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お父さんバイバイ

なかなか痰が取れなくて、意識が戻ってからもずっと苦しそうにしていた。

夜の付き添い二日目。土曜日の夜。
21時を交代時間としていたが、母の身体も心配だったので早めに病院へ行った。朝私が病院を離れる時よりも父の生気が薄れている気がした。
なんとなく母に帰ってほしくない気持ちもあったが自宅へ戻る母を見送った。
夜中には血中酸素濃度が下がり気味でアラームが鳴りっぱなしだった。

朝方、父の意識が遠のいているのがわかった。
看護師さんから瞳孔が反応しないと言われ
母に、少し早めに来て欲しいと連絡をした。

日曜日の朝、父は天国へと旅立った。

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