子供のころ見てた、気持ち悪い夢
私の知人に2人、ネットで検索したら1人同じ夢を見ていた人がいたので、他にもいるんじゃないかな?と思って書きます。
小さいころによく見た夢。
それはテレビが切り替わるように始まる。
別の夢を見ていても、ブツリと画面が切り替わる。
視界がジャックされているような感覚で、
目をそらすことはできない。
ジジ……ジジ……とブレる白地の真ん中に、
一本、黒い線が横に走っている。
画面は白黒で、全体的に輪郭がぼやけている。
ときどき、画面上にポツリポツリと黒い点が現れ、
古いフィルムのような印象だ。
私はすぐに「またあの夢だ」と気づく。
そして「今日は"アレ"が起こりませんように」と願う。
しばらくすると、黒い線が動きはじめる。
中央部がうねうねと上下に跳ね、
しだいに振れ幅は大きくなっていく。
ついには画面を埋め尽くすまで、
ペンでぐるぐると塗りつぶすように、
線は絡まり大きくなっていく。
するとひどい嫌悪感に襲われる。
それは「対象のない純粋な嫌悪そのもの」で、
胸の中心から生じてくる。
現実では絶対に味わうことがない。
嫌悪の強さは線の乱れと連動しており、
絡まれば絡まるほど暴力的になっていく。
一刻も早く逃れたいが、
自力では線の動きを止めることも、
別の夢に移動することもできない。
早く終わりますようにと願い、
ひたすら嫌悪に耐え続ける。
そうしているうちに、
気づけばパッと画面が切り替わり、
別の夢へと抜け出せている。
線がまったく動かず、平穏に終わる日もあれば、
大きく乱れる日もあり、日によってまちまちだ。
切り替わった先の夢はランダムで、規則性はない。
とくに人に話すこともなく過ごし、
いつの間にか見なくなった。
この話はこれだけ。とくにオチなどはないが、最近たまたまこの話を知人にしたところ、知人と、さらにその知り合いも見たことがあるとわかった。
それを聞いてからインターネットでしつこく検索してみたところ、一件、同じ経験をしている人の書き込みを見つけた。
このスレッド自体は「アリス症候群」という、モノの大小の感覚が現実と乖離していく心的現象のまとめのようだが、その中に書き込まれたひとつが、私の夢と酷似している。(該当箇所のスクショ、失礼します)
大きくなって母親にこの話をしたところ「なにそれ、キモっ!」と言われ、はじめて奇妙だと気づいた。ずっと当然のこととして受け入れていた。
見ていた年齢は一桁台だと思うが、そのころ、古いフィルムなど見たことがあったろうか? まあしかし、知らない景色を夢に見ることはよくある。それよりも気になるのは、あの嫌悪は何かということだが、もう見なくなって久しいし、また見られたところで、新しい気づきがあるとも思えない。
もし、「自分も見たよ」って人がいましたら、どうぞ教えてください。
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