては完全に無力です。場のポケモンをミミッキュだけにされるとあっけなく敗北します。
じゃあ1枚採用したろやんけと入れたはいいものの、1枚だけだとミミッキュが2体出てきた時や、ビワ・野盗三姉妹でキャンセルコロンをトラッシュさせられた時にやはり敗北します。つらい。
正直ピンポイントな対策カードに2枚も枠を割きたくなかったのですが、【カビゴンLO】は一定数いると思い、ここは妥協せず漢の2枚採用。
ちなみにCL東京ではほぼ使っていません。一応【サーナイト】相手に1回使う機会があったのですが、そこがゲームの焦点ではないので何とも言えず。
基本手札コストか、ジャッジマン前に使ってデッキの不純物を減らすばかりでした。別のカードにしたい枠ランキング堂々の1位です。
■ポケモンのどうぐ
・ブーストエナジー 未来:3枚
2つの効果を持っており、どちらもイバラにマッチしたカードです。
1.未来ポケモンのワザのダメージが20上がる効果
イバラ1体目の「ボルトサイクロン」はダブルターボエネルギー込みで使うことが多く、基準が120ダメージになりがちです。それが140ダメージになるかどうかで、必要な攻撃回数が大きく変わってきます。
また基本雷エネルギーだけで「ボルトサイクロン」が使えるようになれば、最大160ダメージになるのも魅力です。勇気のおまもり付きタケルライコexやドラパルトexを、2回の攻撃で倒せる可能性が出てきます。
2.にげるエネルギーがなくなる効果
「ボルトサイクロン」の都合上、場のエネルギーが偏ることが多く、バトル場から逃さないとワザが使えないケースがあります。それを回避するのにこの効果はうってつけです。
また準備中にベンチから呼び出されバトル場に縛られたとしても、このカードがあればすぐに逃がせます。他のワザマシンを使わない相手なら、引いたそばからドンドンつけていっても構わないくらい安心感があります。
このカードの採用枚数が多ければ多いほど楽できますが、今回は他のカードの枠に1枚譲って3枚採用にしました。2枚採用まで絞ると管理が若干シビアになるので、3枚採用がオススメです。
・ワザマシン エナジーターボ:1枚
後続のイバラをスムーズに準備してくれるワザマシンです。
先攻2ターン目・後攻1ターン目にペパーを使用し、テクノレーダーとセットでサーチしてくるのが鉄板の動きですね。これができると以降の試合展開が楽になり、攻撃も止まりづらくなります。
採用枚数1枚だとちょいちょいサイド落ちして使えないんですが、使わなくてもなんとかなる試合も多かったので悩みどころです。1枚・2枚どちらも試した上で、わざわざ2枚目入れなくてもいいかな…という結論に。
ただ博士の研究による大量ドローでどうにか誤魔化しているフシがあるので、他のドローサポートをメインに採用している場合は、2枚の方がいいかもしれません。
・ワザマシン デヴォリューション:1枚
2進化デッキ相手に対し、一度だけ使える巻き返し用のワザマシンです。
ふしぎなアメをしっかり引かれ、エネルギーも貼られ、クラッシュハンマーも当たらず… そうして完成したリザードンexやドラパルトexに対し、イバラは成す術がありません。一方的に倒されてそのまま試合終了になります。
特にリザードンex相手では、最大ダメージの「ボルトサイクロン」でも3回攻撃しなければ倒せません。3回攻撃している間に、相手の「バーニングダーク」でこちらの場は焼け野原になっているでしょう。
そんな時に「ボルトサイクロン」で1回攻撃してから「デヴォリューション」に繋げば、まともに殴り合うよりも1手早く処理できます。
「イニシャライズ」影響下でエネルギーをつけるのは簡単ではなく、相手も相応のリソースを使って用意してきたはずです。早く処理できればまだ時間の猶予があります。
ちなみにふしぎなアメを消費させる目的のみで使うことはほぼありません。通常ピジョットやヨノワールに使う分をアタッカーの育成に回されがちなので、ふしぎなアメの残数には割と余裕がある印象です。
2枚採用も検討しましたが、「デヴォリューション」を2回宣言するような試合はもうどうしようもないことが多かったです。進化デッキ以外にはノイズになる点も踏まえ、1枚だけの採用にしました。
■サポート(動きに関与するカード)
・ペパー:4枚
安定感の化身です。主に序盤から中盤にかけて役割があります。
大体のデッキ相手には中盤までで役割を終えますが、ロストスイーパーやキャンセルコロンが必要なデッキ相手には終始欲しいです。
また最初の手札、及びそこから繋がるポケギア3.0で手札に加えられるかが、その後の試合展開に大きく影響します。なんなら重複しても嬉しいです。
色々加味した上で4枚採用が無難だという結論になりました。
・博士の研究:3枚
最強のドローサポートです。しばらくこのカードを使う機会がなかったので、久々に強さを再認識しました。これがポケモンカードや。
不要なカードをトラッシュしてガッツリ手札を補充してくれるおかげで、欲しいなと思ったカードは割と手札に加わります。
またペパーやアクロマの執念といったピンポイントサーチなサポートを多用していると、少しずつ手札が減って身動きが取れなくなるものです。そんな状況を解消するのにも役立ちます。
クラッシュハンマーやポケモンキャッチャーのように“グッズで相手を失速させるカード”を多数採用しているのは、博士の研究をより強く使いたい意図があるからです。
サポート権を使用せずに相手の妨害を行い、減ったリソースは博士の研究で補給。次のターン以降の新たな選択肢を手に入れる…という動きが心地よく、自分のプレイスタイルに合致していました。
それもあって最初は4枚採用していたのですが、トラッシュできないカードが手札に重複すると一気に動きづらくなるのがネックでした。このカード自体が重複するケースも多々あったので、1枚枠をナンジャモに譲っています。
・ナンジャモ:1枚
こちらも優秀なドローサポートです。現状不要でも後々使いたいリソースを温存しつつ、新しい手札に交換してくれます。
手札干渉としても強力ではありますが、このデッキは前のめりにサイドを取っていくので、自分への影響も大きいです。使う前提のゲームプランは組みづらいと思います。
それでも【タケルライコ】【ボムパルキア】のように、1体目のイバラがあっさり倒されてしまうようなデッキに対しては、手札干渉とリソースの確保を両立してくれます。
CL東京では実際にナンジャモのおかげで逆転できた試合があったので、あってよかった1枚になりました。
・アクロマの執念:2枚
このデッキで初めて使ったサポートでしたが、いざ使ってみると想像よりも優秀なサポートだと思いました。
本来触りづらい特殊エネルギーとスタジアムをピンポイントでサーチできるのが素晴らしい。ダブルターボエネルギーにアクセスして、早期攻撃に大きく貢献してくれます。(雷エネルギーをサーチする時も結構あります)
スタジアムの貼り替え合戦にも強く、相手にスタジアムを置かれても、こちらは攻撃準備を進めながらすぐにトラッシュできます。
あまりに強かったので最初は4枚採用からスタートしました。しかしこのカードだけでは後続のイバラ準備はしづらいですし、手札が減っていくのが気になりました。
最終的に、重複したら嬉しくないという結論で2枚採用に。
■サポート(相手を失速させるカード)
・ボスの指令:3枚
最強の勝ち手段です。このカードの存在が“やられる前にやる”戦術を肯定してくれています。
イバラに相対した多くのデッキは、バトル場に壁となるポケモンを用意し、その間にベンチのポケモンにエネルギーをつけて育てようとするでしょう。そこをボスの指令が咎めてくれます。
4枚採用から減らすつもりは全くなかったのですが、サポート権の争奪戦が激化したので、1枚をプライムキャッチャーに変えました。
他のACE SPECを使用する場合、ここの枠は4枚必須だと思います。
・ジャッジマン:3枚
特性が封じられた状態で手札を減らされたら、多くのデッキは大幅な失速を余儀なくされると思います。
逆にこちらはサポートとポケギア3.0を大量に採用していますから、ジャッジマンを使った後でも割とスムーズに動けます。
またデッキの特性上、一定回数引き直しをするリスクがあります。もし大量に引き直しをしてしまっても、先攻2ターン目・後攻1ターン目で使えれば実質リセットできます。
総じてイバラと相性のいいサポートです…が、実は練習段階からCL東京まで、あまり使った記憶がありません。
というのも序盤はイバラの育成に精一杯で、中盤以降はボスの指令を連打していることが多く、このカードを使っている暇がありませんでした。序盤に使うにしても流石に4枚ドローは不安定ですしね。
また一度劣勢になるとジャッジマンくらいの手札干渉では相手を止められず、そのまま一方的に負けてしまいます。
CL東京では初動で他のサポートが一切なく、仕方なく使用したら相手が止まった試合がちらほらあったので、間違いなく効力はあります。が目に見えない部分なのであまり信用もしていません。
ベースとなったリストを信じて枚数を変えませんでしたが、自分なりに落とし込めていない部分です。
・サカキのカリスマ:1枚
相手のエネルギーを戻しながら、自分はエネ加速する。実質ターンスキップのようなものです。クラッシュハンマーと組み合わせて使えば、次のターンは高確率で攻撃されないでしょう。
…と言えば聞こえがいいのですが、この枠も懐疑的です。
クラッシュハンマーが成功している時点で次のターンは大体安全なので、有利な状況をより有利にするだけではないかと思っています。
逆に失敗しているなら、返しのターンに再度つけられてイバラがどつかれます。準備段階ならベンチで育てるでしょうから、バトル場のポケモンのエネルギーが戻せる=アタッカーとして完成しているケースが大半でしょう。
それでも後続を準備させない一手にはなりますが、それをやるならデッキトップに戻してドロースキップに繋がるスター団のしたっぱの方が強そうだと思いました。
実際CL東京ではほぼ使いませんでした。1回だけ使った試合も大勢に影響があったわけではない気がします。
今回はベースとなったリストを信じて緊急時のエネ加速用、いわばお守りとして採用しましたが、僕の中には落とし込みきれませんでした。CL東京前に戻れるなら、別のカードに差し替えると思います。
■スタジアム
・ロストシティ:3枚
倒したポケモンをロストゾーンに送ることで、再利用させないスタジアムです。
最初は進化デッキ相手に使っていたのですが、いざやってみると「カースドボム」のきぜつでもロストゾーン送りになることに気づき、一気に自分の中で評価が上がりました。
前述したデッキへの強い牽制になる他、【サーナイト】【カビゴンLO】相手には絶対に使いたいカードです。
【リザードン】がヒトカゲの枚数を削るリストが増えたり、すごいつりざお・夜のタンカでの再利用がメジャーになっていたからこその強さもあったと思います。
アクロマの執念でサーチできますが、スタジアムの貼り替え合戦で優位に立ちたかったので3枚採用です。ただし2枚目以降は結構手札で腐りがちなので、2枚採用でも良かったかもしれません。
他のスタジアムを検討したり、そもそもスタジアムを採用しないリストも考えましたが、プランがブレるのでロストシティのままにしました。
■エネルギー
・基本雷エネルギー:7枚
採用枚数はかなり悩みました。最初のターンに手貼りできるかどうかが非常に重要なデッキなので、当初は8枚採用の上にアクセス手段も更に入っていたくらいです。
逆に6枚に減らしてアクセス手段だけ増加することも考えましたが、「ボルトサイクロン」の性質上つねにエネルギーを供給する必要があり、中盤以降に支障が出そうな気がしました。
CL東京ではサイドに複数枚落ちてギリギリの管理だった試合がいくつかあり、それを踏まえても7枚は下限の採用枚数だなと思っています。
エネくじの項目でも書きましたが、アクセス手段を増やして現物も増やす方が間違いなく強いです。今大会では枠を捻出できませんでした。
・ダブルターボエネルギー:4枚
「ボルトサイクロン」を2回の手貼りで宣言するために必須のエネルギーです。序盤の攻撃速度に大きく貢献してくれます。
ワザの威力が下がるデメリットはありますが、元々イバラは複数回の攻撃を前提として動いているので、微々たるものです。ブーストエナジー 未来でも減少分のカバーができます。
ちなみにシンオウ神殿を貼られると2個分のエネルギーとしては使えなくなりますが、ワザの威力も元に戻ります。中盤以降、場に十分なエネルギーがプールされていればむしろありがたいかもしれません。
序盤で引けるかが戦況に大きく影響するので、文句なしの4枚採用です。
■採用検討カード
・アンフェアスタンプ
一番大好きなACE SPECです。カードパワーもプライムキャッチャーと並び、他のACE SPECより抜きん出ていると思います。
サポート権を割かずにドローと手札干渉が行えるのがとにかく破格で、デッキを考える時はまず採用検討しています。
イバラの場合、以下の3点から相性がいいと言えます。
早々に1体目のイバラを倒してくる【タケルライコ】【ボムパルキア】あたりには特に効果が絶大でしょう。他のデッキ相手でも使いながらアタッカーが処理できれば、高確率で時間が貰えるはずです。
それでも今回プライムキャッチャーを優先したのは、単純に僕の思考がバーサーカーになっていたからです。やられる前にやる。本当にそれだけです。
・デンジャラス光線
最初見た時は懐疑的でしたが、使ってみるとかなりのポテンシャルを秘めたカードでした。とりあえず試すって大事ですね。
このカードが優れているのは、どうしようもない状況でも一縷の望みにかけてチャンスを作り出せる点でしょう。これは他のACE SPECにはない明確な利点です。
現環境は逃げる手段を絞りがちで、こんらんを回避できずに突っ張って攻撃せざるを得ない状況がしばしばあります。5割の確率で1ターン貰えるのは悪くない賭けです。相手にもコイントスを楽しんでもらいましょう(?)
また僕のリストでは「ボルトサイクロン」が最大160ダメージしか出ませんが、デンジャラス光線を採用している場合は180、やけどの継続やこんらんの自傷ダメージを加味すると更に増える可能性があります。
無限の可能性を秘めたカードですが、今回はプライムキャッチャーを優先しました。僕がバーサーカーだったからです。
・レガシーエネルギー
当初採用していました。4枚のイバラで戦えれば実質攻撃回数が増えているようなもので、どのACE SPECよりも優れているのでは?と思ったからです。
しかし取られるサイドを1枚にするには、ワザのダメージできぜつする必要があるのがネックでした。
「ファントムダイブ」「ロストマイン」「カースドボム」「アドレナブレイン」とひたすら“ワザの効果・特性”できぜつさせられ、レガシーエネルギーがうまく活かせない試合がたくさんありました。
また4体のイバラで戦うといっても、その4体目を用意するのが一苦労でした。現環境のゲームスピードが早すぎるせいで4体目の育成が間に合わなかったり、そもそもサイド落ちしていたり。
感想戦で相手の方に聞くとやり辛かった、あるいは別のルートを取る必要があったと言われたので、間違いなく抑止力にはなっていました。
しかしバーサーカーには目に見えるアドバンテージが必要だったため、別のACE SPECの採用検討に移りました。
・ボタン
主な役割は2つあります。
1.ダメージを受けたイバラの回復をする
複数回の攻撃を前提とするデッキ、ドラパルトexのようにダメカンを乗せてHPを調整してくるデッキに対して使えます。
回復は攻撃回数の増加に等しいので、ゲームプランにも噛み合っています。
2.バトル場に縛られたイバラを回収する
エネルギーのついていないイバラがバトル場に呼び出された時、ブーストエナジー 未来の代わりをやってくれます。
「ボルトサイクロン」の性質上そういうことは起こり得ますし、【カビゴンLO】も第二の勝ち手段として、2体目のイバラを引きずり出してエネルギータンクにするプランを取ってくることがあります。
どちらの役割も攻防一体の動きになっているので好みのカードでしたが、サポート権の争奪戦が気になって抜いてしまいました。その代わりにポケモンキャッチャーを採用し、グッズで相手に干渉する手段を増やすアプローチを取りました。
ただし今後はミラーマッチが増えるかもしれないので、ぜひ採用したいですね。
・ビワ
ピーピングの時点で既に強いのに、そこに不確定とはいえ2枚のハンデスまで加わります。
ふしぎなアメやすごいつりざお、キャンセルコロンなどを抱えている相手に対して致命的な一手になるのは間違いないでしょう。実際とても強いカードだと思います。
ただし効力にブレがあるのが気になりました。劇的に効いた状況が強く印象に残ってしまい、それを期待して使うとそうでもなかったり。でも手札にあるとどうしても誘惑が来て使いたくなってしまうんですよね。
僕はあまり上手いプレイヤーではないので、正解を選び続ける自信がありません。ましてやCL東京はDay1ですら7戦、Day2は勝ち上がってきた猛者と8戦です。
些細なプレイミスが敗北に直結するこのデッキにおいて、プレイの一貫性を保つためにも、余計な選択肢は増やしたくありませんでした。
同様の理由で採用しなかったカードは他にも結構あります。今回は久々の大会参加なので、ポテンシャルを発揮できるよう、とにかくシンプルにしました。
・ハイダイ
ナンジャモの項目でも触れましたが、リソースを温存しつつ一定枚数ドローできるサポートは安心感があります。
ただ手札コストの工面すら苦労するこのデッキにおいて、常に戻したいカードがあるかというと若干怪しく… 使った後に手札があまり増えないのも気持ちよくありませんでした。
そこで博士の研究を使ったところ、あまりの強さに仰天したのでそのまま戻ってこられなくなりました。一応ジャッジマンもあるので、リソース管理は頑張れると思っています。
・ライム
ほぼ確実に対戦相手の方から「テキスト確認いいですか?」言われるサポートです。なんなら僕も、先駆者の方の記事で見るまで知りませんでした。
効果は3枚ドローに加えて、テツノツツミの「ハイパーブロアー」がついてきます。
どうせベンチに狙いたいポケモンはいるだろうし、ドローしながら実質ボスの指令使えるじゃん!と思っていたのですが、実際対戦するとみんな思ったよりもポケモンを並べてきます。狙ったポケモンを取れることはほぼありませんでした。
それどころかタケルライコexのようなバトル場にエネルギーをつけてくる相手に対し、手札を補充したいけど使うと引っ込まれてしまう…というジレンマに陥りました。
また3枚ドローも若干物足りず、欲しいカードはほぼ手に入りません。自分のプレイスタイルを顧みて、最終的に博士の研究になりました。
共通するプレイ指標
じゃんけんに勝ったら、どのデッキ相手にも先攻を取ります。
後攻を取った場合、ペパーから「エナジーターボ」がすぐに使えるのは魅力なんですが、先にエネルギーを手貼りできる(先に攻撃できる可能性が高い)チャンスのほうが重要だと考えています。
また後攻でもし動けなかった場合、先攻2ターン目からイバラを倒せるデッキがいくつか存在するのも気になりました。よって先攻を取ります。
このデッキが自分のターンでやることは、主に以下の3つです。
やること自体はシンプルで、選択肢も多くありません。一つ一つのプレイに集中できます。しかし前述の通り攻撃できなかった時の影響が大きく、あっという間に不利になります。
ましてや「ボルトサイクロン」はダメージが低いので、V・exポケモン相手には確実に2回以上攻撃を強いられます。絶対に毎ターン攻撃するつもりで動きましょう。
幸いやることがシンプルなおかげで、プレイミスが分かりやすいデッキです。負けた試合を振り返ってしっかり糧にしていきましょう。
■サポートの使用優先度
手札に複数種類のサポートがある時は、以下の項目を基準に使用サポートを選んでいます。
上から順番に優先度が高く、満たせていたら次の項目のためにサポートを使います。それぞれ詳細を解説しますね。
①後続のイバラを用意する
該当サポート:ペパー、博士の研究
この項目を最優先にしているのは、たね切れ負けを回避するためです。
現環境では2エネで動けるポケモンが多く、特性が使えないとはいえ、攻撃のハードルはそれほど高くありません。
また、
などの存在により、1体目のイバラがあっさり倒されるケースが多いです。
そうでなくとも攻撃を急いだ結果、アンフェアスタンプで手札を減らされ、後続が作れないままたね切れ負け…ということもありえます。
なので可能なら攻撃に移る前に後続は用意しましょう。先攻2ターン目・後攻1ターン目はペパーからエナジーターボとテクノレーダーを加え、後続のイバラをしっかり作りにいきます。
もちろん、こちらがたね切れ勝ちが狙えそうなら、後続を作らないでさっさと攻撃して大丈夫です。
②攻撃の準備をする
該当サポート:ペパー、アクロマの執念、博士の研究
毎ターン攻撃し続けたいので、試合中大半はこのためにサポートを使うことになります。
しかも「ボルトサイクロン」の性質上、ベンチのイバラにエネルギーが移動してしまいます。一度イバラにエネルギーをつけ終わったとしても、毎回攻撃できるとは限らないのがネックです。
なので現状不足しているリソースを確認し、目的に応じたサポートを使用していきましょう。
③相手の戦力を削る
該当サポート:ボスの指令、ジャッジマン、ナンジャモ
①②を共に満たしていて、余力がある状態になったら、相手の戦力を削るためにサポートを使いましょう。
特にボスの指令は勝つために重要なカードです。相手のエネルギーがついているポケモンに対して使用し、先にダメージを与える意識が重要です。
なお“次のターンに別のサポートを使えば、攻撃できる”状況の場合、他のサポートよりボスの指令を優先してもいいと思います。
一度劣勢になると巻き返しがし辛いデッキなので、相手の攻勢の芽は早めに摘みましょう。
ちなみにジャッジマンやナンジャモでの手札干渉は本来強いアクションですが、思ったよりも使用機会がありません。
現環境のデッキは単純なドローサポートの採用が減っていますし、ポケモンの特性が使えないので、相手の手札は勝手に減りがちです。
また手札が多かったとしても、使えないカードで詰まっているケースが多々あります。なので手札干渉が逆に手助けをしてしまう可能性があるんですよね。
その上で使うなら
という状況がいいと思います。
■エネルギーのつけ先
このデッキのプレイミスでよくあるのが、エネルギーのつけ間違いです。
エネルギーの手貼り先・ボルトサイクロンでの移動先を間違え、次のターンにワザ宣言ができなくなって取り返しがつかなくなる…というパターンが非常に多くありました。
エネルギーをつける時は
を考慮した上で、各イバラにエネルギーを配分するとよいでしょう。
*例
バトル場:イバラに基本雷エネルギー
ベンチ:イバラに基本雷エネルギー2枚
手札:ダブルターボエネルギー
この状況なら、バトル場にダブルターボエネルギーをつけた上で、「ボルトサイクロン」で基本雷エネルギーをベンチのイバラに移動します。
こうすると次のターンには
のいずれか1枚を引けば攻撃できます。アクロマの執念やペパー、そこからサーチできる現物の枚数を考えても、かなりの確率で攻撃できるはずです。
ただベンチのイバラが呼び出されて倒される可能性もあるので、“場のイバラ全てが1回の手貼りで攻撃できる”状況を作るのがベストです。
■3体目のイバラを出すタイミング
テクノレーダーでイバラを2枚手札に加えた時、そのままいっぺんに出すかは考えどころです。エネがついてない状態でバトル場に呼び出されると、縛られて攻撃できない可能性がありますからね。
相手のデッキ次第ですが、大まかな目安は以下の通りです。
2進化デッキはアンフェアスタンプ、カウンターキャッチャーを採用していることが多く、イバラ側がサイドを先行しやすいのもあって高確率で縛られます。
攻撃できないターンが続くと敗北一直線なので、可能な限り攻撃できるイバラを多くしたいです。
またイバラを出しすぎると「ファントムダイブ」や「アドレナブレイン」でまとめてHPを調整されて倒されやすくなってしまいます。
なのでできる限り小出しにするのがいいと思っています。
たね・VSTAR系のいわゆる大怪獣バトルなデッキは、手札干渉をしてくる危険性は少ないです。
むしろ1体目のイバラがあっさり倒されてたね切れ負けするリスクが高いので、どんどんベンチに出していきましょう。
仮にエネルギーのついていないイバラがバトル場に呼び出されたとして、手札干渉さえされなければ問題ありません。ブーストエナジー 未来にアクセスできる可能性は高いです。
各デッキ相手の立ち回り方
■対【リザードン】
有利です。
以上のポケモンの特性を封じており、デッキのエネルギー枚数も絞っているので、構造上優位に立てます。
ただしリザードンex自体は2エネで攻撃してきますし、サイドを2枚取った段階から「バーニングダーク」でイバラが一撃で倒されるようになります。サマヨールが絡めばサイド6の段階ですら怪しいです。
なので油断したりミスが続くとあっさり負けます。気は抜けません。
CL東京ではアンフェアスタンプ搭載リストをメジャーな型として考えていました。なのでひとまず序盤はペパーから「エナジーターボ」で後続を用意し、サイドを取り進めると良いでしょう。
イバラ単騎でサイドを取るとアンフェアスタンプでビタ止まりしますし、「カースドボム」でたね切れ負けのリスクもあります。
エネルギーのついたヒトカゲは絶対許さないつもりで。クラッシュハンマーやベンチ呼び出しで執念深く狙いましょう。
もしリザードンexが完成してしまった場合は、一回「ボルトサイクロン」で小突いてから、次のターンに「デヴォリューション」で倒しに行きましょう。エネルギーなしで壁として出てくるなら、「デヴォリューション」は温存して3回攻撃してもいいと思います。
ちなみにロストシティが有効なデッキです。最近はヒトカゲの採用枚数を絞っているリストが増えてきたので、より刺さります。
再利用できなければアタッカー切れまで押し切れる可能性が高いですし、「カースドボム」もロストゾーン送りで一気に使いづらくなります。スタジアムも中々貼り替えられませんしね。
■対【ドラパルト(ピジョット型)】
不利です。しかし、
上記ポケモンの特性が使えない上、ドロンチの採用枚数が若干少なく、ネイティオ型と比べるとそれほど相性は悪くないと思っています。
加えて不要なカードの多さから事故を起こしていることもあり、勝率で言えば5割はいけるかもしれません。最近のドラパルトの主流がこちらに寄っていたことが、【イバラ単】使用を後押ししてくれています。
基本的には対【リザードン】と同じです。エネルギーのついたドラメシヤをひたすら狙い、可能ならロストシティでロスト送りにします。
ただしこちらはアンフェアスタンプが使われないので、「エナジーターボ」なしでさっさとドラメシヤを倒しまくるのもアリです。
なお「スターアルケミー」要員としてロトムVやネオラントVが出てきても、ドラパルトラインを潰すのに専念したほうがいいと思います。特性以外の役割はないので、脅威を潰し切ったあとに美味しくいただきましょう。
完成したドラパルトexは「ボルトサイクロン」→「デヴォリューション」の2回攻撃で倒したいですが、一応基本エネルギー3枚でブーストエナジー 未来をつけると、「ボルトサイクロン」2回でも倒せます。参考までに。
エネルギーの採用枚数が少ない上に、2種類を噛み合わせる必要があるので、クラッシュハンマーが当たるとかなり楽できます。ロストスイーパーできらめく結晶をロストするのも忘れずに。
あとベンチのイバラ出しすぎには注意してください。「ファントムダイブ」のダメカン調整で30ずつ置かれると、その後は「ファントムダイブ」を連発されるだけでイバラが沈んでいきます。せめて1体ずつ置いていきましょう。
ちなみにネイティオ型のドラパルトには明確に不利です。勝ち目があるとしたら、ドラパルトラインを速攻でロスト送りにするくらいでしょうか。
■対【タケルライコ】
互角です。
多くのポケモンが特性を使えなくなるので有利…かと思いきや、タケルライコexが「はじけるほうこう」で手札を整え、オーリム博士の気迫でガンガン動いてきます。モンスターすぎるぞこのデッキ。
他にもタケルライコexに勇気のおまもりやいれかえカートが絡むと、2回の「ボルトサイクロン」で倒せるか怪しくなります。
総じて相手の引きやオーリム博士の気迫使用率、クラッシュハンマーのヒット率に左右されがちです。対戦中は常にハラハラしており、正直気が気でないです。
とりあえずたね切れ負けを防ぐため、最初にテクノレーダーで後続を用意するのはマストです。サーチしたイバラ2枚は即ベンチに出してかまいません。
その上でエネルギーのついたタケルライコexに先制攻撃できるといいですね。幸い「はじけるほうこう」の為にバトル場にいることが多いので、サポートは自分の動きを優先できます。
相手が1ターンにつけられる最大エネルギー数は、手貼りとオーリム博士の気迫による2枚、合計3枚です。イバラを1回の「きょくらいごう」で倒すには4枚必要になります。それを加味してプランを立てていきましょう。
途中でクラッシュハンマーが当たればかなり大きいです。もしバトル場のイバラが倒されても、エネルギーの温存ができない可能性が高いです。後続のイバラに猶予が貰えます。
サイドを取られた返しや「はじけるほうこう」の後で、ジャッジマンできるとより良いですね。ただし自分が攻撃できないのは本末転倒なので、余裕があればやるくらいで大丈夫です。相手を1ターン止めたとして、自分も1ターン止まっていたら意味ないですからね。
勇気のおまもりはまともに相手してられないので、ロストスイーパーのサイド落ち確認は忘れずに。倒すターンでペパーからサーチしましょう。
ポケストップはリソース確保や、オーリム博士の気迫に向けた下準備に繋がるカードなので、放置厳禁です。即ロストシティに貼り替えてください。
■対【レジドラゴ】
有利です。
レジドラゴVSTARが素早く攻撃するためのギミックが潰れているので、3ターンかけての手貼りを要求できます。リザードンexやパルキアVSTARと違い、要求エネルギーが2か3かでは安心感に雲泥の差があります。
ただし一度レジドラゴVSTARが完成するとあっという間に不利になるので、エネルギー付きに対して先制攻撃を意識してください。ブーストエナジー 未来をつけて140ダメージの「ボルトサイクロン」2回で仕留めます。
またレジドラゴVの「てんのさけび」や、キャンセルコロンで一気に完成される可能性もあります。頭の片隅には入れておきましょう。
クラッシュハンマーが当たった場合、枚数の少ない炎エネルギーを狙ってください。ワザが言えなくなる可能性が上がります。
ジャミングタワーが採用されるデッキなので、ブーストエナジー 未来が使えない状況が考えられます。ロストシティやロストスイーパーはここで使いましょう。
ちなみにアクロマの執念使うと、キュレムが「トライフロスト」してくるので注意してください。アクロマの執念を使ってもいいですが、想定はしておくと良いでしょう。実際僕もCL東京で失念しており、使われた時に頭が真っ白になりました。
■対【サーナイト】
不利です。
サーナイトexの特性は封じれますが、クレッフィとハバタクカミを同時出しして確実に「イニシャライズ」を解除され、「サイコエンブレイス」に繋がれます。イバラ側がのんびりしている間にリファインで場が作られやすいのもありますね。
状況次第ですが、ロストシティでクレッフィとハバタクカミをロスト送りにするか、サーナイトラインをロスト送りにするかの二択だと思います。マシマシラも厄介なんですが、狙っている余裕はあまりありません。
なおミミッキュが採用されうるデッキなので、キャンセルコロンのサイド落ち確認は忘れないでください。
一応サーナイトexが攻撃してきても「ボルトサイクロン」→「デヴォリューション」で倒せるので、最後まで諦めずに。
アンフェアスタンプが採用されるデッキですが、序盤の相手の動きが渋そうなら、思い切ってロストシティ貼ってラルトスを倒しにいくのもいいかもしれません。
■対【ルギア】
有利です。
ルギアVSTARの弱点をつける上、「アッセンブルスター」や「ルミナスサイン」が使えないので、デッキのコンセプトを否定できます。
ただし最近はクレッフィやハバタクカミが採用されているケースがあるので、まったく油断はできません。この2体がベンチで準備しているなら先に倒し、止められなさそうならルギアVの方を狙います。
クラッシュハンマーの対象はギフトエネルギー推奨です。相手の後続アタッカー切れを狙えれば、例え「アッセンブルスター」を使われたとしても勝ち得ます。
■対【ボムパルキア】
有利です。
パルキアVSTARの弱点をつけますし、イキリンコexやかがやくゲッコウガ、「スターポータル」が優秀な分、依存度が高いと感じました。
ただし後続のイバラが置けないと「カースドボム」+「あくうのうねり」でたね切れ負けがあるので、最序盤にテクノレーダーでなんとしても後続持ってきましょう。ついでに後攻なら最初の手貼りもベンチがいいと思います。
前述の通りパルキアラインには弱点をつけるので、パルキアVはダブルターボ込みでも、パルキアVSTARにもブーストエナジー 未来をつければ一撃で倒せます。
ただしメテノが急に出てきて弱点込み160ダメージを出してくるので、場からパルキアVSTARがいなくなっても油断しないでください。ケロマツが出てきたらゲッコウガexが採用されているので、進化される前に全力で倒すこと。
ロストシティを貼っておくと、「カースドボム」後にヨノワールラインを夜のタンカで再利用できなくなります。ポケストップも放置したくないですし、ガンガン貼り替えていきましょう。
ちなみに【大空洞パルキア】には不利です。スピンロトムやヨルノズクは「イニシャライズ」で止められず、カイからキャンセルコロンにアクセスされ、挙げ句にテラパゴスexが攻撃してきます。つらい。
■対【カビゴンLO】
有利です。
リソース確保手段のロトムVが使えないので、思うように動けません。デッキの構造上優位に立てます。
ただしこちらへの干渉手段が多く、一切油断できない相手です。負け筋をしっかり把握しておきましょう。
負け筋1:ミミッキュを突破できずに詰むパターン
ミミッキュ2体を突破するのに、キャンセルコロンは絶対に2枚使います。
またゴージャスマント、ヒーローマントをつけられると「ボルトサイクロン」のダメージが足りずにキャンセルコロン1枚では突破できません。したがってロストスイーパーも必須。
なのでキャンセルコロンとロストスイーパーのサイド落ち確認は絶対しましょう。
ちなみに野盗三姉妹やビワでキャンセルコロンがトラッシュされ、突然勝ち筋が消失するパターンがあります。ここまで対策に枠を割いてもなお負け得るの、冷静に考えると悲しくなりますね。
前者はどうしようもないとして、後者はなるべくペパーの状態で維持して、使うタイミングでサーチしましょう。キャンセルコロンが手札に来たら無理やりミミッキュを倒しに行くのも視野です。
負け筋2:エネルギーが枯渇するパターン
おはやし笛やエリカの招待で2体目のイバラを無理やり出され、カビゴンで逃げ道を塞がれてバトル場のイバラが攻撃できなくなります。
ハンディサーキュレーターと「ボルトサイクロン」が悪い意味でシナジーしてしまい、ベンチのイバラがどんどんエネルギータンクになってしまいます。
なのでこのデッキと戦う時はバトル場のイバラだけで戦うことを推奨します。手札に来たイバラは博士の研究、テクノレーダー、大地の器などでトラッシュしてしまいましょう。
ちなみにこっちの負け筋はボタン採用しておけば回避できるので、そこまで怖がらなくてもいいです。覚えておくだけで大丈夫です。
■対【トドロクツキ】
有利です。
この辺りが使えないので、デッキの動きがかなり鈍くなる印象です。ダークパッチの強さはモモワロウexも強く貢献していますからね。
しかしトドロクツキexの「くるいえぐる」でイバラはあっさり倒されてしまうので、ベンチのトドロクツキexに対して先制攻撃を意識しましょう。「あだうちばね」の方は大したダメージが出ないので無視してかまいません。
またサイドを4枚まで取ると、モモワロウexが「イライラバースト」してきます。ダークパッチと手貼りで即完成するアタッカーなので、できれば先に攻撃しておきたいです。ロスト送りにできるとなお良いですね。
夜のタンカによる再利用が防げるので、ロストシティは有効です。ただしトドロクツキexの「カラミティストーム」でトラッシュされるので、ポケストップをトラッシュしたい時か、ロスト送りのタイミングで貼りましょう。
■対【古代バレット】
不利です。
ただでさえサイドを1枚ずつ取らされるのが辛いのに、トドロクツキのHPが140なのが厳しすぎます。ダブルターボエネルギーありで攻撃する場合、エナジーブースト 未来が必須です。
幸い序盤からイバラがすぐに倒されるわけではないので、相手のトドロクツキはロストシティ、エナジーブースト 古代はロストスイーパーでロスト送りにして、ダメージ上昇とアタッカー再利用の阻止を狙います。
■対【ミライドン】
有利です。
ミライドンexを筆頭として多くのポケモンの特性が使えず、ライコウVではイバラを1回の攻撃では倒せません。
ただし後攻1ターン目にライチュウVが飛んできて、エレキジェネレーターから「ダイナミックスパーク」でたね切れ負けがありえます。ベンチにイバラが出せるなら出しておいたほうがいいですね。
また「エレキシンボル」のサンダーが採用されていると、ミライドンexの「フォトンブラスター」でイバラが倒されます。頭には入れておきましょう。
■対【ロストバレット】
構造上不利ですが、俗に言う赤ロストならそこそこ戦えるイメージがあります。
キュワワーの特性を止めることはできませんが、大体のアタッカーが「ボルトサイクロン」で倒せるのが功を奏しています。ロストシティを貼り、相手のアタッカーを全てロスト送りにすることで、勝ち筋を奪いましょう。
相手のアタッカーは
くらいでしょうか。
この内後者2枚は特性が封じられているので、ミラージュゲートでエネルギーをたんまりつけて起動するしかありません。HPのことを考えるとかがやくリザードンは出てこない気がします。
なのでウッウ、ヤミラミ、ガチグマ アカツキexをすべてロストシティでロストに送れるかどうかが勝負の争点です。アクロマの執念が大活躍します。
要所要所でジャッジマンを挟めるとなお良いでしょう。
ちなみに他のタイプのロスト、及び【ロストギラティナ】は考えていませんでした。今のリストのままだと流石にちょっとキツそうな気がします。
■対【ソウブレイズ】
不利だと思っています。少なくとも練習中はあまり勝てていません。
イキリンコexを筆頭に止められる特性は多いのですが、イバラ側がのんびりしているので、その間にエネルギー10枚くらいなら平気でトラッシュされます。一度準備が済めばあっさり倒されてしまいます。
またソウブレイズexのHPが270なのもいやらしいところで、早い段階からブーストエナジー 未来ありの「ボルトサイクロン」を強要されます。
ポケストップをすぐにロストシティに貼り替えた上で、ソウブレイズラインを素早くロスト送りにするのが無難だと思います。
■対ミラーマッチ
CL東京でここまで多いとは思っていなかったので、ミラーマッチは真面目に考えていなかったのが本音です。ただしこのリストではミラーマッチだと不利な気がします。
理由1.ボタンが採用されていない
相手に一方的にボタンを使われれば、こちらだけ必要な攻撃回数が増えてしまいます。当然不利です。
理由2.プライムキャッチャーがあまり強くない
他のACE SPECと比較すると、プライムキャッチャーはミラーマッチで特に優位性がない気がします。
イバラを先に倒せたとしても、アンフェアスタンプで手札干渉されたら一気に逆転されそうですし、レガシーエネルギーもめんどくさいです。
この2点を改善した上で、あとは先に攻撃できるか、序盤にクラッシュハンマーが当たるか次第かなーと思います。
CL2025東京の対戦レポート
■Day1
1.【リザードン】 先攻 ⭕️
「イニシャライズ」で相手の動きが鈍っている間に、ヒトカゲを順番にロスト送りにして勝ち。対戦相手が若い方で初のCLとのことだったので、お互い緊張をほぐすためにたくさん雑談しました。
2.【ボムパルキア】 先攻 ⭕️
「イニシャライズ」で相手の動きが鈍っている間に、サイドレースを突き放して勝ち。感想戦でお互いのデッキについて諸々深められたので、とても建設的な一戦になりました。
3.【サーナイト】 後攻 ❌
初手にエネルギーとドローサポートがなく、かわりにボスの指令がたくさんある状況。そんなに指令出さなくていいのよ。
もたもたしている間にフワンテに殴られてたね切れ負け。ただ苦手な相手+事故だったので特に気落ちすることはありませんでした。
相手の方は初めてイバラと戦うとのことだったので、感想戦でこれやられたらキツイっすね〜をあらかた伝えました。お役に立ってたらいいな。
4.【パオジアン】 先攻 ⭕️
かがやくゲッコウガスタートで、他にポケモンがなさそうな状況。トップのドローでどうにかパオジアンexを引くも、そこから繋がらなかったようで押し切って勝ち。
相手の方が対戦準備中にハバタクカミはやめてくれ〜と言っていたのが印象的で、蓋を開けてみたらよりヤバいやつが出現。すみませんでした。
5.【サーフゴー】 後攻 ⭕️
後攻1ターン目、手札にジャッジマンしかサポートがなかったので、一縷の望みをかけて使用。すると相手に効いたようで、サーフゴーの登場前にペパーが間に合いました。
そのあとは後続立ててしっかり殴り切って勝ち。新弾のコレクレーがワザでエネルギーを集めてくる上、イバラ単騎状態で倒したらはげましのてがみで一気に動かれるかもしれない…と思ってめちゃくちゃヒヤヒヤしました。
感想戦で最新のサーフゴーの構築について色々と教えていただきました。エネルギー転送PROでガッツリサーチするため、全種類の基本エネルギーが採用されているのが特徴的でしたね。
6.【ミライドン】 先攻 ⭕️
Day2進出がかかった重要な一戦、じゃんけんに勝った相手の方が「後攻」を選択した時点で、あ〜〜〜〜これやばそうと思っていました。
対戦開始と共に現れたのはやはりミライドンexで、当然後続のイバラを先攻1ターン目から用意できるわけもなく… 覚悟を決めてお祈りです。
幸い、後攻1ターン目からライチュウVが暴れてこなかったので、そのまま順当に勝ちました。相手の方は今日二度目の【イバラ単】とのことで、お互いドキドキしながらの戦いになりました。
なにはともあれ、この時点でDay2進出が確定しました!
7.【タケルライコ】 先攻 ⭕️
相手の方が「はじけるほうこう」であまり噛み合わず、オーリム博士の気迫やエネルギーの回収手段をガンガントラッシュしていたので、かなり余裕がありました。
サイドを取られた返しでナンジャモを挟めたり、クラッシュハンマーが2回ヒットしたりとぐんぐん追い風が来てくれたおかげで、危なげなく勝利。
なおこの時点で僕も相手の方もDay2進出は確定していたので、この日一番の和やかムードで対戦ができました。
Day1は6勝1敗で終了。
■Day2
1.【タケルライコ】 先攻 ⭕️
オーリム博士の気迫とエネルギーのトラッシュが噛み合わず、その間にイバラが殴りきって勝ちました。
目標は既に達成しているとくれば、狙うは大阪大会の優先参加権! そんな意気込みとは裏腹に、対戦開始前は対戦相手の方や周囲の方々と、和気あいあいで話をしていました。やっぱりCLはお祭りですからね。楽しまないと。
2.【リザードン】 後攻 ⭕️
相手の方は1戦目から相当タフでいい勝負をしてきたとのことで、とても楽しそうな姿が好印象でした。
【イバラ単】と戦うのは初だったらしく、お互いにミスがないように「イニシャライズ」を確認。動きが鈍っているところにロストシティが刺さり、勝つことができました。
感想戦ではこのマッチの際にどう動くのが理想なのか、かなり熱心にやり取りさせていただきました。勉強になりました。
3.【レジドラゴ】 後攻 ⭕️
イキリンコexスタートでやったーと喜んでいたら、初手からポケモンいれかえとキャンセルコロンが飛んできて、椅子から転げ落ちそうになりました。
幸い「イキリテイク」後のドローが芳しくなかった様子。準備しているレジドラゴVを丁寧に先制攻撃し、アタッカーを倒しきって勝ちました。
それでも限界まで粘って勝ち筋を探している姿が印象的で、Day2まで上がってきたプレイヤーの手強さを感じました。途中キュレムの存在を失念していて、「トライフロスト」を宣言された時は頭が真っ白になりました。
相手の方は若かったですがとても好青年で、コイントスをミスったりキュレム出てきたりでちょいちょいテンパる僕を、スマートにカバーしてくれました。いい人や…
4.【ボムパルキア】 先攻 ❌
初手でポケギア3.0を2回使ったのですが、ペパーどころか有効なサポートにアクセスできず。しかたなしにナンジャモを使ったところ、手札がロストまみれになってしまいました。
悪あがきでロストシティを貼ってハラハラしていたら、返しのターンでポケストップ、ヨノワール、夜のタンカ、ヨノワールでバトル場のイバラが大爆発してたね切れ負けに。これには流石に相手の方と二人で笑ってしまいました。
おまけに試合があっという間に終わったからか、人生初の突撃デッキチェックが行われました。初めてすぎて色々困惑していたのですが、相手の方がベテランプレイヤーの貫禄で色々教えてくれました。感謝。
デッキチェック待ちの傍ら、感想戦でお互いのデッキについて諸々話せた他、配信卓を見ながらプレイについて意見交換できて楽しかったです。
5.【サーナイト】 先攻 ❌
これまたベテランプレイヤーそうな方と対戦。デュエルマスターズを長くやられていたようで、とても紳士的な方でした。
試合はデッキを掘れども掘れどもアクロマの執念とダブルターボエネルギーが引けず。何もできないままあっさりやられてしまいました。
イバラは苦手なデッキと当たると、怯えてデッキが回らなくなるのかもしれない(?)
6.【パオジアン】 後攻 ⭕️
しっかり序盤からセビエとビッパを展開される厳しい展開。ロストシティを貼って無理やりセグレイヴを倒したのですが、流石に厳しいか…
と思っていたところ、もう1枚のセグレイヴがサイド落ちしてたらしく、そのままシステムが崩壊して勝ちに。諦めないでやってみるもんですね。
対戦相手がとても熱い方で、パオジアンへの愛をヒシヒシと感じました。僕も元々マッシブーンGXが大好きで、そればかり使っていた頃を思い出し、熱心に色々と話を聞かせてもらいました。
最後はガッチリ握手をさせていただき、互いの健闘を祈って別れました。こういうのがあるから大型大会は最高です。
この段階で10勝3敗となり、大阪大会への優先参加権を獲得しました! 結果を報告した友人達も喜んでくれて、とにかく嬉しかった… それに尽きます。
7.【ドラパルト(ピジョット型)】先攻 ❌
お互い動きが渋い中で、苦し紛れに使ったクラッシュハンマーが全く当たらず。途中でリソース確保のために焦ってネオラントVを倒してしまったせいで、後半ドラパルトexが止められなくなって負けてしまいました。
またテクノレーダーでサーチしたイバラを雑にトラッシュしてしまったせいで、後半大事なペパーを使ってまたサーチする羽目に。「デヴォリューション」を使うために温存しておかなければならないのに…
とにかくミスが目立った試合です。優先参加権取得したからって気を抜きすぎだろと、我ながら大反省しました。
相手の方はとてもいい人で、感想戦でも僕の疑問に対して分かりやすい回答をいただけました。地元が友人と同じ地域で、ローカルトークができたのも楽しかったですね。
8.【レジドラゴ】 先攻 ⭕️
先ほどがプレイミスの酷い試合だったので、ここは気を引き締めて勝って終わろうと意気込んだ最終戦。
幸い有利な【レジドラゴ】で、「イニシャライズ」がかなり効いた様子。一方的に攻撃して勝てました。
対戦相手の方はとてもユニークで接しやすかったです。デッキカットの際に「ファローシャッフルしても大丈夫ですか?」と確認したところ、「何やっても大丈夫です!」と返ってきて笑いました。
対戦後はお互いのこれまでのマッチングについて話させていただき、CL東京の群雄割拠具合を思い知ることができました。
というわけでDay2は5勝3敗で終了。Day1と合わせたトータルは11勝4敗、136位でした。復帰直後の大会としては上出来じゃないでしょうか。
このあともシティリーグシーズン1・シーズン2・CL大阪と続きますが、満足できるように全力で取り組んでいきたいと思います。
終わりに
【イバラ単】の徹底解説ということで記事にしましたが、いかがでしたでしょうか。考えていることをすべて文章に起こしたので、中々の文量になってしまいました。
それでも、この記事をきっかけに魅力が伝わったり、相手にする際の理解が深まれば、書いた甲斐があるというもんです。よかったらXで拡散してくださいね。
ミスのご指摘・質問などあればX(@onaka_heru3_pcg)、またはコメントで受け付けております。遠慮なくおっしゃってください。
最後に【イバラ単】を使用するにあたり、参考にさせていただいた先駆者の方の記事を掲載して、記事の締めくくりとさせていただきます。
このデッキを使おうと決意したのは本番一週間前だったので、そこから理解を一気に深めるためには、先駆者の方の知識がなければ不可能でした。この場を借りてお礼申し上げます。
以上で【イバラ単】の解説を終わります。
また次の記事でお会いしましょう!