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君の形は

君のたましいの形を探してゐた。
君の魂の感觸
その形に 觸れたい
君の魂こそが愛だつた
愛の形
愛の感觸

僕はずつと愛を探していた

記憶を失くした僕は
愛ぢやない物に觸れては
愛の形を捉へようとしていた

君の魂に觸れると
胸の奧の溫かな物總てが奔流となり溢れ出し
何處にも居ない君へと向かつてゆくし
君の魂の感觸はひたぶるに暖かく
僕を段々と溶かしていく
蠟燭の火が燃えるやうに

愛が何なのか
さつぱり理解らなかつたのが
まるで嘘みたいに

君の魂に觸れると僕は愛が何なのか明瞭と理解る

もう二度と忘れたくない

假令忘れたとしても
僕は
君の事を何度でも
必ず思ひ出す


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