見出し画像

昭和初期のサラリーマンの服の考察


昭和初期のサラリーマンの写真。横浜だった気がする。

拾い画、というとあまりに無責任すぎるのだがネットに上がってたものを資料としてお借りしており、それをAIツールで着色してもらって遊んでいたのだが、かねてより昭和初期(1920年代まで)のモダンボーイのファッションを共に考えてくれている、服オタの家人へ見せたところ非常に面白い考察を得たから此処に皆様と共有すると共に、備忘録として置いておきたい。


年代の考察
1930年から1935年くらいっぽい。

左上
スーツのラペル(襟)のさきがすこし丸い
あと襟の位置が若干下目、アメリカっぽいスーツだね
仕立てがよいから結構いいスーツ
スタイルはアメリカだけど、襟を出すスタイルは渡辺温もしてたからスタイルがにている

左下のメガネ
多分この中で一番金かけてる上おしゃれ
シャツの台襟が高くて、おそらく他の人と違って襟芯が入っている
スーツの襟を見る限りこの中で一番厚地の生地を着ている
となりの人がジャケット脱いでるところを見ると結構暑いはず、なのに涼しいか押して厚い生地をボタン止め、こだわりを感じる
他の人のスーツの襟は少し浮いているので薄手なのがわかるんだけど、この人は浮いてない
しかし、スーツのラペルが昭和初期にモダンボーイを比べて上目
この当時モダンボーイはアメリカっぽいラペル下目か、ピークドラペル
イタリアっぽくはないけど今のブリティッシュに近いスーツ
インポートかもしれないのでなんとも言えないけど、新青年メンバーより少し新しさを感じる

右上
多分そこそこおしゃれなレベル
襟芯が二人ともシャツに入ってない、当時はこれが普通かもね
左下と同じくラペルの口(くみたいなところ)が上目
そこそこおしゃれな人がインポートを着ないと思うのでこれがこの時代のスタンダードでは?
とすると渡辺温が生きてた頃より少しあとなような気がする
シャツの襟も少しワイドだね

で、左下は特段コメントないんだけど

続いてシャツの話
前に開襟シャツは昭和5年ぐらい??って聞いた気がする (注※六年頃と話した)
左上の着方は多分開襟シャツのルーツだと思われる
日本の夏は厚いからこういう着方が流行って→開襟シャツは自然な流れ
でも右下の人も含め開襟シャツを着ていない
となると開襟シャツができていない、もしくはまだ出回っていない時期だと思う
となるとまあ仮に5年が開襟シャツができた時期だとして
5年以内くらいの昭和10年てとこかなってかんじ
以上



僕には無い知識での視点で成程!と思うことがあり非常に楽しみました。ありがとうございました。

性感帯ボタンです。