見出し画像

忘れられない一人旅の景色(青森・奥入瀬)

旅のフォトアルバムというお題を発見し、この旅の写真だけは、どこかにずっと残しておきたくて。その旅を思い出しつつ、写真と一緒に振り返ってます。新婚旅行で行ったマルタ島より、仲間とはしゃいだ夏の沖縄より、一人ぼっちでいった新緑の奥入瀬が、過去最高の景色。いまだに記録更新された景色はありません。

▶因みに、運転できる人・たくさん歩いても平気な方にお薦めの地です。


女一人旅に奥入瀬@青森。1泊2日の旅日記(2016.5月)

30歳になって始めたカメラ。撮るのもだいぶ慣れてきて、週末はカメラ仲間と共に写真撮影に励んでいた。あっ、マイルの期限がきれそう。と気づいたのは、極寒の2月。
「1泊で行ける、行ったことのない県」ということで青森に即決。

ペーパードライバーにとって、青森県の広さは気になったものの、リンゴでも食べられたらいいか、と何も調べることなく4月半ばの航空券を予約。その後、放置。
弘前の桜はタイミングが合わないし、どうしようかと悩んでいたら、なんと旅は2日後・・焦って宿だけ押さえて帰宅。バス調べなきゃなーと見てみると、あれあれ・・バスは運休なのかしら?!

4月半ばの青森は、まだ冬のようでして、バスはほぼ運休。宿にすら辿り着けないことを旅2日前に発覚し、諦めてスケジュール変更。

そして、マイル使用期限ぎりぎりの5月中旬に予約をし、再度出発!

画像16


当日、飛行機は遅延。伊丹空港から青森の空港までの長距離で、えっプロペラ機?となりながらも、3時間強かけて無事到着。


その後、レンズキャップを早々に紛失し、酷いバス酔いの中、どうにかこうにか目的地である“奥入瀬渓流”に到着して驚く。

画像17

そこに広がる景色は絶景以外のナニモノでもなかった。

画像16

新緑が、近くまで香ってくるようで。
360°見渡す限り新緑、新緑、新緑。振り返れば熊がでそうな雰囲気。


ゴールデンウィークの翌週末ということもあり、観光客が皆無。
やっほー、と叫びながら渓流のそばを歩き続ける。

画像16

渓流と滝はシャッタースピードの練習場。

画像5


画像6

川面までも新緑に包まれる。

画像7

雨上がりの1枚さえ映え。

画像8

トトロがでてきたら、こんにちはって言えたと思うよ。

画像9

初日の終着地。十和田湖。10数キロ歩いて、あとは1~2時間に1本のバスに飛び乗った。(バスに乗れなかったらヒッチハイクしかないから要注意)

画像10

宿泊宿。一人旅の醍醐味って、お友達づくりだよね。と思って民泊をチョイスしたのだけど、GW明けの週末。お客さんは私一人。ヒメマスが美味だった。

翌日は早朝から近くを散歩。

画像11


2日目は蔦七沼へ。場所は十和田湖・奥入瀬渓流から八甲田連峰へ向かう国道103号の途中にある湖沼群です。もちろん、今日もバス移動。

画像16

どこもかしこもリフレクション。美しさは抜群だが、なにせ蚊が多い。

画像13

何千年前、ここは海底だったのか。

画像14

スーパー望遠レンズを構えるおじさまと遭遇し、お声がけしてレンズを覗かせてもらった。見たことのないレベルの望遠で、幹の節まで見えた。レンズの値段が気になったけど、聞けなかったなー。
木にとまった啄木鳥だと物足りず、さえずりを頼りに、木をつついている姿と飛び立つ瞬間を狙っているそう。


画像15

蔦の七沼の一つ。確か蔦沼。
眼前に、東山魁夷の作品が広がるようだった。

ぐるっと一周したところで沼巡りも終了。

画像16

毎度一番先頭の席に乗っていたバス移動にも終わりを告げたのでした。

青森の奥入瀬は、GW中だとまだ新芽が出てない時もあるとのことで(2016年当時の話)、たった一週過ぎた5月半ばが、新緑の季節としてベストだったということ。季節だけでなく、お天気に恵まれたことも一つ。

SNSの情報が発達しすぎて、事前情報を持ちすぎると、あーインスタでみた写真の方が綺麗だったな。とか、イメージと違うとかになりかねないので、この旅のように、特に調べることなく旅することで、想像以上の絶景に遭遇できた最高の旅でした。※バスの本数はかなり少ないので要注意。


最後に、どれがベストショットか?と振り返ると、この一枚をチョイス。

画像17

1枚の写真としては何もない、ただの新緑なのだけど、“360°新緑に包まれながら、若芽に支配されそうな記憶”を思い出させてくれる1枚だから。もう一度感じてみたい感覚。

いつの日か、家族みんなで行けますように。







この記事が参加している募集

旅のフォトアルバム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?