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建設DXコミュニティ ON-SITE Xのミッション

こんにちは!ON-SITE Xコミュニティマネージャーの小松です。
今回は、建設DXコミュニティー「ON-SITE X」のミッションを紐解くことでより我々の取り組みへの理解を深めていただきたく、記事を書いています。
元建設会社の人事という目線から書いてみましたので、ぜひ最後までご覧いただければと思います!

ON-SITE Xのミッション全文

まず、ON-SITE Xのミッションはこちらです。

この記事では、このミッションを2つの要素に分解して紐解いていこうと思います。まずは、前半Part.1からスタートです!

Part1.「スタートアップの力で建設業の課題を解決する」

建設業界の課題について

皆さまご存じの通り、建設業界は担い手不足や生産性向上といった山積みの課題に直面しています。

建設業界が直面する課題

私は直前のキャリアが人事だったこともあり、特に担い手不足については課題を深刻にとらえてきました。
私が主に担当していた新卒採用においては、

そもそも土木・建築系学部に進学する学生の数が減っている
土木・建築系職種(特に施工管理)を選択する学生が減っている

上記のような問題に日々頭を悩ませていました。
イメージアップのために、「土木学部」という学部名を「社会環境学部」「都市環境工学部」といった名前に変えたりといった、大学側の苦労が伺える話を聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
最近ではコロナ禍で就職率の高い建設系学部の人気が高まっているというニュースも耳にしますが、施工管理となるとまた別。3K(きつい、汚い、危険)の観点からの質問は、会社説明会でも非常に多かったです。

また、現場見学会等で現場に足を運ぶたびに、デザイン性の高い建築物を成立させるために頭を悩ませる自社の現場監督の姿を見てきました。
見た目の美しさ、斬新さを求める設計技術が向上する一方で、それをいかに立体として作り上げるか考えながら、図面とにらめっこし、協力会社の方に相談したり、自分で図面をいじったりしている現場社員たち。今進んでいる工事も管理しながら、次の予定も立てていく。非常に大変な仕事です。

そうした高い技術を求められるようになってきている一方で、働き方改革が推進され、週休二日制の導入や残業時間削減が求められる現状。

「どうやって両立しろっていうんだ!?」

という現場監督の皆さまは多いのではないでしょうか。
現場はまさに「変革」しなければならない状況にあります。

しかし、その変革が進まない要因についてはご存じでしょうか。

なぜ業界課題の解決は進まない?

実は、建設業界は他業界と比較して非常にスタートアップの参入が少ないのです。「どれほど少ないの?」と疑問を持った方は、ぜひ「建設業界 カオスマップ」と検索し、他業界と比較してみてください。

更にスタートアップの参入を阻む要因を深掘りしてみると、業界の課題が明確化されにくいという状況もわかってきました。
そもそも建設業界が労働集約型産業であることによって、「頑張ってなんとかする」「時間と人手を割いて助け合う」という美学が根付いた風土があり、課題を課題としてとらえにくい環境もあると思います。
(もちろんそこが、建設業界で働く皆さまのカッコよさでも、エネルギーでもあるのですが!!)

また、実際に様々な建設会社の方とお話しするなかで感じることとして、スタートアップとフラットにコミュニケーションを取り、ともに新たな価値を検証しながら開発していく、というスタイルも、既にあるものを下請け構造のなかで調達するという業界慣習からは外れるように感じます。

共通に取り組む「課題」が明確でないなかで、慣習から外れたコミュニケーションを求められる状況において、コミュニケーションギャップが生じるであろうことは容易に想像できます。

ON-SITE Xにできることとは、何なのか

ON-SITE Xでは、こうしたスタートアップの業界参入を阻む壁を乗り越えるため、下記の事項に取り組もうとしています。

  • 建設業界の見えない課題を可視化・明文化すること

  • スタートアップの要望を事前に共有し、建設会社とスタートアップのコミュニケーションギャップを埋めること

それがミッション前半の「スタートアップの力で建設業の課題を解決する」という文言の裏にある意味なのです。

Part2.「新しい建設業を創造すること」

新しい建設業とは?

ミッション後半パートに出てくる、「新しい建設業」。
様々な解釈ができますが、私たちはここに下記の3つの意味が込めました。
(1) 建設業の業務(仕事のやり方自体)の変革
(2) スタートアップへの関わり方の変革
(3) 建設業が社会に果たす役割の変革

(1) 建設業の業務変革

一つ目に、DX推進によって業務の在り方を変えていけたらと思っています。
「コンクリート配筋の目視検査をAI化する」「請求書処理を自動化する」といった自社単体の業務の効率化はもちろんのこと、「3Dプリンターを使った施工」や「デジタルツインを活用した合意形成」といった、発注者や協力会社を含めたビジネスの仕組みを変えていくことも視野に入れています。

(2) スタートアップへの関わり方の変革

2022年7月のコミュニティ立ち上げ後、スタートアップとお話しさせていただくなかで、「現場に行きたいです!」「現場の人と話したいです!」というお声をよくいただくようになりました。

これまで、「スタートアップは力を貸してもらう存在」と思っていた私にとって、
「そうか!建設会社からスタートアップにも力を貸せるんだ!」
とハッとさせられました。

ON-SITE Xでは、コミュニティに参画する建設会社がスタートアップを支援できる仕組みを作りたいと考えています。
業界ど真ん中の建設会社の社員と、新しい技術・アイデアを持つスタートアップが、互いに力を貸し合うパートナーとして手を組む関係をつくる、そんなサポートをしていけたらと思っています。

具体的には、

  • 現場見学の受け入れ

  • ヒアリングの対応

  • 実証実験への協力

  • 営業、資金調達機会の提供

といったプログラムを展開していく予定です。
過去に実施した現場見学の受け入れの様子はこちらから。

(3) 建設業が社会に果たす役割の変革

皆さんは「建設会社」と聞くと、どんなイメージを持つでしょうか。
先ほど出てきた「3K」以外にも、「騒音」「公害」といった悪いイメージを持つ方もおられるのではないでしょうか。

私も建設会社に入社する前までは、施工管理の仕事の解像度が低く、むしろ「夜遅くまで大変そう」くらいしかコメントが出てきませんでした。それどころか、道路工事によって起こる渋滞にイライラしてしまうこともあったかもしれません。

しかし、入社後実際に現場で働く社員と話したり、現場に足を運ぶたびに、

「なんでこんなに頑張れるの?」
「なんでここまで考えて、こだわろうとするの?」

という疑問を感じることから始まり、少しずつ「まちを守りたい」「良いものを作り、残したい」「お施主様が望むものを形にしたい」という皆さまの想いに触れて、

「この人たちを応援したい!」

という気持ちが強くなってきました。
今では他社が施工する工事現場も含めて、ありがとう!という感謝の気持ちと、がんばれ~!という応援の気持ちで見ています。

次に、皆さんは「建設会社の仕事って何?」と聞かれたら、なんと答えるでしょうか。

「道路をつくる仕事」?
「災害からまちを守る仕事」?
「快適な生活をつくる仕事」?

私はたまたま入社した会社が「まちづくりに取り組む建設会社」だったこともあって、ドラッカーの3人の石工の話ではありませんが、「建設業界はまちをつくるのが仕事」だと今は答えると思います。
具体的な取り組みについては、加和太建設のnoteをご覧ください、

スタートアップとの共創によって、建設業界の業務が変わり、人気職種になたあり、利益率が上がったとして、その先にあるものは何なのでしょうか。
それは、

得た利益をまちに投資し地域とともに成長していく

ということだと思います。
そんな建設会社が全国に広がったら、建設会社は「モノをつくる業界」から「まちをつくる業界」に変化できるのではないでしょうか。
そんな意識を持ち、DXやまちへの投資にチャレンジしていく建設人を増やしていくことも、ON-SITE Xのミッションの一つです。

まとめ)建設業界の可能性

建設業界には業界が山積み!という暗い話から始まってしまいましたが

  • まだまだ見えない課題がたくさん眠っている

  • スタートアップ参入が少ないので参入余地がある

と考えたら、国内第二位という市場規模も相まって、非常に可能性がある業界に見えてきませんか?
魅力を感じていても、どうアプローチしたら良いかわからない、もっと業界の課題の解像度を高めたい、といったスタートアップの方々をオープンに受け入れていくコミュニティが我々ON-SITE Xです。

もしミッションに共感したという方は、ぜひ「スキ」をお願いします!
また、一緒に建設課題に取り組んでくださるスタートアップ企業も募集しています。
ご興味を持たれた方は、ON-SITE Xのウェブサイト、もしくはTwitterのDMからご連絡ください!

身近に建設業界の課題に取り組んでいらっしゃる方、興味を持ってくださっている方がいらしたら、SNS等での共有も大歓迎です!

業界の変革という大きなミッションを掲げてはいますが、地道な挑戦の積み重ねを大事に一歩ずつ進んでいきますので、ぜひ応援をよろしくお願いいたします。