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ON-SITE Xと行く!建設現場見学 #01 SORABITO × 加和太建設 土木編

加和太建設の土木現場にスタートアップとお邪魔してきました!

一日かけて複数の現場を社長とともに巡視!

2022年11月30日、建設・建機レンタル業界の課題解決に取り組むSORABITO株式会社様に加和太建設株式会社の社長現場巡視に同行いただきました!
その様子を写真つきで皆様に共有いたします。

SORABITO株式会社とは?

『建設のあらゆる「現場」をスマートに。』というビジョンのもと、2014年の創業から一貫して建設・建機レンタル業界に貢献するサービス開発に取り組むスタートアップ。建機レンタル業務のDXを実現するクラウドサービス「i-Rental」を皮切りに、建機調達にまつわる、建機レンタル会社のみならず建設業界の業務最適化を目指すサービスを生み出しています。

この記事公開と同日で、SORABITO株式会社さんより、ON-SITE X加入のプレスリリースを出してくださっています。よろしければ、そちらも是非ご覧ください。
SORABITO、建設DXコミュニティ「ON-SITE X」に参画(SORABITO株式会社プレスリリースへ)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000047.000015533.html


社長現場巡視とは?

加和太建設株式会社で月に一度行われている、社長による現場巡視。
1か月ごと土木DAYと建築DAYを切り替え、一日かけて6つ前後の現場をめぐる。各現場社員から直接現場を見ながら説明を受け、質問することもできるため、地方ゼネコンの現場の規模などの大枠を捉えたいスタートアップにとっては最適の機会。

工種・進捗も異なる7現場を見学

工事開始時期も、工事の種類も異なるバラエティー豊かな現場を一度に見ることができるのも、社長巡視の魅力。今回は道路工事、下水管工事から新たな公園建設まで幅広い現場を見学しました。発注者も、国土交通省、静岡県土木事務所、各市町村と様々です。

今回の見学現場は以下の7現場

  1. 道路新設工事①

  2. 道路建設工事② ※①に連続する工事

  3. 砂防堰堤(さぼうえんてい)工事

  4. 汚水幹線推進工事

  5. 河川維持管理工事

  6. 河川護岸工事

  7. 公園整備工事

巡視の様子を写真でお届け!

安全靴とヘルメットを加和太建設からお借りし、車で移動開始。この日は天気にも恵まれ、暖かい日差しのなか巡視スタートです!

いずれの現場もまずは安全掲示板前での工事概要の説明から始まります

安全掲示板とは?

建設現場の安全管理の取り組みのひとつとして、安全目標や安全書類等の安全に関する情報を現場で働く方々に発信するための掲示板です。現場事務所の近くに設置されることも多く、朝礼の実施場所と集合場所として、現場の図面なども掲示されることもあるため、概要の説明場所に最適です。

図面を用いながら、現場社員から一対一で詳しく説明を受けるシーンも
山奥の砂防堰堤工事の現場にも訪問しました

砂防堰堤工事とは?

主に山間部などで山の上流から流れ出る土砂を受け止めて、下流に流れ出る土砂の量を調整するための施設で、「砂防ダム」とも呼ばれます。水をせき止めるダムの土砂バージョンとも言われます。災害普及のみならず、こうした防災のための施設建設も土木の重要な役目なのですね。

現場で行うからこそできるヒアリング

実際にスタートアップと現場に同行して感じたのは、「実際の状況を眺めながら説明を受けられるというわかりやすさ。現場・現物・現実を重視する3現主義の重要性を実感します。

現場を眺めながらの説明は圧倒的にわかりやすい!

現場からの説明だけではなく、SORABITOさんからも現場社員に質問を投げかけ、ヒアリングを実施していただきました。
各現場の所長のみならず、若手社員にもヒアリングを行うことができました。この日の最年少は高卒の18歳の現場監督!若手社員からもヒアリングすることで多角的な視点での示唆が得られます。
※説明時に説明者のみマスクを外しております

現場での記録もはかどります

続いて、河川工事の現場へ!

道路工事、砂防堰堤工事に続き、河川に関する工事現場も2件見学しました。

地方ゼネコンとはいえ、このような規模の施工をしているんですね!

こちらの現場では、3Dデータと衛星情報を活用したICT建機が導入されており、建機にまつわる課題解決を行うSORABITOさんとの会話も弾みます。

ICT建機を背景に記念撮影 ※撮影時のみマスクを外しております

最後の現場は、伊豆半島ジオパークのひとつである、鮎壺の滝を囲む公園の整備工事。公園整備は決して多く発生しないので、見学できる貴重なチャンスです。


現場所長にじっくりヒアリング。自社サービスの適用範囲の確認や、現場の資材置き場に関する新たな課題発見につながる質問が投げかけられました。

巡視終了!SORABITOさんよりご感想をいただきました

SORABITO株式会社 取締役会長ファウンダー 青木 隆幸さん

我々がメインで取り組む建機領域以外にも、資材の手配や現場での置き場についての課題を見つけることができました。
 
今回特に印象に残ったのは、道路の新設工事現場です。伊豆を縦貫する大規模な建設工事。資材の搬入などでは、隣り合う現場を管理する他企業の現場監督と調整し、融通を付けながら現場を進めているとのことで、一つの現場を超えた広い視点があることがわかりました。
 
調達課題を解決するために、例えば隣接する現場の資機材稼働状況を可視化することでレンタル機の共有ができるかもしれないというアイデアも浮かびました。現場とレンタル支店の距離は遠く運搬コストが高いので、隣接した各現場間で共通の機材を移動することで効率化につながるかもしれません。
 
他の現場では、土木の特有の観点として、建設準備段階の工事における事務所の設置や資材置き場や搬入出にも新たな課題があるのではと感じました。
 
これらはすべて現場に行ったからこそわかったことです。「土木工事においてもSORABITOが貢献できることが多くある」と感じました。
 
また、河田社長との道中の会話も非常に盛り上がり、1時間以上かかる現場への移動時間はあっという間に感じました。スタートアップが開発するサービスの特に初期段階からでも積極的に活用してフィードバックしていく姿勢、スタートアップを応援するスタンスを強く感じました!一日同行できるからこその貴重な経験でした。

ON-SITE Xとして感じたこと

今回SORABITOさんに出していただいた課題は、建設会社へのヒアリングにより収集していたON-SITE Xの課題には上がっていないことでした。
改めて、スタートアップの方々に直接現場を見てもらい、課題を挙げてもらうことが我々建設会社にとって非常に良いインプットになっていると感じました。我々も得るものがありつつ、スタートアップにも得るものがある。そんな共創の第一歩となる機会をこれからも提供してまいります。

この第一歩から、新たな共創へ

今後も建設会社の共創の第一歩となる、建設現場巡視をスタートアップへの現場解放イベントとして企画してまいります。
加和太建設以外の建設会社の現場巡視も計画中です!

ON-SITE Xでは、
「まずはアテンド付きで現場をのぞいてみたい」
「建設会社の社長と深く話してみたい」
「現場の社員に多数会って話してみたい」
というスタートアップを募集しています!

ご興味がありましたら、ぜひON-SITE Xのウェブサイトより参加申請をお願いいたします!