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昭和餘年の出來事

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昭和餘年という架空の年の出來事。嘘も本當も此處では何も差がありません。
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#FtM

僕が男に戻ってから。

みんなが思っている以上に多分、ぼくは”男”でもう女には戻れないなって思ってる。一ミリたりとも。 *生生しくなるから余り言ってないけど、そもそも性癖やなんかを突き詰めた結果に見つけたこの性自認なのだ。 社会での立ち位置だとか女としての義務やなんだとか……そういうところではなくて、シンプルに「ちんこで人間関係を作りたかった」ただそれだけなのだ。ちんこを使って愛する人とコミュニケーションを取りたかったのだ。そしてそんな風に満たされた自分として、社会と関わりを持ちたかった。 それだ

一人称を変える話

前回までのあらすじ 自分の性自認が男子だということに僕は漸く気がついたのだった そういうわけで、自分が男だということに気がついてから、まずは下着から男物に変え、次に服や髪型、カバンなどを変えていって「自分に戻ってきた」感の中で過ごす日々だった。のだが。 ここはやっぱり一念発起して、現実社会での一人称も「僕」か「俺」あたりにしないと完成しないなあと思った。 本当の自分。本来在るべき自分の姿は。 「男に戻る」ことですべてがぐんぐんいい方向へ向き始めた。行動に躊躇いがなくな

「あ、男に戻ろ」と思った話。

おっとが作るお弁当の方が「お母さんが作るお弁当」っぽくて、わたしが作 るお弁当の方が「お父さんが作るお弁当」っぽいなぁと思う。 おっとは色のバランスを考えて綺麗に入れるし、わたしはとにかくぎゅうぎゅうに盛って入れる。色とかは揃えばラッキーという感じで。 自分の弁当に至っては、冷凍唐揚げとお米のハーフアンドハーフだったし。 夫の当初の自分の弁当は10品目くらい綺麗に入ってた気がする。 弁当に限らず、子供への接し方も一般的なイメージの父母逆だなぁって思う。夫の方が細かく気がつ